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エスキモーロール(1) ロールは楽しい

これから、いわゆるエスキモーロールについて書いてみることにします。

というのも、フリースタイルカヤックについては書けるほど能力がないし、シーカヤックについてもまだまだそんなに長い距離を漕いだことがあるわけでもないし、まぁできるのはロールのことくらいだからなのですが・・・。

カヤッカーとして、ロールができるようになるかどうかが初心者から中級者へのステップアップと考えていました。

しかし、いざロールができるようになってみると、それは初心者が初級者になる程度の差でしかないってことがわかったのでした。
実際に本当に必要なのは艇のコントロールでしょう。でも、ロールができるかできないかで、それらの練習を積極的にできるか否かを決める重要な要素だと思うわけです。
沈が怖かったら思い切ったパドルさばきもリーンコントロールもできないでしょう?

ロールは、決して難しい技術ではないと思います。だって、運動オンチな私ができるようになったくらいだから・・・。
人にロールを教えるようになって、うまくいった例では、カヤックを始めて3日目、ロール練習2日目でロールができました。
特に、このときは水中に留まるとウェットスーツを着ていても寒い季節だったため、あまり練習はできないような時期です。
もしかしたら、暖かい日に練習していたらロール練習1回で起きたかもしれませんね。
流水中で完璧にロールができるようになるまでにはまだしばらくの沈脱が必要でしょうけど、コツさえつかめばわりと簡単に起き上がることができるのです。

シーカヤッカーにはあまりロールをやらない人と激しくやる人とに分類されるように思えます。
例え滅多に沈しないとしても、ロールする自信があれば、少々の波でも落ち着いていられるし余裕ができるものです。
もし沈しても大丈夫、ロールすればいいだけだし、そう思えれば、自分の活動の幅を広げることができ、それ以上に格段に安全になります。
最も確実なセルフレスキューテクニックだということは既に周知の事実だと思います。

もちろん沈しないように漕ぐのも重要でしょう。沈すること自体が危険にさらされることですから。
沈した水中に岩があったら?クラゲがいたら?そう考えると、沈しないに越したことはありません。
沈しないから大丈夫だって?荒れてないところでしか漕がないから大丈夫だって?
それって、事故しないから自動車保険に加入しなくていいって言ってるようなものだと思うんですけどね。

ロールなんてものは、殆どの場合、起きさえすれば何ロールでもいいからひとつ確実なロールを覚えればそれでいいのかもしれません。
「起きたもん勝ち」です。
でも、いろんな岬に行ってみたいように、いろんな川へ行ってみたいように、いろんなロールを覚えるのも楽しいものです。

「起きたら即次の動作に移れるロール」「何度でも試せるロール」「この姿勢で沈したときはこのロール」とか、状況に応じていろんなロールを試せると幅も広がります。
CtoC、スイープロール、ストームロール、バックデッキロール、リバースロール、クイックロール、コンバットロール、ハンドロール、ひかりロール・・・とロールの名がつけば、全部マスターしようとしてみたっていいと思います。
右からも左からも、どっちでもできるようになりたいし、フリースタイルカヤックの技術を覚えていくのと同じようにロールの技術を高めていくこと自体が楽しくさえなってきます。

いまだに、どんなロールかよくわからないものもたくさんあります。
石を持ってロールするだの手さえ使わずカラダだけで起きてくるだの世の中にはもっとすごいロールの世界があるようです。
安全のためのロールから、ロールのためのロールになるのもそれはそれで楽しいものです。
だって、たとえば海が荒れて出て行けないときにも、湾の中でロールしてるだけで楽しめるんですから。
渇水でウェーブができないときにも、いろんなロールを練習してみるのも一日楽しめます。

と、えらそうに言ってもまだまだカヤックの世界をよく知らないので、世間のカヤッカーのどのくらいの人がどれだけすごいロールができるのかよくわかりません。
私自身はまだまだ練習中なのですが、上級者になるとなんだかすごいワザは書いてあるけど初級者向けな記事がなかったりするので、ないなら作ってしまえ!ということで、今だからこそそういう記事が書けるのかな?なんて思って書いてみることにしました。
とりあえず、今までの私と同じように今練習している人に対して、今まで貯めてきたロールのコツとロール練習のコツをちょっとでもつかんでもらえたら、と思います。


・・・こんな前置きだけで終わったりして。
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