エスキモーロール(11) 初めてのロール練習 II
「全く正しいけど初心者にはわからんだろう」と言われた前回の記事。でも、「教えてくれた方法がそのまま載っている、という感じだったので、イメージしやすかったです。」というありがた~い読者様からのお便りも頂きました!そうなんです。わかる人にはわかるんです!きっと!!というわけで、賛同も得られたので!?気にせず続けちゃいましょう~♪
要約すると、通常は、いきなりセット姿勢を教えられて
- セット
- パドルを水面に
- 体を横に
- ヒップスナップ
- フィニッシュ
- フィニッシュ
- ヒップスナップ→フィニッシュ
- 体を横に→ヒップスナップ→フィニッシュ
- パドルを水面に→体を横に→ヒップスナップ→フィニッシュ
- セット→パドルを水面に→体を横に→ヒップスナップ→フィニッシュ
体を横に出す
前回までで、カヤックがだいたい横に倒れるくらいになって、体がカヤックの横に出てきている状態っていうのから動作を始めるようになった。さて今度は、その状態からさらに進めてカヤックを完全に沈状態にしてみよう。前回同様にフィニッシュから両肩を沈めて艇の左側へ持ってくる。上下逆なのでどっちが左かわからなくなる場合は、左手の側というようにするとよい。胸はずっと上を向いたまま、バウの方へ近づいてくると、だんだん艇が傾いてきて、最後には完全にひっくり返る。そこまで行ったら、もう一度補助者の手を借りてフィニッシュまでできるように動いてみよう。
体が艇の真横に来たら、不自然に曲がった体をまっすぐ伸ばそう。具体的には、左足を蹴りこみ右ひざを引くようにしながら艇を起こしにかかる。「体ごとスイープ」というとわかりやすい人もいるみたいだ!ラダー付きシーカヤックだったら、ラダーは固定しておいた方がいい。蹴りこんだときにペダルが奥に行っちゃうからね。この時、補助者に持ってもらった右手はカヤックから遠ざけるようにするとカヤックを起こしやすい。カヤックから離れて、補助者に向かって手を伸ばす感じ。補助者は、最初は手を引っ張ってやってもいい。遠ければ遠いほど起きやすくなる。そこからフィニッシュまでは、もうできるはずだ。もしカヤックが起きなければ、胸が水中に向かなかったかチェックしてみよう。
セットから始める
それをさらに進めて、顔がスプレースカートにつくほどうつ伏せにした状態からやってみよう。それがセットのポーズ。うつ伏せでスプレースカートに顔を近づけるのは、体を水面近くに持ってくるための儀式。スムーズにできるまで、何度もやってみよう。途中でできなかったらその部分を抜き出して、確実にできるようになるまで焦らずゆっくりやってみよう。まだ体が横に来ていないのに艇を起こそうとしてもそれは起きないので、そのタイミングがわからないようだったら、補助者は体が横に来たところでカヤックの底を叩いて合図を送ってあげよう。練習者はその合図をもとにカヤックを起こし始めよう。
手を離す
さて、そのあたりができるようになったら、補助者の手を離した状態からやってみよう。練習者は、完全沈状態でスプレースカートに顔を近づける。手は、カヤックの左の底に伸ばす。手をグーにして、両親指がカヤックの底につける感じで。両手の間隔は、パドルを握った幅。それができたら、その両手の間から顔が出るほどに体を乗り出し、顔を近づける。そこで、カヤックの底につけていた両手を空に向かって一気に伸ばし、水面へ出そう。手が水面に出てきたら、そこで補助者が手を掴んであげる。手が水面に出てくるまで補助者は手を持ってあげない。手をつかまれた練習者は、艇から遠く離れる方向=補助者の方向へ体ごと手を伸ばし、そこから体でスイープしてスターンまで持ってくる。この時胸は空を向いたまま!今まで散々にやってきたカヤックを起こす動作をしてフィニッシュまで持ってくる。もうできるよね?できなかったら、また少し戻って練習しよう。
沈するところから始める
もう、補助者さえあればカヤックを起こすことができるわけだ。それでは、カヤックに乗った状態からひっくり返るところまでやってみよう。あらかじめスプレースカートに顔がつくほどにうつ伏せになり、両手はカヤックの左側の底の方へ伸ばし親指をつける。そのままひっくり返ったら、先ほどと同じように顔を両手の間の水面へ近づける。後はさっきのと同じ。手が出てきたら補助者が手を持ってあげよう。
ここまでできると、もう一人で練習できるようになる。パドルフロートに右手を突っ込んでみたり、浅いところで底に手をついてみたりしてやってみよう。パドルフロートがないリバーカヤッカーでも、カヤックに入れるフローテーションバッグなどあるだろう。でも、パドルフロートに頼るとなぜか悪い癖がつくので注意。あくまでも、パドルフロートを持った手に力をかけないようにするのが大事。力をかけると腕を痛めやすいし、そもそも腕に力をかけるときは頭を上げようとする動作をするとき。その練習で起こせなくなったら、頭が上がっているか胸が水中を向いているはず。とりあえず一呼吸して落ち着いたら、思い切って頭を沈めてやってみよう。
さぁ、またわけわからなくなってきたでしょう。わからない人には実際教えてあげますので来てください。この何分の一もしゃべらないから安心してネ。どうせ文章で書いたってわかりゃしないんだ~
というわけで次回でやっとパドルを持ってやってみます。
コメント
う~ん ロールって難しい…(^^;
言葉にするとすご~く難しい…。
この場合「駅前留学」じゃなく、「南桑留学」したほうが手っ取り早い(笑)
まっ刺せば良いんでしょ、刺せば…(爆)
もう約1ヶ月カヤックに触ってないな~。
これをケイタイに転送して…、沈してケイタイで確認して…ロール!
これで完璧(^。^)v
これが正しい防水ケイタイの使い方???
ていうかけんとさん、もうロールできますから・・・
>まっ刺せば良いんでしょ、刺せば…(爆)
それは全く正しい練習方法です!
ようは数こなすことが重要ですからね、
刺してる間に何千回も沈しますから!!
これだけ詳しくロールについて書いてあるのを初めて見ました。よくわかっているからこそ書けることです。(印税生活始まるかもね)
教えるときの定石「一回にひとつの原則」をも守られているのも素晴らしいです。
例えば「途中でできなかったらその部分を抜き出して、確実にできるようになるまで」の所。
これがすごいです。
飛ばして次やっても駄目なわけです。そこばかりやるのが良いのです。で、飽きたら少し練習のやり方を変えたりして変化を付けながら(同じ事を)やらせる。
qさんは教えるのが上手だと、今回読んであらためて思いました。
さすがプロのオコトバ、勉強になります~。
「一回にひとつの原則」っていうのがあるんですね。
φ(.. )メモメモ
でもまぁ今まで私に教えられてうまくいかなかったたくさんの犠牲者(=人柱)の上に成り立つ理論ですから!?皆様に感謝です!!
絵を描くのがもっと上手だったら出版できるかも!と思いますけど、そもそも人口すくねー
100部売れたら万々歳でしょうね~
ていうかここに書いちゃったら誰も買わねー
q様のブログ、早朝はつながりません。
(LDは、年寄りの敵ですね。若者経営者退陣しろ~!)
私の活動時間は4時~7時までなのです。ということで、早朝でも書き込めるfusaiさんのブログにちょっと書かせてもらったんですけど、書き込める時間にPCを開いていたので同文を書き込みます。
>ロールのこと
初心者ではなく、経験者には判りにくかったということでしょうか?(私のコメントについて言うなら)
(いえ、理解はしてますよ。体育系でない教え方としては最高だと思います。)q様のブログを読んでいて、カヤックも次世代へ移行したなって思いました。
そうですか~
本当にすみません・・・。
以前は夕方以降つながらないとかひどい状態だったのですが、最近やっと夜もつながるようになってきたんです。
でも朝方つながらないとは!!私の活動時間は午前4時くらいまでなので確認できませんでした・・・。
字数オーバーにつき次のコメントへ・・・
続き
>ロールのこと
これは初心者にも経験者にもわかりにくいと思います・・・
自分で書いてもわかりませんから・・・。
たまたま私と同じ考え方をしている人か、私に無理やり教えられた人だったらイメージがわきやすいみたいですね。
それ以外の方にはきっとちんぷんかんぷんかと・・・。
ロールの方法についてはいろんな人と話をしたことありますけど、自分の考え方を持ってる人は私の言うことなんて聞く耳持たない感じです。でも、話を聞いてるといろいろ参考になるところがあるんですよね。
それらを吸収してもっといいものにしたいと思っていますが、ある意味ロールなんて起きれば何でもいいですから、人それぞれだなぁと思います。
「みんな違ってみんないい」ですね~
次世代って・・・どんなですか!?
いつも楽しく読ましてもらってます。
ページ来てもらってありがとうございます。
ロールが出来る様に早くなれるといいなーと日夜努力します!!。
実は、私、実家は広島なので錦川当たりでお会いできるようになれる日を楽しみに。
それまで、Roll,Roll,Rollです。
パパブーさんこんにちは。
広島にお帰りの際はぜひご家族で
錦川にお立ち寄りください。
いやぁ、見てくださる方がいると思うと
いい加減なことは書けませんね・・・ハハハ
広島に帰ったときには錦川行ってみます。
家族で行けそうな川のようですし、楽しみです。
しっかりページチェックしますので
これからもよろしく、楽しみにしてます。
錦川の川下りは、「山口アウトドアスポーツネットワーク」の
和田さん(http://ww5.tiki.ne.jp/~hiro_outdoor/)が詳しい
ですので、どうぞ遠慮なくいろいろ聞いてみてくださいね。
錦川下りのツアーもあります。
レベルやその時の川の状態に合わせて最適な場所へ
連れて行ってくれると思います。
いらっしゃる際には私も参加しようと思いま~す。