ショーテレの感想
というわけで先日作ったショーテレを使ってみた感想。滑りやすく登りにくく歩きにくい。滑るときはバランスがよく歩くときはバランスが悪いという結論。
もう少し幅が広いかもう少し長いか、ともかくもう少し浮力があった方がいいみたい。
ご覧のとおり、ビンディングは後ろめについている。これは板のセンターに3ピンを合わせたため。テレマークスキーをご存知ない方のために説明してみると、3ピンというのはテレマークブーツのつま先のところで、滑走中には内足の荷重ポイントとなるためセンターがよいらしい。
しかし今回のグサグサ雪の歩行時にはこのバランスでは非常にまずかった。どういうことかというと、足を前に出す→足裏で踏み込む→板の後ろに荷重がかかる→板の後ろが沈む→前は浮いたまま→自分で上り坂を作ってしまう→後ろに滑る(シール未使用時)ということなのだ。なんと歩きにくい!
これを打開するためには、板の中央で荷重をかければよいわけだが、現状のビンディング位置でそうするためには「つま先歩き」をすればよい。でしてみた。確かに歩ける!しかしこんなもの使い物になるわけがない!!
似たようなものにフリートレックやメタなどがあるのだけど、フリートレックは登坂モードではビンディングが前に移動するし、平地歩行モードではブーツセンターが板のセンターになるためバランスよく普通に歩けるのだろう。メタは全長があと30cm長いし、ディメンジョンも135-110-120とワイドなので(これはだいたい132-100-110、89cm)多分浮力が強い分少々のバランス差は吸収してしまうのだろう。
ビンディングの位置をもう少し前にしたらどうだろう。滑走性能は落ちるだろうか。ていうかそれに気付けるだろうか。でもただでさえ穴だらけなのに。つけかえたら大変なことになりそうだ。
次にシールをつけての登坂。テレマークビンディングの限界でもあるのかもしれないけれど、板のトップが持ち上がらないので斜面に板が突っ込んでいってひっかかる。さらに上述のバランスの悪さと相俟って最悪だった。ツアービンディングにすると多分いい感じになるんだろうと思う。でも、ビンディングが前にスライドするフリートレックの登坂能力には適わない気がする。あれはやっぱりよくできたものだった。
斜面を滑る分には申し分ない。きちんとテレマークターンができた。それも長い板では躊躇してしまって決して近寄らない狭い樹林帯でさらにこの陽気のグサグサ雪の中ですいすい滑れた。これは面白い。ただしやはり板が短い分スピードが乗らないので、ゆるい林道歩きの移動はXCスキーなどには適わない。
雪質が変わるとどう変化するのか、もうちょっと使ってみて考えよう。固い締まった雪だったらちょうどいいと思うんだけど、どこでそういう場面に出くわすんだろう。スキー場くらいなもんか。
コメント
板の世界・・深いんだなぁ
適材適所っていう感じなんでしょうねぇ~。