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台風14号1カ月、完全復旧は遠く

中国新聞地域ニュース '05/10/7
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200510070006.html

 台風14号から一ヶ月。台風後、初めて南桑に入ったときの心臓の高鳴りは今でも忘れられません。粉塵が舞い、泥に塗れ、自衛隊が多く入っていて、とても言葉には表せない雰囲気の中、私みたいな部外者がいくら手伝いとはいえここに来てはいけなかったんじゃないか、とさえ思いました。その光景を目にして、台風の翌日に「薪がたくさん流れて来たんでしょうね」なんて南桑の人に電話して話してたことを後悔していました。

 こうした中、行政による対策が本格化しつつある。岩国市は災害対策費として、七日の市議会臨時会で約十二億五千万円の一般会計補正予算案を提案。十二月の市議会定例会でも追加提案する予定で「総額二十億円を見込む」(総務部)という。

 岩国市の災害対策費が総額20億円。小泉総理の鶴の一声で必要になった選挙費用は770億円。この国は一体どうなっているんでしょうか。

 県は九月二十九日から、美川町内の二カ所で錦川のしゅんせつ工事を始めた。堆(たい)積(せき)した土砂計約三万立方メートルを約一カ月かけて取り除く予定で、河床の掘り下げも検討している。

 堆積した土砂が約三万立方メートルですか・・・。あの南桑の河原もその一部でしょうが、そんな量の土砂、一体どこから流れてきたんでしょうね。菅野ダムの底にたまってたんでしょうかね、と穿った見方をしてしまいますが。

 そんな工事、約1ヶ月かかるそうで、一箇所に1ヶ月かけるかどうかはわかりませんが、そんな状態ではまだまだ河原でのキャンプは以ての外、川床を掘り下げるとなるとまた流れが変わるうえに工事中はダウンリバーは危険です。これからいい季節ですが、錦川ダウンリバーをご検討中の方は、十分にご注意ください。

 川底を掘り下げ、護岸ができると、錦川もだんだん汚れていくでしょう。悲しいけれど、人間は暴れる者から自分の身を守るには、傷つけることでしか解決することができないのでしょう。

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