「てこの原理」を使ったフォワードストローク
カヤックにおいて、効率のよいフォワードストロークは永遠のテーマ。 きっとパドルを持てなくなっても答えは見つからないだろう。 それでも考え続けなければならない重要なテーマ。
その発展途上のフォワードストロークでひとつ辿り付いた「てこの原理」ストローク。 これが寄り道なのか悟りの道なのかも、永遠にわからない・・・・かもしれない。 賛否両論あって当然のフォワードストロークについて、ちょっと考えてみました!
「てこの原理」については、Wikipediaの「てこ」をご参照のこと。 力点・支点・作用点と[第2種てこ][第3種てこ]を踏まえたうえで、次の議論を展開しよう。
よく陥りがちなフォワードストローク。いわゆる腕漕ぎと呼ばれる状態。 漕ぐ=水を後ろに掻き出すことと捉えると、次の図のようになると思う。
図1:後ろにかく漕ぎ方
この図1で言えば、パドルを持った左手あたりが支点となり、右手で右のブレードを後ろにひっぱるから右手のところが力点。右のブレードが作用点ということになる。
ということは、先の[第3種てこ]と同じではないか?
水を後ろに押し出すはずの右のブレードには、右手にかけた力より弱い力がかかってしまう。 これでは、一生懸命力をかけて漕いでもかかる力は半減してしまうのではないか!
「腕漕ぎになってるよ」と言われ、腕の力を使わないように意識し、胴の回転を使って漕いだとしても、引く力で漕いだのでは結局は同じなのではないだろうか。
図2:前に押す漕ぎ方
図2で、水に入れた右手のブレードの部分を支点とすると、前に押す(当然、胴のひねりを使って)左手が力を加える力点となる。その結果、作用点は足の先。踏み込むフットブレイスへ力をかけて艇を前に押し出すのだ。
そう考えるとどうだろう。[第2種てこ]のように、小さな力を大きなパワーにする「てこの原理」が効いてくるような気がしてきた!同じ漕ぎ方のように見えて、力のかけ方をちょっと換えると、力を半減するのか増幅するのかの違いになってくる。
実際、こういうことってあるのだろうか?これから何年もかけて、さらに考えていきたいテーマである。
ところで、踏み込む足についてはどうだろう。片足なのか両足なのか、瞬間的に踏むのかじわっと踏むのかいろいろ議論があるようだけど、この「てこの原理」ストロークでは、常に踏みつづけている方がいいだろうし、力点から遠く支点に近い足、つまり左手で押せば右足で踏み込んだ方がよさそうな気がする。
何が正しいのか、どうするのがいいのか。よ~くかんがえよ~、ふぉわどはだいじだよ~、うーぅ、うーぅーうぅうー
コメント
フムフム,参考にしよう。
押し出す手は大事ですよね~。
フットブレイスにきちんと力がかかってないとき(ラダーを出したとき)は,腕漕ぎになってしまってます。
今年はフォワードもがんばろう。
ベテランと比べて,これほど差が出る技術はないですから。
ラダーを出してても両足に力をかけておけば踏ん張れません?
片方だけだと抜けちゃいますけど、もう片方もラダーの角度で踏ん張ったら大丈夫っぽいです。
カヤックにもよるのかなぁ~?
単にラダーに慣れてないだけ。
今は,波とかかぜに合わせて,
ラダーの角度をちょっとつけて,
そのまま両足で固定して漕いでる。
でも,なんか不自然な格好なんだよねえ。
どっちかにちょっとでも傾いてると,
フォワードストロークに影響がある気がしてねえ。
ラダーって,まっすぐ入れとくだけなのかなあ。
今年はラダーの使い方も練習します。
確かに不自然ではありますが、それで影響があるかどうかなんてまだわかりませーん
ラダーはおっしゃるとおり風や波によって一定の角度を保ったまま入れとけばいいのでは?と思いますが・・・果たして・・・