3/10 奥大山
3/10は大山へ。シゲさんとshindyくんが来られる日曜日が大山の日だったけど、土曜日空いてたmoujiさんと二人で前ノリ偵察へ、の9.8km。
どこにしようかな、とぎりぎりまで考えたけど、北壁側は斜面の亀裂が怪しいらしいし三の沢なんかもデブリ天国らしい、今年は雪が多すぎてなかなか難しそう。ってことで、最終的に「麒麟です」(いい声で)。振子のときは鳥越からトラバース気味に行ったから、今度は麒麟から下まで下りてみよう~ってな感じで奥大山スキー場からスタート。
ここに到着するまでは雨だったり到着してからも風が強かったり、南壁はガスの中だったりとちょっと心配したのだけど、雨じゃなければまぁ大丈夫ってことでとりあえず歩き始めた。
雪はとってもモナーキー!昨年の強烈モナカの記憶があったので、ザラメな季節になるまではこのモナカと戯れなければ。そう。今回のテーマは「モナカは友達!」ビンディングつけたてホヤホヤだけど、悪雪に強いと言われるこのEHPを持ってきた。ゲレンデで練習せずにいきなり投入してよかったかかなり心配ではある。
ラッセル不要でじゃかじゃか登れる。若干固いがその上にさらさらの雪が乗っている感じ。割りと好きなタイプ。
斜度が上がってきたところでボレーのスキークランポンを装着。頑張って広げた甲斐があった!っていうか片方だけ試しておっけーってしてたら危なかったな・・・。
高度が上がると霧氷天国。美しいけど同時にガスも出てきた。
なかなか大変だしどうせガスで何も見えないしで、麒麟に上がるのは登り返してからにしましょうということで、トラバースして麒麟の肩のテラスを目指す。が、若干上に出てきた。
んじゃもう滑っちゃいましょうということで、シールを剥がして滑走準備。ひえぇぇ~こえー!結構な斜度があるのに初めて滑る板。バーディクトでは最初は全くコントロールできなかった記憶があるのに、それよりさらに太くて長い板。下が見えない急斜面で初のターン・・・えい!・・・??すると、思いの外くるんと回ってびっくりしてコケた。なんじゃこりゃ。イメージと違いすぎてびっくり。
moujiさんとルートをあーだこーだいいながらさらさらでどうやっても固まらない雪を滑っていった。この季節でこの雪!なんと滑りやすい!そして、このEHP。圧をかけ過ぎると曲がり過ぎるのでちょんちょんと乗る感じでぎこちなく滑ってみた。でも面白い。長さを全く感じない。これがロッカー&ゼロキャンバーな板なのか!?
慣れずにぎこちなさが残るものの新雪が気持ちよく、小回りが小気味いいのでひょいひょいと楽しみながらあっという間に本沢まで下りてきた。
駒鳥小屋の案内板は見つかったので、そっちの方を見ると・・・
え・・・この上ですかい・・・
そして小屋は完全に埋没。ここで昼食とした。
そして地獄の登り返し。ちょっと登ったら足元がぐにゃりとしてコケた。なんと、ヒールリフターがねじ曲がった!!これは大変だ。ヒールリフターがないと、シールの効きが半減以下。困った。予備はなぜかザックに入ってない。とりあえずmoujiさんには先に行ってもらって、スキークランポンを装着。
このスキークランポン、雪がちょっとでも付着してると浮いちゃって止められない。降り続く雪からかばいながらなんとか装着してると、左から登っていったはずのmoujiさんが右にいた。え?!そして、moujiさんの足元のクランポンがぐにゃり。えぇぇぇぇえ!!どうも滑落して登場された様子。ともかく無事でよかった!
ジグを切りながら急斜面を登り返すのだけど、シールは長さ的にバーディクトと共用できそうってんで100mm幅のをつけてたら、ウエスト116mmの板だと左右8mmほどの隙間がある。氷化した雪面ではエッジくらいしか引っかからず、そしてそこにはシールはない。かなり登りにくい。これは失敗だった。シールの幅がここまで影響するものだとは思わなかった。直登できるところはシールをべったり雪面に押し付けられるが、これはヒールリフターが壊れているとかなりつらい。少しでも斜めを向くとシールがかからない。
あぁ。もしかしたら今日中には帰れないのか。ビバーク装備はあるし食料はブラックサンダーが3日分ある。こんなこともあろうかとダウンパンツやダウンジャケットまでザックに入っている。夜は寒いだろうなぁ。明日にはshindyくん来てくれるかなぁ。そんなことを考えながらひぃひぃ言ってたら麒麟の肩まで登れた。ふぅ。
もう足パンパンで、ヒールリフターが壊れた方の左の腕の力もなくなった。麒麟のピークまで行くのはやめてもらって、テラスのあたりから滑走開始。
足パンパンなんで一度に長い距離を滑ることはできなくなったけど、あとは滑るだけなんで心晴れ晴れ。モナカ練習のつもりが良い雪ですいすい滑ってどんどん下る。楽しい~!
奥大山スキー場まで滑走完。思わぬ良い雪とEHPのパワーに楽しかったけど道具の不備は次までにきちんとしとかないけんなぁ。ちなみにヒールリフターの予備は車内にありましたとさ。携行しとかんといけんわぁ。
長引く風邪の影響で咳が止まらなくなってきたので、途中で薬局に寄ってもらってからのーガッツリ系豪華ディナー!そして風呂!それから大移動が始まるのであった。
全然話変わるんだけど、これ書くときに昨年のこの辺とかこの辺とか読んでみた。まだあの時はいけるかどうかドキドキだったのに、今では自信が全く違う。この1年で大きく変わったもんだ。昨年はムリムリムリーってパスした7合トップからも今ならとりあえず突っ込めると思う。そう、例の世界で最も厳しい国際オレ格付け機関は今年、ランクをBCGからBCAへ変更し、「もっと行って経験を積みなさい」フェーズへ移行したと宣言したのだ。なんのこっちゃ。
コメント
あの雪で、行きはよいよい、帰りは怖い…だったけど、やっぱいいルートだね。
大山ドントコイ!のQさまが頼もしい~!
また、ご案内よろしく~♪
新しいルートも開拓しましょうね。
あの登り返し、距離は短いのに大変でしたねぇ。
でもあのあたり、まだまだ冬でした。
もう大山バッチコーイ!モナカカモーン!!行ってなんぼじゃぁ~!!
ていうか案内するほど知らないんですけどね、いろいろ行ってみましょう~!
APP(足ぱんぱん)お疲れ様です!
MHK(右から左に滑落)の現場に僕がいなかったのが残念。
板とクランポンのカラーコディネートがステキすぎますね。
やっぱりコーディネートはこうでねー(略)
HTM(ホントに疲れました~!)
CAS(コーディネートえーでしょう?)
DGK(でもギリギリなんで替えようかとも思ってるんですが)
FIK(太いやつにすると色が変わるんですよね~)
KII(今度は一緒に行きましょう~!)