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8/4 剣山~次郎笈~一ノ森

8/4 剣山~次郎笈~一ノ森

 剣山。どうしてもキレンゲショウマを見てみたくて、久しぶりに剣山にやってきた。

 直線距離12.8km。沿面距離16.9km。

 宮尾登美子作の「天涯の花」。ここ剣山を舞台にして繰り広げられる小説なのである。

 前回剣山に登った際、教えてもらって読んでみた。それ以来、どうしてもキレンゲショウマを見たくて、チャンスを伺っていた。そしたらチャンスが転がってきた。

 これを読むときにはぜひ周辺の地図をともに見て頂きたい。そしてその道を車ででもいいので走ってみてもらいたい。珠子がどんな険しい道を歩いて剣神社に辿り着いたのか、それを思い描くのも面白い。

見ノ越の駐車場から出発

見ノ越の駐車場から出発

 さてそんな感じで気分はすっかり「聖地巡礼」。アニメファンの人が舞台となった場所に行って、描かれた場面をもとに実際の場所に行ってみちゃうアレと同じなのである。何度も来たこの登山口「見ノ越」も、読書前とは違った姿に見えるのだった。

剣神社への道

剣神社への道

 そしてこの階段を登ると「あの」剣神社なのである。

剣神社

剣神社

 この剣神社も、普段は単に登山の安全と無事の帰宅を祈るだけなのだけど、同じものなのに見え方が全然違っている。あぁ、こういうことなのか。アニメファンの人たち(たぶんドラマファンとかもそうやな)がその場所に行ってみるというのはこういうことなのか。いや、観光地にはなんとかの映画の舞台とか書いてるもんな。たいてい見たことないから何も感動がないんだけど。

登山道入り口

登山道入り口

 剣神社のすぐよこ。ここが入り口。山頂まで4000mと。結構あるよ。

 たぶん、単に小説を読んでからここに来るのともまた違うと思うんよね。既に何度も足を運んでいて、既に地名や景色を知っている。そしてその頭にある景色の中で小説の舞台が展開される。そうすると、その物語はどこか知らない土地の物語とは比べ物にならないくらい鮮明に具現化されて脳裏に焼き付く。想像の世界じゃなくて、実際の景色の中に主人公が現れるようになる。

苔の道

苔の道

 そんな「具体的な物語」を読んだあとでその実際の土地を再訪すると、脳内メモリ素子にある電荷を再チャージしてリフレッシュする効果があるのだろうなんつって。

大岩

大岩

 こんな登山道で珠子が一人遊んでいたのだろうとかね。考えてたもんね。映像として浮かぶもんね。

山頂方面

山頂方面

 剣山山頂ヒュッテが見えてきた。

 映像として浮かぶって書いてみてふと気づいたけど、先の例で出てきたアニメやドラマや映画とかとはまた違うんやろうね。それらはそもそも映像作品やもんね。

西島駅

西島駅

 登山リフトの終点西島駅。

 だけど、映像作者の視点でフレーミングされた景色と、自分の記憶の中にある、フレーミングされていない、いや、もしくは無意識に自分でフレーミングしてしまっている、そして若干あやふやな、ある時はいいように改ざんしてしまっている、記憶の景色。たぶんそれぞれ違った見方になるんかもしれない。

三嶺と塔丸

三嶺と塔丸

 名頃に続く深い谷を挟んで左に三嶺、右に塔丸。

 今回は三嶺へは行かないけれど、また縦走路をゆっくり歩きたい。塔丸もそのうち行ってみたいな。

大劔神社

大劔神社

 ちょっと今回は趣向を変えて、いつもは寄らない大劔神社へも寄ってみた。

大劔神社

大劔神社

 「天地一切の悪縁を断ち 現世最高の良縁を結ぶ」

 「天地一切」まで入力した時点でGoogle日本語変換先生が「天地一切清浄祓」って予測変換してきた。なにやら祝詞の一種らしい?

三嶺縦走路

三嶺縦走路

 遙かなる三嶺縦走路。今回は行かないけど。いい道よー。

剣山山頂ヒュッテ

剣山山頂ヒュッテ

 剣山山頂ヒュッテがすぐそこに。

赤帽子山方面(たぶん)

赤帽子山方面(たぶん)

 この写真はどっち方面を撮ったのかわかんなくなっちゃったけど、たぶん赤帽子山方面。

剱山本宮鳥居

剱山本宮鳥居

 剱山本宮鳥居を抜けると、本宮とヒュッテ。

剣山山頂台地

剣山山頂台地

 本宮にお参りしたあと山頂台地へ出た。木道を進んで山頂碑のあるところへ。

剣山山頂

剣山山頂

剣山山頂

剣山山頂

 山頂到着!

次郎笈

次郎笈

 次郎笈サンマジイケメン

あぶ

あぶ

 ベンチで休憩してたらあぶが寄ってきた。

次郎笈峠から剣山

次郎笈峠から剣山

 次は次郎笈に登ってきますよ。下りたところで振り返った剱山。

次郎笈山頂

次郎笈山頂

 次郎笈のニセピークから次郎笈。

次郎笈山頂

次郎笈山頂

 はい山頂到着!

剣山

剣山

 さっきまでいた剣山。

一ノ森

一ノ森

 こっちはこれから行く一ノ森。剣山もまた登るけどね。

三嶺縦走路

三嶺縦走路

 次郎笈は三嶺側に下りて、巻き道を行くことに。なのでこの縦走路ともこれでサヨナラ。

次郎笈

次郎笈

 次郎笈サンマジカッケー

一ノ森への道

一ノ森への道

 一ノ森へは山頂台地から登山道が伸びている。こっちに行くのは2回目かな。山頂の喧騒とは異なり、こっちへ行く人は少なめ。

二ノ森

二ノ森

 二ノ森のあたりだけ森っぽい。苔生した道の中にぽつんと祠。この道好きだ。

一ノ森

一ノ森

 いろいろすっ飛ばして一ノ森到着。

松

 松。空へ向かって今にも飛び立とうとしているような松。

次郎笈・太郎笈

次郎笈・太郎笈

 左が次郎笈サン、右が剣山こと太郎笈サン。イケメン兄弟。

ナンゴククガイソウ

ナンゴククガイソウ

 ヒュッテのまわりはクガイソウ。高山植物の本で調べてクガイソウかなとグーグル先生に聞いてみたらナンゴククガイソウとな。違いがわからん。

北東巻道

北東巻道

 ヒュッテからは行きに使った尾根ルートを外して巻き道を行く。涼しげな林の道。

殉職碑

殉職碑

 巻き道はこの殉職碑のところで往路に使った道と一旦合流。前回も見かけて昔の悲しい事故に思いを馳せたんだけど、今回はまたちょっと違う。

殉職碑

殉職碑

 雪崩事故の件も小説の中に描かれてたからね。どれだけ本当のことかわかんないけど、碑の字面だけじゃなくてある程度基礎知識があると同じ碑を見ても感じ方が違ってくるもんやね。

北東巻道

北東巻道

 そして剣山山頂には戻らず、北東の巻き道、行者コースを行く。前回歩いてものすごく雰囲気のいい道だったんよ。でも今回は目的が違う!

苔の道

苔の道

苔

苔

 苔の道いいよねぇ。落ち着く。風情のありすぎる巻き道。

カニコウモリ

カニコウモリ

 これはカニコウモリっていう名前の花っぽい。

穴吹川源流

穴吹川源流

穴吹川源流

穴吹川源流

穴吹川源流

穴吹川源流

 穴吹川の源流。

行場

行場

 行場らへんの岩。

苔

 んでまた苔。そして・・・・

キレンゲショウマ

キレンゲショウマ

 キレンゲショウマ!キタ━(゚∀゚)━!

キレンゲショウマ

キレンゲショウマ

 たぶんもうちょっと開くのかな。

キレンゲショウマ

キレンゲショウマ

 黄色くて小さくてコロンとしててとてもかわいい。

キレンゲショウマ

キレンゲショウマ

 この辺りいかにも登山しないでしょっていう人たちで渋滞してて、その列の中に入って進む感じなのでゆっくり撮影もできないんだけど、でも堪能できた。

刀掛けの松

刀掛けの松

 刀掛けの松でメインルートに合流。

西島駅

西島駅

 西島駅まで降りてきた。

アイスクリン

アイスクリン

 売店でアイスクリン売ってたのでつい買っちゃったの図。

登山口

登山口

 で降りてきましたとさ。

ソフトアイス

ソフトアイス

 下山したら、ソフトアイス。

コーラ

コーラ

 そしてコーラでしょ!

グネグネ

グネグネ

 グネグネ道を通って貞光方面へ。

剣山ゆうま温泉

剣山ゆうま温泉

 剣山木綿麻温泉(ゆうま温泉)にてひとっ風呂。外界は暑いわ。

ジェラート

ジェラート

 ジェラートかっちった。

突然の雨

突然の雨

 買える途中にザッと雨降ってきて心配になるけど通り雨。

たまねぎソフト

たまねぎソフト

 淡路島に寄り道して玉ねぎソフト。もう消費カロリー取り返した感じやな。

セミ

セミ

 セミ発見!

鳴門海峡

鳴門海峡

 鳴門海峡の渦潮を眺めて・・・

ラーメン

ラーメン

 ラーメン!完全にカロリーオーバーやな。

 というわけで、今回は剣山~次郎笈~一ノ森をぐるっと回って、念願のキレンゲショウマにも会ってきた。どこをとってもいい山だねぇ。また来よう!

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