2/22 毛無山~烏帽子山~御陵~池ノ段
2/22は、久しぶりに比婆のスキートレッキング。今回は出雲峠からのロングコースをとってみた。でも樹氷見学には1日遅かった!
GPSの積算距離では13.26km、トラックログでは14.75km。
前日は結構な温かさにも関わらず、帰り際に見る山頂部も樹氷がついて白いままだったので、これはきっときれいな景色が見られるだろうと思い急遽登ることにした。きっと翌週は雪がないだろうし。
今回は、久しぶりに出雲峠からのルートをとることにした。こっちのルートのスキートレッキングは、まだブログを始める前、山スキーで歩いて以来である。最近は立烏帽子方面ばかり行っていたし、無雪期も最近は烏帽子山から下りてきてそのまま桔梗が丘へ上がったりしていたのでこのルート自体かなり久しぶり。
本日のめあて。しばらくやってないシール歩行練習と、シール脱着を面倒くさがらないこと、その他いろいろ面倒くさがらないこと。樹林帯を安全に滑ること。でもボーゲンや斜滑降+キックターンばかりじゃなくて、テレマークターンもたまには挑戦すること。
本日の関門・門限は、池ノ段16:00。越原越15:30。御陵15:00、とした。それを過ぎると強制的に下山命令が下る。御陵の関門ではスキー場に降りてくるだけなのですぐであるが、越原越からの谷筋は積雪期はなんだか危なっかしくて苦手なので、できれば池ノ段まで行って安全林道を降りてくる方がいいなぁ。
まずは毛無山へ。ノートラック!と思ったら途中から近道してきたらしきスノーシューの踏み跡が合流した。最初はうろこのみで登っていったが、でこぼこの踏み跡+途中からの坂はやっぱり無理で、途中でシールを貼った。日ごろの運動不足にぜいぜい言いながら山頂へ到着。
山頂はうっすら雪がある程度。かなり風が強く、10m/sほどはあるだろう。フード付きジャケットだったもんだから風を強く受けて体を押して来る。
傷つけないようにそっとシールがあたるように立てかけて記念撮影。でも風が強いのですぐおろす。
見通しのいい毛無山山頂から。県民の森スキー場と奥に池ノ段、左は立烏帽子山。朝はまだ白く見えた御陵や立烏帽子の尾根は、既に黒ずんできていた。樹上の雪が、もうとけてきているようだ。先にあっちにいけばよかったか。
山頂でシールを外し、出雲峠方面へ少しは滑って降りたのだけど狭いし低木が多いしとても滑れたもんじゃない。いやこのくらいうまい人は滑っちゃうんだろうけど、ムリ。途中であきらめてツボ足で歩いた。雪が少ないので埋まることなく快適に歩けた。
桔梗が丘との分岐を見送って、出雲峠の少し手前で再びスキーをつけて少しだけ滑った。ほんのちょろっとだけど、満足!
ひろい出雲峠の雪原を歩きまわってちょっとトレースをつけた。マーキングっていう奴か。
登ってきた毛無山を眺める。
出雲峠で再びシールを装着して烏帽子山へ。残念ながら雲が出てきた。針葉樹林に入るとざーっと水滴が落ちてくるので雨かと思ったが、木の上の雪がとけて落ちてきているようだった。木の下って雨宿り的な感じなのだけど、晩冬は逆のようだ・・・。
たくさんのスノーシューのトレースが、記憶にある登山道とは違う方向へ行っていた。とりあえず登山道どおりに行こうとしたが、谷筋はやはり雪が深く沢の横断がやっかいなので、途中で無理やり尾根に上がった。先程のトレースと赤テープがそっちにあった。どうやら冬道はこっちのようだ。以前来たときはこのルートをとらなかった気がするのだけど、まだ雪が少なかったのかもしれない。
尾根筋はかなり急坂で、ある程度はシールで直登したが途中からジグザグに登った。
頂上に近い樹林帯は、まだ木の上に少し雪というか氷が残っていたのだけど、気温が高いせいでそれがボタボタ落ちてくる。さっきは水滴だったが、この辺では氷の塊なのである。これはまるで山に歓迎されてないように感じた。
烏帽子山の山頂も、薄くだが雪がついていた。
そこから眺める吾妻山は木が露出していて滑れそうにない感じだった。
シールをつけたまま御陵との鞍部まで降りた。ノートラックの雪!っていう感じ?
そこから御陵へ登る。御陵からこの鞍部までは広い緩斜面なので、ここだったら滑れそうだなぁなんて考えて歩いた。シール作業台・・・なんて。御陵の山頂台地について、シールを外した。
御陵の頂上には、真新しく、しかも未来からやってきた看板が立てられていた。内容はおもしろい。これも麓から担いでこられるのだろうか。本当にご苦労様である。
こちらは門栂。
門栂のところにも看板があったのだが、門栂が恥ずかしがって隠していた。
越原越までの斜面を斜滑降とかで降りていく。樹上から落ちた氷の塊が散らばって、巨人のかき氷的な感じ。ターンするのが困難。とても滑れたもんじゃない。でも`めあて'を実行すべく頑張った。広い筋を見つけて低い姿勢でターンをしかけたら意外といけた。
でもやっぱり基本は斜滑降+キックターン。安全に下りてくれば何でもいいのさっていうのはまぁそうなんだけど。それも最初はよかったが、だんだん尾根が痩せてきて滑る場所がなくなったので、若干谷に降りてトラバース気味に越原越に向かった。峠よりも高度を下げないようにルートを選んだ。
越原越で再びシール装着。もう樹氷は落ちたようだ。もう樹氷らしい樹氷が残ってなくて、樹氷見学ならばやはり前日までに行くべきだったようだ。でも樹氷ないなぁと見上げた風景は皮膚から薄く覗く血管のように見えた。
そしてブナの林を抜けて、長い登りを終えるとファンファーレとともにひらけた池ノ段登場。なんか端の方が滑れそう?
南側の風景。
こっちは北側、歩いてきた毛無山・御陵が見える。
で、吾妻山方面、っと。
池ノ段の上で荷物をおろし、ひととおり景色を眺めたあとで、シールを外して今上がってきたばかりのルートを数十メートル?滑ってみた。下が大きな一枚氷でそこに薄く雪がついているだけのようで、とても滑りにくい雪質だった。
そのままウロコを効かせてジグザグに戻り、今度は池ノ段の南峰へ。トレースはたぬきのみ。この先へは誰も行かないようだ。うさぎが横切る動物の交差点を見送って、南へ歩いた。
ノートレースのつるんとした南峰を滑った。でも斜度もゆるいうえこっちも下がガリガリ上がもっさり。あまり滑らない雪で引っかかりながらも一本滑った。そんな雪でも満足満足。滑れりゃ何でもいいのです。
福田頭とトレース。
うろこで戻り荷物を担いだところでタイムリミットを迎えた。強制退去時間なので立烏帽子山もパス。鞍部まで滑り降りたところでトラバース道を選んだ。こちらも滑らないもっさり雪だけど、雪が多すぎず駐車場までゆるやかな下りなので歩く分には歩きやすかった。
立烏帽子駐車場からは、距離は長いが安全に帰れる林道がある。距離があるので歩きはつらいがスキーなら割と早く帰れる。
・・・はずだったけれど、斜度がゆるいうえに腐ったふかふか雪で板が全く滑らない。歩かないと進まない雪だった。それはそれで一応うろこ板なんでXCスキーのダイアゴナル滑走(のつもり)を練習しながら歩いた。
途中はちょっとショートカット。こちらはわりとターンできた。標高が低くなってきた分、氷が枝から落ちたりしないせいか単なるふかふか雪で、且つなだらか(ていうかなだらかなところしかショートカットできないのだけど)、且つ疎林、且つスピードが出ない雪、という個人的好条件だったおかげで意外とイケた。
歩かないと進まないので歩き続けるのだけど、そのうちいつもの股関節痛が出てきた。もはや持病である。
シール歩行やスノーシュー歩行をすると必ず左の股関節が痛む。それはなぜか。脚の形がO脚とかで歪んでいる場合、足首で補正しながら歩いているらしい。しかし、スキー板なりスノーシューなりをつけてしまうと足首による補正が効かなくなり、負担が股関節に来るのだ。僕の場合左足が特に歪んでいることは明白なので、左股関節に負担が来るのである。以上。
と、推測しているが医学的な根拠も知識もない。
そんなことを考えながら林道をてくてく歩いているその膝をふと見てみると、左膝が内側に入っていることに気づいた。膝を内側に入れないように歩いてみると、ふと股関節が楽になる。でもそういう歩き方だと当然板の外エッジが下がって歩きにくいのだけど。
スキーブーツはいろいろいじったおかげで滑走時はかなりよくなったのだけど、こうしてみるとまだまだ完璧な仕上がりにはなっていないのかもしれない。これはまだいじる余地がありそうだ。アルペンスキーのブーツいじりの話はよく聞くのだけど、それも滑走時の話ばかり。それとは別に、表に出てこないだけで、こういうシール歩行に適したブーツ調整のノウハウも何かあるのかもしれない。いや滑走時と同じかもしれない。山スキーに明るいショップなどなら何か知ってるのかもしれない。でも某ショップで某方がカント調整の話をしたら「慣れますよ」で済まされたというし、そんな話を聞くと、結局自分でいろいろ考えないとどうしようもないのかなと思ってしまう。いや、もしかしたらそのショップの言うとおりで本当に慣れだけの話なのかもしれない!?
とりあえず、今回はかなりロングコースをとったうえでのこの痛み。それでこの程度の痛みならやはり以前から比べると改善されているのだろうか。もっともっととキリがないが、これももう少し調整してみよう。
とか考えているうちにふもとに到着。一応帰着予定時間どおりというかギリギリというか。もっともっとと歩いてしまうクセも直した方がいいのかもしれない。
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コメント
お疲れ様でした。ふと自分もいっしょに歩いた気分になりました。こういうスキーツアーいいですね。
雪の上を歩くだけで良い気分になります。滑れるとまた違うのでしょうけど。
今年は比婆を滑れませんでしたが、そのうちきっと行こうと思います。
オープンバーンをダーっと滑るのも楽しいので
もうちょっと練習してからやろうと思いますけど
歩きメインってのもなかなか楽しいですね~
吾妻山に雪がある間に行きましょう