MTI レイブンパンツ

2009/4/21 ホームカヤックカヤックの道具

　この冬一番のいい買い物だったと思うMTIのレイブンパンツ。クイックカヤックウェアオブザイヤー2008を受賞したちょー優れものパンツ。ソックス付ドライパンツというものがこれほどいいものだったとは！

　これを買う前に、シングルウエストでアンクルシールのドライパンツを持っていた。シングルウエストだと、ドライジャケットのインナースカートが動いている間にめくれ上がって背中あたりから（多分スプレースカートの毛細管なんちゃらで伝ってきた水分で）浸水してきたので、これなら特にドライでもなくてもダブルウエストのパドリングパンツの方が濡れにくいと感じていた。あまり動かない人ならいいのかもしれないけれど、ていうかシングルウエストだとそもそも泳ぐと浸水は必至。アンクルシールから水を抜けるからよかったけど。

　そんなとき、クルーガーさんがドライパンツを探しているというので、レイブンパンツっていうのが出たらしいですよ～と紹介したら早速くろさんに注文してた。届いたのを試着させて頂いたら、それまでのようにアンクルシールに足を通さなくていいということで、履きやすさ・脱ぎやすさが雲泥の差。しかもダブルウエストなのでドライトップと接続することができる。というわけで、僕もマネして買ってしまった。

　ドライトップと接続すると、泳いでも全く浸水しない。逆に肩まで水に浸かって空気抜きしないといけない。履きやすくて防水性もバッチリ。トイレの手間はあるけれどドライスーツほど高価でもないし、（多分）ドライスーツと同等くらいの防水性もあるし。この価格、この性能、この満足感、で、晴れてクイックカヤックウェアオブザイヤー2008受賞となった。何も権威のない賞だけど・・・。いいものをありがとう！ということで。

　不満点も、あるにはある。止水ジッパーがついたポケットは水抜き穴がない。空気抜きのために水に入ると止水ジッパーとはいえ防水ジッパーではないので浸水してきて、干しているとわかるのだが水が垂れてくる。ドライパンツの中に入ってくることはないので、困ることはないのだけど。他のパドリングパンツは止水ジッパーでも水抜き穴があった。

　それから、裾が広めのカットのため足が長く見えるらしい。それも限界があるらしく僕が履いても大して長くならないが、クルーガーさんが履いていると、うん確かに長く見える。そんなファッション志向なパンツなので、渡渉のときは水の抵抗が大きい。先日気になって歩いてみたけれど、やはりぴたっとしたパンツに比べると歩きにくく感じた。日常的に困ることはないけど、もし万が一のとき、このカットのせいで・・・とか考えると・・・。心配しすぎか。

　そんな、今のところ取るに足らないかもしれないことしか不満点が思い浮かばないほど、これはいい買い物をしたと思っている。でもあっという間に売り切れたらしい。来シーズン登場したらお早めにゲットしておくことをオススメします。

　kokatatからもtempest pantsというソックス付ドライパンツが100ユーロで登場しているけど、どうもシングルウエストらしいという話。ソックス付はもし浸水したときに水を抜くことができないのでダブルウエストでなければと思うけど、どうだろう。スプレースカートつけてたり濡れたシートに座る必要のあるカヤックじゃなくて、カヌーとかボートでの釣りとかだったら便利だと思うけど。

　調べてみると、どうやらパームのサイドワインダーパンツもニューモデルはソックス付の様子。144ポンド。こちらはダブルウエストなので問題ないだろう。足裏部は300Dのコーデュラで補強されているらしいので、レイブンパンツよりも強いかも。それから、女性用のアマリスパンツがソックス付で、こちらは既に日本でも売られている。これもダブルウエスト。でも日本のはパープルしか入ってないのか、それともニューモデルにグレーが追加されたのか？グレーの方がいろいろ合わせやすい、かも？。

　ソックス付はやっぱりダブルウエストだろうと思う。

　ちなみに、このパンツを履き始めてから、日中も夜も同じインナーを着ているということはナイショにしておく。

追記

　パームのソックス付サイドワインダーパンツ、高階の今シーズンのカタログにも掲載されてましたね。

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