エスキモーロール(8) バックロール
沈スタイルは、下向きのことが多い。そこからセットするまでもなく起きてしまうのがバックロール。いわゆるセットはしないけど、でも起きてしまうロール。
リバーススイープロールを練習しようとしたら多分すぐできてしまうこのバックロールについて紹介しましょう。
図1:よくある沈の状態
前回と同様に、この図1のスタイルで沈することが割と多い。
図2:よくある沈の状態
図2は、例によって見やすいようにスケルトンにしてみたもの。沈した状態が即ちセットの状態。セットとは言わないかも。
図3:右のブレードを振り上げる
図2の状態から、自分の左側へ右のパドルのブレードを振る。このとき、ブレードの向きに注意する。どう注意するかというと、動かす方向にパワーフェースが向いていると水を掴んでしまって振れないので、水をスライスする角度、若干「猫手」にしてみる。すると、あっという間に自分の左側へブレードがくる。
このとき、図3のように艇は既に多少傾く。ブレードを振ったことで手やパドルが自分の左側に来て、浮力が左に偏るから。
図4:起き始める
背をスターンにつけたまま、右手を振り下げて右のブレードで水をキャッチする。言葉で説明しにくいが、肘鉄を食らわすことが得意な人はそのように動かす。
この絵がそんな風に見えないのは絵が下手だからなので愛情を持って想像力で補って頂きたい。
図5:もうすぐ完成
このロールでは、カヤックと自分の体が一体となって同じ回転軸で回転する。その回転力を与えるのは腕の振り下ろし。ヒップスナップの代わりに腕で起きてしまう。
図1:よくある沈の状態
これで完了。でも、絵を描いてみて、本当にこんな動きをしていたかが疑問になってくる。その辺は愛情を持って想像力で雰囲気を掴んで頂きたい。ムリか。
陸上で動きの練習をしようと思ったら、まずは床であお向けにねっころがり、右手を右の真横にだらりと出す。左脇は締める。その右手を、仰向けに寝た自分の真上(胸の前)を通り左に動かす。そして、再び右に返す。この動作。
これを踏まえたうえで、今度はうつぶせになり、右手を自分の右に伸ばす。うつぶせになっているのでやりにくいが、右手を左側に持ってきて床を押さえ、その手を支えにして体を起こし、仰向けになる。
わかりにくかったら、パドルを左に振った時点をCtoCのファーストCということにして、CtoCロールで起きてもいい。それでも、セットしないだけ短時間で起き上がれるだろう。
やっぱりどうしても絵心が恨めしい。しかしここの読者様は愛情を持って脳内でビュリフォなイメージに変換して頂けるので助かる。いやー助かる。←半ば強制
コメント
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メルヘンチャペル 木曽 聖
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木曽様
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