9/19 今日の錦川とボランティア
9/19 朝、和田さん宅で目が覚める。既に和田さんは起き出していて、前日に使用したものを洗ったりしていた。食事を頂いて、さすがに載せたままでは南桑に入れないということで和田さんはカヤックを下ろした。私は載せたままでいくしかないんですけど・・・。
和田さん宅を集合場所にしていたので、UCちゃんもやってきて、いざ出発。どうも雨模様。しかし、南桑についたころには落ち着いていた。
既に作業が開始されている中、シーカヤックを積んでいるためなんとなく恐縮しながら南桑の中心を通り抜け、和田さんの事務所前に私の車を置いて、和田さんの車で河山へ。河山の下の駐車場に停めて、美川町コミュニティセンターの建物へと入った。
受付を済ますが、ちょっと時間が遅かったからか、閑散としていた。しかも、現時点でできることがなく、ボランティアセンターの閉所に合わせて掃除をしていたのでそのお手伝いをちょっとだけした。
そうこうしているうちに昼からの仕事が決まったので、ちょっと早めの昼食のあと、出発。今回のリーダーはKさん。和田さんとも顔見知りのようで、この方、先日ボランティアで入ったときも食事を被災者の方に届けていらっしゃった。
美川中学校へバスで移動した。美川中学校は、校庭にロッカーや机が出されていた。ただ、どれも泥はきれいに落とされていて、あとは内装が終われば運びこむのを待つだけといった感じ。そしてそのすぐ近所のお宅の倉庫を担当。崩れかけ、泥にまみれた倉庫内から必要なものを取り出した。どこかに砥石があるらしいということだったけれど、見つからず、それがないと仕事にならんのじゃとおじいちゃん。でも、後からおじいちゃんの記憶にあった場所とは違うところから発見され、ひと安心。一通り荷物を出して泥を出したところでここは作業終了。倉庫が崩れそうだから危険ということで、残念ながらひとまずこのままに。こういうところが素人ボランティアの限界か。
美川中学校へ戻り、今度は倉庫の撤去作業のお手伝い。そうしているうちにKさんに呼ばれ、再度おじいちゃんのところへ。気をよくしたおじいちゃんが、倉庫をさらに手入れしたかったみたいで、その作業を手伝うことになったのだった。本来だったら15:00で終了する決まりだったけれど、最終日ということで、ちょっと居残りでもいいことになっている様子。というわけで継続して作業を行った。
倉庫の泥をかき出して、そこに新しい土を盛るということだったけれど、盛るべき土があるところはなぜか土地の境界線を示す杭の向こう。これって、よその土じゃないの?ってスタッフの方がおじいちゃんに聞くと、おじいちゃん、笑ってました!というわけで、泥を出して消毒するところまでしかできなかったけれど、それで作業終了。
ちなみに泥は、厚さ3~5cmほども堆積している。川の流れからして、ここはそんなに土砂が堆積しそうな地形じゃないところ。それでこんなだから、ひどいところはもう計り知れない。しかもこれが粘土状に固まっていて、シャベルですくうと粘り気があってシャベルから離れない。また、密度が高く、かなり重い。こんなのが、まだあちこちにたくさんたまっているのだ。おじいちゃんとこの畑も、まだまだ一面この泥がかぶっている。畑が元に戻るには、まだまだずっと後なんだろう。
4時頃だったかな、コミュニティセンターへ戻ると、スタッフの皆さんが「お疲れ様でした」「ありがとうございました」って言ってくれる。建物の中に入ると、スタッフの皆さんがボランティアセンターの閉所式をやっていた。集合写真なんかも撮っていた。まだまだ支援は続けていかなければならないようだったけれど、でもここまで連日やってきたのには、いろんな思いがあるのだろう。スタッフの方もボランティアだろうに、涙を見せる方もいらっしゃったりして、その感慨はきっと私らには想像ができないんだろう。
その後、一旦南桑へ戻り、風呂でも入ろうということで、川を見ながら雙津峡温泉へ向かう。そして、とうとう見つけた。錦川が抹茶ミルク色の訳を。沈下橋が壊れたところの水力発電所から流れ出る水が汚れているのだった。多分、取水口の方はまだまだ泥水なのだろう。ここから上流は底が見えるほどきれいになっている。途中、どうしても友廻の瀬を見たくて停めてもらった。流れがかなり変わってしまったようだ。今までだったら川の中央から入っていって、大岩の右岸側を下るのがベストコースだと思うけれど、今となっては左岸側の方がいいかも。ただ、左岸側はそのあと中岩が待っているので、これまた要注意。瀬に突入するところのもっとも左岸は大きな落ち込みができているようで、こちらからのアプローチもいけるかもしれない。右岸のはしっこの流れはちょっと大きくなっていたので、初心者コースとしてはこちらが使えるかも。
そんなこんなで憩いの家へ。なんと、ボランティアに来ていた人には無料解放だそうな。スバラシイ!汚れたままの格好で、しかも長靴で来ててよかった!なーんて・・・。いい湯加減で暖まってさっぱりして、気持ちよかった。ちなみに、憩いの家は石鹸はありますが、シャンプーなどはありませんのでご持参ください。
会社での雑談で、「この連休はどこいくの?」「山口の災害復旧のお手伝いに」「山陽道の崩れたところか!」というくらい、他県ではこんなことになってるという認識がない。山口県内のニュースソースでも、そろそろ喉元過ぎたようだ。多分、美川町でなければ、こんなにも情報は集めなかったと思うし、現状を知らないまま普通の生活を送っていただろう。そして、今も、その他の地域の状況については、私は何も知らない。情報が全体的に不足しているし、伝達する方法もよくわからない。なので、もし一人でもこのブログをきっかけにボランティアに参加してくれた人がいたらいいなぁ、と思った。そしてまた、どこかへ出かけて行きたいと思う。そういう風に思えるようになったっていうだけで、ある意味台風14号のおかげ、かな。
美川町災害ボランティアセンターのスタッフの皆さん、お疲れ様でした。いろんなことを教えてもらいました。ありがとうございました。まだまだスタッフの皆さんは作業を続けられるんだと思います。お体に気をつけて、これからも頑張ってください。