6/17 周防大島 ~立島・沖家室島~
今回は26.1km。このくらいでクタクタになっているようでは、エキスパートの集団に混ぜてもらうなんて夢のまた夢・・・
50km漕いで「今日は漕いだな」と言えるようになればいいけど・・・なれるのか?
晴れの予報だったのに道中ずっとぽつりぽつりと雨が降っていた。
降ってないと思えば降ってないことにもできそうな程度の雨だけど、最近の雨男ぶりに辟易。
見て!この水!!
これ、海に浮いてるんだから。スゴイよね。
クリアクリアクリアウォーター!
海水浴するなら今!!
なのにだーれもいない海。
今年の水は冷たい。
川もだけど、海も。
なんかおかしいよね。
出艇場所で南へ向かう和田さん達と別れ、針路を西に。
大三郎鼻をまわったところで今から向かうコースを見る。
遠い~
俺の中では霞んでいると遠い距離。
真ん中に見えるのは大島富士と呼ばれる嵩山。
このとんがり岩は、周防大島の観光名所・立岩。
ここまではなんだかスムースに漕げた。
GPSの速度表示も8km/hくらいで進んだ。
このあと、温泉のあるとんがった竜崎の先端をかすめて安下庄湾を横断。
安下庄は「あげのしょう」と読むらしい。
やすげしょうと呼んでいた。コンビニコスメかよっ
途中漁船をやり過ごして安下崎へ。
このGPSの軌跡を見ると、速度が記録として残るからどこで何やったか一目瞭然で面白いね。
あ、ここでダレてるとか、ここで船やり過ごしたなぁとか、ここでソイジョイ食った!とか。
安下崎はなかなか快適な浜辺。
この写真の場所は、満潮時でないとつながってるだろう。
ほぼ満潮の時刻だったからこのとおり海がつながってる。
ここで既に7.6km。
平均時速7.5km。
かなりハイペース。
意外とスムースに進んだので気分はいい。
頑張ってみると9km/hというスピードも出る。
しかしこのスピードは5分ともたない。
早い人はなぜそんなスピードで漕ぎ続けることができるのだろう。
とりあえず一旦上陸して休憩。
10分ほど休憩して行動食とドリンクとヤニを補給。
ぽつりぽつりと雨は降っているが濡れるのは水しぶきの方が多いくらい。
視界も悪くはない。
そして今度は東を向いて、立島を目指す。
漁船をやり過ごして、一気に漕ぎ進める。
フットペダルをしっかり踏み込んで、足で船を押す感じ~って漕いでたら左のフットペダルがガクッと外れた。
左のフットペダルが外れたということは、右ロールのときに踏ん張るところがないということ。
踏ん張りどころのないカヤックはとても恐ろしい。
しかも海の真ん中。
目の前の立島まで、あと2kmほどもある。
上陸ポイントを立島に決めて、右足一本を踏み込んで漕ぐ。
しかしこういうときに限って南からのうねりが押し寄せてくるわ漁船が通過していくわでひやひや。
普段何でもない程度のことが、とても不安に感じられる。
足を踏ん張れないのがこれほどとは・・・
ここがまさに踏ん張りどころ!?
立島の手前もなんだか波立っていたけど、なんとか着岸。
ペダルを見てみると、なんとラダーとつながっているワイヤーが外れていた。
よく見ると、ワイヤーのカシメがボロボロに朽ちていた。
見た感じ、誰かが修理した痕跡がある。
ここは中古艇の恐ろしさ。
細かいところもよく見ておかないと危険だぁ~
今回もラダーは下ろしてなかったけど、ラダーに頼っていたらもっと不安だっただろう。
可動部が多いということはMTBFが短くなるということだ。
次は絶対にラダーなしを買うぞっ
とりあえず、カシメはなくともラダーのネジに留めたら応急処置としては大丈夫に思えた。
なのでネジを外してやろうと考えた。
ドライバーは・・・
ありますよ~
車のキーにつけておいたガーバー・クラッチにドライバーがついていた。
それでネジを外そうとするが、固着していて非力なガーバー・クラッチのドライバーでは歯が立たない。
ネジを外すのは諦め、次の手を考える。
ワイヤーが外れたことで、フットペダルが前に行き過ぎてしまうのが原因。
前に行かないように、ペダルのレールの奥に流木を埋めこんで、隔壁との間のつっかえ棒にした。
これでとりあえず足は置けるけど、隔壁がウレタンフォームなのであまり踏み込むと破れそう・・・
だからソフトに足を置くだけにした。
立島なら幸い出発地点にも近いので、ツーリングは中止にしようかとも考えた。
でも、応急処置がなかなかバッチリだったのでこのまま続行することにした。
立島を出て、伊崎の岬を目指す。
このプチ海峡はたまたまかもしれないけど漁船の往来が多く、全部で5艘の漁船をやり過ごした。
まっすぐ南へ行く漁船ならいいけど、安下庄方面から来る漁船は立島の北を回ってくる。
ほぼカヤックと同じ方向で後方から、しかも立島の死角から出てくるのでひやっとする。
和田さんたちがどこかにいるはずなのだけど・・・と見渡してみるが上陸した形跡がない。
やっぱり沖家室かなぁと思い、針路を島へショートカットの方向にとる。
立島周辺と異なり、波もなく穏やか。大きめのうねりが多少ある程度でわりと漕ぎやすい。
しかしいろいろあったおかげで時間はとっくに昼飯時を過ぎている。
沖家室の島の直前で、PFDのポケットに入れておいた最後のソイジョイを食べた。
地図で沖家室を見てみると、北側に集落が集まっている。
ということは、和田さんたちはきっと南側にいるはずだ。
ずんずん漕いで行ってみると、いたー!!
もう出艇の準備をしているようだった。
しかし時間は14時をまわっていたから会えただけでラッキー。
昼食ポイントの浜はとんでもなくきれいだった。
この日はどこも透き通るような水で、長いクラゲもその姿が全てきれいに見えるほどだったけど、ここの砂浜もまたきれい。
こういうところでまったりシュノーケリングするのもいいなぁと思った。
時計回りで島を回るという和田さん達を見送って、一人昼食をぱくついた。
ひとしきり写真撮影をして、10分ほど休憩して早々に出艇した。
和田さん達とは逆方向の反時計回りに島を回ってみると、右手遠くに島影が見えた。
大水無瀬島と小水無瀬島。
先日行ったところと同じ名前なのに違う島。
きっと、コロンブスがインドと勘違いしたようなもんだろうか。いや違う。
熊本の友人と飲みに行ったときに「飲みなっせ、食べなっせ」と言っていたのを思い出す。
島の北側へ回り込むと、沖家室大橋の下を渡るカヤックが見えた。
和田さんたちだろう。
ということで途中でショートカットして本土へ渡り合流。
そこから一緒にまったりツーリング。
リゾート化した片添ヶ浜から岬をひとつ隔てた南の浜に、厳島神社がある。
これについて調べてみると、『きまま日記』さんところにこう記載がある。
「真偽のほどは定かではございませんが」と断り付きながら「周防大島にある厳島神社についてですが、その昔台風により宮島の厳島神社の残骸が流れ着いた際、ありがたいという事で建立したとの話を伺ったことがございます」
へぇぇぇぇ~
大島へ寄った際には、ぜひ厳島神社へもお立ち寄りください。
そのあたりで上陸して、和田さんの車に載せて頂いてスタート地点へ。
大島シーカヤックのあとは、いつもの竜崎温泉へ。
前に来たときは工事中だったが、すっかりこぎれいになっている。
でも、まだグランドオープンじゃないらしい。
きれいな風呂に入ったけど。
だからかな、わりと閑散としていた。
今回は1.5リットルくらい飲んだからかな、体重は500gしか減ってなかった。
その後南桑でなまくび~
南桑でも蛍飛んでました。
緑が3匹と赤1匹。
新しいテントを建てて熟睡してたら夜中に行きなりの雨。
もう晴れるものと思っていたから橋の下からずれていた。
慌てて橋の下へ移動。
もう明け方かと思ったら、まだ12時過ぎだった。
そこからまた完全熟睡。略して完熟。
コメント
ソロで26kmとはがんばったね~
いつも以上の疲れを感じたことでしょう。
あんまり飛ばしすぎて,置いてかないで~
いや~
まだまだです。
世間のシーカヤッカー様方の輪に入れるのはいつの日のことやら・・・
それに宮島一周はもっとありますからねぇ・・・
ダイエットダイエット~♪
8月になったら時間ができるから,宮島1周一緒にしようやあ。
おっ
いいですね~
宮島の裏側でキャンプでもいいかも
わおっ :smile:楽しみ
海上でのトラブル..
経験のなせる技かと。
私ならパニクって終わりですわ。
その後の処置(流木かまし)も適切だったようですね。
よく漕がれました!
経験っていうほど海は漕いでいませんが・・・
でも焦りますねぇ。
でも、でも、パニクって終わりって・・・
ペダルごときで漕ぐのをやめちゃいけません!!