9/20~23 野塾島海洋トレッキング編
9/20~23は、野塾島海洋トレッキングに参加。ベタ凪・風波・激潮流・雷雨・晴天・航路etcといろいろ凝縮されたベースキャンプ型シーカヤックツーリングとなりました。
今回はアウトドア慣れした皆さんに刺激を受けて、ちょっとだけ料理も頑張ってみた!初めての3泊4日キャンプということでどうなることかと心配したけど、濡れたテントで寝るのも平気になったし、少しアウトドアマンぽくなってきた?!
スタートはA.O.さんとtukaraさんと神主様と師匠で出発。皆さんお仕事の都合などで後から入れ替わりがあるようで。
全荷物の写真を撮っておけばよかった。3泊4日と個人的には前代未聞のキャンプなので、食料や水が増える中どれだけ詰め込めるんだろうと心配だった。ミニマムクラスタパッキング法でしっかり荷物を分けていったら、全部ハッチの中に納まった。これなら1週間程度なら十分にいけそうだ。工夫次第で意外と入るみたい。
台風一過?暑い。夏が逆戻りしたようだった。と、みんなで口々に言いながら漕いでった。
岬を回った頃に激潮流に差し掛かった。ふとGPSの速度計を見てみるとなんと12km/hくらいになっていた。パドルを休めても7km/h程度出てたりした。3.5ノットくらいの潮流か。
次の島と島の間も、そこは完全に川。エディがはっきりして、ウェーブが出てきて、流れの中にボイルも見える。手前のエディで様子を眺め、他の船を確認して、向こうのエディ目指して横断開始。こういうところを渡るのは初めて。こういうときは川と同じでウェーブでサーフィンしながらフェリーグライドすると楽に渡れるみたい。
横断し終えた島の岬の近くでは、今までの潮流波とは違ってきれいなウェーブが出来ていた。ちょっと遊んだ。面白い。
休憩は岩裏エディで。そうしないとすぐ流されてしまう。
最後の航路横断は、流れに乗って高速で渡れた。航路の分岐に近い部分の横断なのでちょっと緊張。
誰の、指定席?
体験したことのない潮流を乗り越えて、なんとか島に着いた。島につくとtukaraさんの目が輝いた。なぜか飛び込み台がお気に入りの様子。その後昼食を摂って、テントを張ったりしてマッタリ。暑い日で、水の中が気持ちよかった。この日は練習せずに、皆さんの練習を眺めていただけだった。
その後Hさんが遅れて登場。道中は転流後だったそうで、きつかった様子。
というわけで、tukaraさんに促されるまま飛び込み競技?なぜか「シェー」の格好で飛び込むことになった。ちなみにこの写真はtukaraさんところからパクッてきたもの。帰ってから「シェー」を研究したところ次のようにすべきのようだ。
上げる腕は肘を伸ばし、手首から直角程度に曲げること、下腕は上腕を水平に保ち、肘は深く曲げ指を揃え手のひらは胸の方へ向けること。下腕と同じ側となる上足は直角以上に曲げ、足の裏が上を向くようにすること、下足は空中体位では足の甲が下を向くように、接地体位では爪先立ちになること。靴を履いていない場合は、上足の靴下の先をビロビロにすること。
その定義と比較すると、上の肘が曲がっている点、上の膝の曲がり角度が小さい点が減点となる様子。
その他、Hさんは伸身の宙返り1回ひねりをして見せたりと、高等テクニックを披露!大のオトナ達がシェーシェー叫びながら遊んだ。
夕食・雑談の後、恒例(?)のナイトトレッキングへ。買ったばかりのティカXPも十分な明るさで満足満足。遠くでこっちを向いているネコの目が反射して光ってた。道路のセンターラインとかにあるやつが「キャットアイ」というらしいけど、まさにそれ!って感じだった。
翌朝は一転してどんよりどよどよの天気。雨も来そうだったので、濡れてもいいやつに着替えておいた。
この日は熟練カヤッカーのtanakaさん達がいらっしゃるということで心配はいらないけれど、最高風速が10m/s程度になってきてちょっと気になり始めた頃にtanakaさん達がご来島。すぐそこで風が強くなったということで、道中は潮流以外は特に問題なかったようで。よかったよかった。
そのすぐ後くらいから風と雷と雨がひどくなった。まさにゲリラ豪雨が来襲。突風に煽られてテントもぐしゃぐしゃ。特に雷はだんだん接近してきて、ほんの1~200mのところに落ちた。もう生きた心地がしなかった。
雨雲は二筋に分かれていて、先に来た方がひどい方。次のは大したことはない様子。その雨雲の切れ目で昼食を摂り、この日にお帰りの神主様とtukaraさん、そしてガイドのtanakaさんのお見送りツーリングに出発。
風と潮流がぶつかって波が少し出てきた。この荒れた海の中でカメラを構えてにこにこのtanakaさん。余裕ありすぎッス。
こんなんとか、
こんなんとか、カメラを低く構えて撮影するとなんとなく迫力が出てくる。しかしこのカメラ、買ったばかりの時はレンズ面に撥水性があるかと思ったらぜんぜんなかった。前のはあった気がするんだけどなぁ・・・。
航路の手前でお三方とお別れ。さーっと漕いで渡られた。お仕事頑張って下さ~い。
ぐるりと島を一周したところで潮流波のポイントが2箇所あった。先にいるA.O.さんのところは波立ってないのに僕のいるところは波だらけ。向こうから手前に流れているけど、波は向こうに向かっているのでサーフィンしながら行くとすぐ辿り着く。
波の中で遊ぶHさん、を撮ろうとしたら波に隠された。
というわけでもう一枚。
御歳65歳からカヤックを始められたA.O.さんも波の中で余裕の表情。僕なんかよりずっと体力あります。
今回、波の中でサーフィンをしていて、ちょっと不思議な感じができた。自分が乗っている波の高さが落ちた時に、大きくなってきた斜め前の波を見つけて、今度そっち!とワンパドル漕ぐとそっちに移れた。波から波へと渡り歩くことができた。波の条件にもよるんだろうけど、面白かった。
戻った時には雨も上がった。濡れたテントの中を拭き掃除。それから着替えて夕食の準備。二重にしたクーラーボックスの中で、豚バラがまだ生きていた。でもこれが限界。全部消費した。
引き出しの多い皆さんの話と皆さんの調理されたツマミを肴に飲むビール。うまい。
3日目の朝。前日とは違ってからっと晴れた。濡れたテントの中身を全部引っ張り出し、テントもひっくり返して干した。すぐ乾いた。初日は夏の暑さだったけど、今度は秋晴れのさわやかな天候。気持ちいい。
今度はHさんの見送り&島めぐりツアー。前日とは全く違うベタベタ凪。
時間はほぼ干潮、殆ど潮どまりのはずなのに川のように流れていた。エディからピールアウトのように漕いでみたらリバーカヤックみたいにターンできて面白かった。
強い潮流が運んできた砂が砂州を作る。干潮の時にしか出現しない大陸が現れていた。
Hさんを見送った後、折角なので、そこの島に上陸してみた。夏の置き土産があった。抜け殻というのも失礼な、セミの生きた証。
島の中にはなんとなく懐かしい感じの風景があった。僕のふるさとはこんな感じだったかも。
再び出航。こっち見んな!
真ん中に蛇行している筋が見えますか?ここで流れが反転しています。上げ潮だからこっち、下げ潮だからこっち、とかじゃなくて、今目の前でどう流れているかを掴むことが、楽に遠くに漕いで行く秘訣。潮待ちするより、楽なところを選ぶことが大事みたい。
ふと横を見ると同じ方向を向いている長細いカヤックが見える風景って、なんかいいね。
小さな魚がわしゃわしゃ泳いで行った。その後、大きなエイが目の前でジャンプした。エイは最近よく見かける気がする。
ベースキャンプに帰ってきて、3日目にしてやっと練習した。最近ゆるバランスがうまくいかない。春はパドルの浮力がなくても浮かんできたのに今は浮かんでこない。体の柔軟性が落ちてきたのかも。
こうやって自分撮りをしようと手を空中に上げると、腕の部分の浮力がなくなるのでこうやって顔が沈んでいく。ちなみに僕は水中ではずーーーっと鼻から空気を出している。止めているより息が続く気がする。
ゆるシャフトの動画を師匠に撮って頂いたので、別の機会にアップしようと思う。自分ではゆーーーっくり上がってるつもりなんだけど、動画で見ると意外とさっと上がってしまっているようだ。もっとゆっくり、もっとつなぎ目をなくして行きたい。
久しぶりにハンドロールとかもしてみた。ダブルハンド、シングルハンド、どっちもなんか重たい。もっとゆるっと軽く上がってたはずなのに、バシャッと上がる。上がらないかも、っていう恐怖心がどこかにあるみたい。しかも水中姿勢が崩れている感じ。どうだったか忘れた。練習不足を感じた。
いい天気だったからか、いい夕日が見られた。
刻々と色が変わっていく夕焼けを見ながら温くなったビールを飲んだ。温くてもうまかった。
最終日に残った4人でつまみを持ち寄ってたくさん話した。やけにハイテンションになったA.O.さんも武勇伝がたくさんのA.Z.さんも、いつもの調子の師匠も、みんなおもしろかった。大人数なら大人数の楽しさがあるけど、少人数だと濃くなってまた別のおもしろさがある。いつもより酒が回った気がした。
目覚めて、タープの向こうに見える空は、また青空だった。気持ちいい朝が迎えられた。最終日に晴れていると、撤収が楽ですごくうれしい。湿ったテントを乾かし、畳んで荷物をまとめた。
出発前に皆さん練習。僕は師匠に促されてやっと練習・・・。師匠がビデオを撮ってくれた。前日にやった時に重かったリバーススイープロールが軽く上がったのがうれしかった。
荷物はかさばる野菜などの食料がなくなって、とってもコンパクトになった。
詰めてみたらこんなに隙間が開いた。これでも、米やレトルトものや行動食を合わせるとあと数日は生きていけそうなほど食材が残った。
で、パッキングはこの位置で行ったのだが・・・。
先ほど撮っていただいたビデオの上映会のあと、出発の時にはちょうどいい潮位。これならカヤックを持ち上げたり引き摺ったりしなくて済む。すばらしい。
復路は往路とは違うルート。潮流の具合を見て、師匠が最適なルートを選んでくれた。逆潮になるけど、全然苦にならないおだやかな海。航路横断もスムーズだった。
休憩をはさんだ後、ほどなくゴール。とってもとっても濃い4日間が終わったあと、ヒゲがかなり伸びていた。
今回は潮流が意外と平気だってことを知ることができた。海図で見て数ノットの潮流があると書かれているところは、一切近寄ってはならないと思っていた。でも横断も遡上も意外といける。まっすぐな護岸ができてエディがないところだと厳しいかもしれないけど。
ただ、海図の本で読んだように、順潮の船舶はラダーが効きにくいそうなので、速いスピードとあいまってかなり注意しないといけない。とはいいつつも、逆潮を遡上中の船舶だって、こっちが流れていけば相対速度は順潮のそれと変わらないわけで、結局どっちか注意しなくてよくなるってわけじゃないか。
それから、今回初めて濡れたテントで寝た。今まで神経質なまでに濡れないようにしてきたけど、もうなんかふっきれた。少しアウトドアマンに近づいた気がする。これは個人的には大きな一歩だ!?
最後に、今回の食事について。最終日の昼になって、パンをフライパンで焼けばええやんということに気付いた(遅)。今度はガーリックトーストなどをやってみようと思う。炊飯は全てうまくいった。白菜は1/4カットがバウの先端にちょうどいい。アスパラはつまみに使える。サバの味噌煮はうまかった。熱辛は辛かった。卵はカンタンなのでついついスクランブルエッグばかりになったけど(シェラカップがちょうどいいし)、別のもすればよかった。用意しておいたベーコンを持ってくるのを忘れた。
1日目
- 昼:おにぎり3個
- 夜:アスパラの豚バラ巻き、ごはん
2日目
- 朝:スクランブルエッグ・チーズサンド
- 昼:ネギ焼き
- 夜:冷奴のオリーブオイル添え、ネギのピリ辛炒め、アスパラのオリーブオイル焼き、白菜+豚バラ鍋&雑炊
3日目
- 朝:スクランブルエッグサンド、ヨーグルト
- 昼:サバの味噌煮
- 夜:冷奴のオリーブオイル添え、アスパラのピリ辛炒め、魚肉ハンバーグ、ごはん、ボンカレーゴールド21<熱辛>
4日目
- 朝:スクランブルエッグ・チーズサンド、ヨーグルト
- 昼:スクランブルエッグ・トースト
師匠、皆さん、ありがとうございました。お裾分け頂いた数々の料理もおいしかったです。お疲れ様でした&ありがとうございました。
コメント
素早く詳細なるツアーレポに脱帽です!
ツアーお疲れさまでした。メンバーも天気も海も島も、最高でした。夜はご馳走になりました。シェー飛び込みは、最下位でしたので、足や腕の動きを研究して、次回は入賞目指します。DVD送りますので、新住所をメールでお知らせ下さい。
その節は大変お世話になりました。
非常に楽しくて有意義なツアーとなりました。毎年何かレベルアップできている錯覚に陥ります。このような機会を与えて下さって、本当にありがとうございました。
今後は、実シェー系のtukaraさんにご指導を仰ぎ、シェー体系の理解と習得に励みたいと思います。
DVDお願いします。
どもです。ツアーお疲れ様でした。
色々ご馳走していただきありがとうございました。
お陰でおいしい酒が飲めました。
おいらは料理・パッキング等もっと改良・勉強の余地があるようです。次回は皆さんにフルコースでおもてなしできるよう精進します。シーカヤックの精進はいいんかい!
しかし「Hさん」って言い得て妙。
あと、最近自分の記憶の限界を感じます。
記録を残そうと思いblog(←英語がかっこいいと思ってる)を作成してみました。お暇があれば、いや暇をつくって、んふー(鼻息)、ご一読いただれば幸いです。
先日は往復一人旅お疲れ様でした!
超多忙が忙しい合間を縫って”blog”除いてみました。いや覗いてみました。 :finger_ok:オモロー
フルコース楽しみにしてます!!(←プレッシャー)