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11/23 宇佐川

河山

水中世界

オ・サ・カ・ナ

まだまだオ・サ・カ・ナ

ダウンリバー

宇佐川

on the rock

水中世界を見る

紅葉
朝、電話で目が覚めた。
電話が鳴っているので取ろうと思うが、体が動かない。
「こ、これが金縛りか!」
とは別に思わなかったが、シュラフに包まっているから手が出てこないんだと思った。
しかし、ヘンだ。
面倒だからシュラフは体の上にかけただけだった。
だから、シュラフのせいで体が動かないはずがない。

動かない手をもそもそ動かし、どうやら自分を留めているらしいジッパーに手が届いた。
ジッパーの錆び具合からして、どうやら、ジャケットのジッパーのようだ。
学生時代から愛用のMA-1風1k円ジャケット。
安いので、ジッパーも錆びてきて、寒中作業着として継続使用中。
安い癖に暖かいのだ。
だから今回も、寒いのでコイツを着たまま寝ていた。
しかし、今は普通の着方とは違う。
なぜか、袖に手を通さずにジッパーを閉めた状態になっているのだ。
どうやったらこの格好になるのか。
誰が俺をこんな格好にさせたのか。
謎は深まるばかり。

混乱した状態から始まった南桑の朝。
外へ出てみると、霧がかかってはいるが、天気はよさそう。
肌を突き刺すように冷たい空気。
もう、冬が始まっているようだ。

前日の風邪はどこへやら。
鼻水がかなりひどかったのだが、もう全く止まってしまった。
ここに来るとどんな病気も治ってしまうのではないかとさえ思う。

新南桑橋から錦川を眺めると、目の覚めるような真っ青な点が移動していった。
かわせみに違いない。
その時カメラを持っていなかったことを後悔した。
こんな街中(え?)にもかわせみはいるんだ。
急いでカメラを取って来たが、既に姿は見えなかった。

橋の上からまっ平になった河原を眺める。
夜中は気付かなかったが、もう河原へ降りるスロープの工事は終わり、車は降りられるようだった。
しかし、雨の予報の日は決して降りてはいけない。
上流に雨が降れば、今のこの南桑の河原はすぐに水没するのだ。

朝7時半頃。和田さんがやってきて、薪を集め始めた。
河原には薪は一切のこっていないが、橋の裏側など、燃やすほどたくさん溜まっている。
これなら、この冬は暖を取るのには十分だろう。

8時過ぎ、集合場所の道の駅「ピュアラインにしき」へ向けて出発。
途中、錦川の透明度にハッとする。
国道を離れ、裏の道で錦川を眺める。
あまりにも透明。
南桑では、水力発電所の水のせいかここまで透明ではなかった。
そして紅葉もきれい。
錦川は今が紅葉のベストシーズンか。

集合場所には、既にfusai.♂さんがいらっしゃっていた。
程なくして、和田さん、けんとさん、Aさん、N本さんが登場。
和田さんも含め、総勢6人。
この季節、こんなに人が集まるとは、正直思っていなかった。

カヤックに乗り込んで、やはりスプレースカートをはめるのに苦労した。
スプラテックスデッキがいかに使いやすかったかということか。
今までらくらくはめられていたのに、今度のやつは、グローブをしていると、はめられなかった。
もう、スプレースカートをはめるだけで暑くなった。
みんな先に行ってしまっているのでプレッシャーを感じる。
追いつけるから待っていなくていいんだけど、多分待ってるハズ。

なんとかスタートできて、瀞場で暑くなった体を冷やす。
ひっくり返って眺めたその世界。
また宇佐川かー、宇佐川はもういいよ・・・。
毎度のことながら、そう思っていたのに。
毎度のことながら、「これが宇佐川か!」と感動を改める。

水中の世界は、とんでもなく美しい。
ずっと水中を眺めていたい。
ロールするのがもったいない。
なぜ水中で呼吸できないのかと、人間であることを後悔する。
それは大げさ。
水中だと、カメラの水滴をふき取らなくていい。
だから、今回は水中の写真ばかりになった。
ひっくり返って、シャッターを押し続ける。
呼吸が苦しくなるまで水中を見続け、魚を追いかけた。
起き上がると、顔が痛かった。
そういえば、水は冷たかった。

いくつかの瀬を越えた瀞場。
N本氏が水中を指差しながら、こちらに合図した。
水中を覗いてみると、たくさんの魚。
日本野鳥の会にカウントを依頼しても5分はかかると思われる数。
どこからこんなにたくさんの魚がやってきたのか。
感嘆し叫びながら起き上がったので、ぶむぬぉーという声になった。

この日の宇佐川は、出市で0.66mと、水量は少なかった。
非常に浅く、何度か降りて歩かなければならなかった。
そのたびにスプレースカートをはめないといけないと思うと、とても辛かった。
特に、沈脱レスキューが億劫になってしまうのがよろしくない。

小春日和のこの日、まだまだそんなに寒くなかった。
きちんとした装備さえあれば、まだまだ遊べそうだ。
今年のカヤッキングはまだ終わらない。
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コメント

  1. fusai より:

    川の神様が手を掴んでいたと思います(半分当たりでしょ)

    さて。
    写真があまりにも実感出来て、素晴らしかったのでDLさせていただき活用させてもらってます(事後承諾ですみません)

    素晴らしきかな水中世界。特にintheriverに感動。チャレンジ精神を刺激されました。次はやるぞ。
    魚も沢山いますね。これだったのか、と思いました。いいなぁ

  2. けんとOo。.(^。^)y-~ より:

     こんばんは~σ(^^)
    昨日はお世話になりましたm(__)m

    相変わらず突撃あるのみ!のダウンリバーでしたが、メッチャ楽しかった~\(^o^)/
    次はもっとうまく岩を避けるように!って思って、昨晩に週末のスタンバイ(^。^)v

    でもでも・・・体がどうやらついてこないみたい(^^;
    情けないことに風邪を引いちゃったみたいです・・・。
    微熱で今日1日ボ~っとしてた・・・。

    残念ながら週末はキャンセルという事にしました(^^;
    楽しみにしてたのに・・・。
    わたしの今シーズンは風邪に負けて終了ってことになりました(T^T)クゥー

    また来年よろしくお願いしま~すσ(^^)
    けんとOo。.(^。^)y-~

  3. quickturn. より:

    fusaiさん:
    魚はこの写真を撮るときには既に大部分が逃げてしまっていました。
    淵についてすぐひっくり返ったときにはこーんなもんじゃないです。
    群れ!大群!!魚だらけ!うじゃうじゃ!そんな言葉じゃ足りません。

    けんとさん:
    あらあら、いけませんねぇ。
    多分、来年あたり、風邪をひいても川へ来れば治るようになると思いますよ!
    ひとまずお大事に・・・
    まぁ、明日一日で治ったら、夜遅くなっても連絡すれば受けてもらえると思いますのでその時にはどうぞ!

  4. どんかん より:

    あけましておめでとうございます。
    返事が遅くなりすみません^^;
    自分のページすらまともに見てないので、今日書き込みがあることに気づきました。
    まだ見ていませんが、ブログ拝見させていただきます。

  5. quickturn. より:

    どんかんさん:
    あけましておめでとうございます!
    本年も、川でご一緒できたらうれしいです。
    勝手ながらリンクさせて頂いております~。

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