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4/25 蒜山

 ずーっと前から行ってみたかったこの蒜山に、あるトラのメンバーととうとうやってきた。

 蒜山三座縦走ということで歩行距離11.35km。なんと累積標高は2,270m。

 前日のサイクリングの疲れも抜けぬまま深夜走って集合場所の道の駅を目指した。夜はかなり冷え込んで、途中の温度表示は-4℃とか出てたりして、前日からサイクリング&キャンプをしているメンバーが少し気になった。

 二度ほど仮眠をとりつつ、意識朦朧としたまま道の駅に辿り着き、とりあえず登山の準備を固めた。そしたらキャンプ場からの出発が遅れたということですぐさま仮眠を取った。そしたらとても気分すっきり。目覚めてメンバーの到着を待つと再び電話。なんと集合場所は違う道の駅だったということにやっと気づいた。

 なんとか合流して下山口と定めた上蒜山登山口駐車場に自転車入の車をデポ。サイクリングで登山口の犬挟峠を目指そうという予定。ま、車一台置いてきたのでもしものときは車でささっと走るのみ。

 朝方は手が冷たいほど冷えていたが、見てこれ。抜けるような天気。きっと前日うまいもの食ったに違いない。

 コンパスの使い方講習などしながら(でも初歩の初歩しかできなかった)最初の樹林帯の急な坂を歩いた。やはりよく冷えていたのだろう、霜柱がビッシリ。

 天上界に出るまでは結構急な階段登り。階段をいくつもいくつも登っていくとだんだん暑くなってきた。

 天上界って、大げさーでもないんだなー。雲居平と案内板があった広い広い場所。「くもい、ひら?」と読んでみると「こういうのはたいていなんとかだいらと読む」と教わった。

 こういう草原の山、とっても好き。道後山や池ノ段、深入山や戸ノ上山の大台ヶ原に四国の瓶ヶ森とか次郎笈、阿蘇の俵山に杵島岳とかあとはいろいろ。広大な景色を眼下に眺めて笹やすすきをかき分ける感じ?あーたまらん。

 ちょっとはしゃぎすぎな方もおられますが・・・でも気持ちはわかるでしょー

 ちょっと雄大感を出してみました的な。あそこに見えるピークは下蒜山山頂でしょうか?っていうのを考えるだけでも地形図の読み方の勉強になりますな。

 で、その偽ピークへの急な登りが始まる。若干ジグザグに登って、最後の方は直登に見える。

 高いところに登ってみると振り返ってみたくなるのは人間のサガ。なんというところを歩いてきたのだろうか。

 直登部はこんなふうに鎖がかかっているが使わずに登る。これを登ると山頂直下。

 下蒜山山頂に到着!地面はぬかるんでドロドロ。でも視界はすっきり。大山方面の展望もすばらしい。はぁぁぁ~気持ちイイ~

 ここで第一おにぎりを食す。お供え用のお菓子類や都こんぶも。都こんぶといえば、幼少の頃、みんな酢こんぶと言って都こんぶを出すものだから、都こんぶと書いて「つこんぶ」と読むのだろう、すこんぶと聞こえるけどつこんぶだろう、と思っていた時期があった。

 これから行く中蒜山・上蒜山の展望も。あー高低差が悩ましい。

 そのどろどろ具合はこんな感じ。全員スパッツ着用なので避けずにずかずか。

 一体どこまで下るのよーってなんかヘンなテンションになってきた一行。なぜか晩飯は蒜山名物蒜山焼きそば5食はしごと決まった。

 そのテンションのまま下っていくと、ピンクの花がちらほら。カタクリ、キター!

 少ないけれどしっかり群生していてちょうど見頃な感じで咲き誇っていた。

 ちょうど真ん中の草原部が・・・

 ちょうどココらへん。こっからまだ下りますよ~

 と下ってる途中で団体とすれ違う。先頭のガイド?らしき人物が登り優先だから先行きますよとわざわざ言って全員が通過するまで待たされた。間違ってないんだけど、個人的には少数優先>登り優先がいいなぁ~。

 「フングリ乢」って何て読むのだろうと歩きながらグーグル先生に聞いてみたら「乢」は「たわ」で峠のことだそうだ。この辺の方言とか。あとから地図を見てみると、確かにこのあたり乢とつく地名が多い。

 というわけで、ここが鞍部の最下地点。これから登りだ~

 2km弱かけて下ってきた高さ以上を1kmちょいで登るらしいのでそれはそれは急斜面。滑りやすい道を汗かき登った。ていうか下蒜山には中蒜山まで2.2kmの標識があるのだが、それは直線距離であった。

 短いんだけど長い長い登りを登り終えると山頂台地に到着。眼下の蒜山高原の眺めに癒されながら山頂まであと一息。

 中蒜山には立派な避難小屋がある。でもなんでゴミが残されているのか理解できない。

 というわけで、中蒜山山頂到着!ここで第2おにぎりを食す。

 中蒜山から上蒜山方面の眺め。

 中蒜山から蒜山高原の眺め。肉眼でみると牧草地の緑がもっと鮮やかだった。

 久しぶりのぐりぐり360度パノラマを撮ってみた。360度の視界が開けているのでパノラマ撮影のしがいがある。

 だんだん時間も押してきたので上蒜山を目指して下り始める。すると登山道に雪が!久しぶりの雪を踏む感触をちょっとだけ楽しんだ。

 こちらも快適な草原地帯。ぬかるんだ足元も下りてきたらなくなった。

 また鎖付きの登り。何度か偽ピークに落胆しつつ登った。

 もうそろそろ山頂でしょ!?

 上蒜山山頂に到着!ふぅ~やっとついたぁ~。

 でも三角点は少し藪漕ぎした向こうにあるということで、探検隊は笹をかき分け先へ行く。

 三角点、ゲットぉぉ

 あとは下山。またこれが美しすぎる登山道。歩いてきた峰々を眺め、外界の蒜山高原を眺め、逆光の大山・烏ヶ山を眺め・・・。

 これが大山・烏ヶ山方面。

 ついうっかりまたパノラマ撮影をしてしまった。

 そのまま徐々に高度を下げていく。地上の世界が徐々に近づいてくる。

 尾根の端っこからは徐々に急な下りとなってきた。これが六合目って書いてあったあたりかな?

 二合目だったっけ?から樹林帯へ突入。

 林の中というのもなんだか新鮮な感じ。

 暗い樹林帯を抜けると、パァッと明るい牧場に到着。はぁ~下りてきた~

 こちらには登山道の案内板もある。いや~いい山だった。

 といっても登山口駐車場まではあとちょっと歩かないといけない。でもその道すべてが心地よい。

 さて夕食は蒜山やきそばのはしご。なんでもキャンペーン中で違う店5店で焼きそばを食べてスタンプを集めるとオリジナルTシャツがもらえるとかで。だがしかし。もうこの時間で開いてるお店が4店しかない。どうする?どうなる??

 ちなみにこの奇妙な怪物は蒜山の正義の味方「すいとん」。蒜山のあちらこちらにいらっしゃる。

 一食目は「粋呑房」(すいとんぼう)。いわゆるソース焼きそばじゃなくて味噌ベースのたれだそうな。そして鶏肉に蒜山のキャベツ。これがまたうまい。

 二食目は「やまな食堂」にて。おやすい。またお店でびみょーに味が違うのがおもしろい。この時点でかなり腹いっぱい。

 なんと候補のもう一店が閉店!ということで、この日は三食しか食べられなくなった。でもなぜかみんなホッとした。

 というわけで最後に寄った一福。なんと(なぜか)パン付きで麺も増量!一食目だったらとってもうれしいが三食目にはツライ!

 戦い終わり、三人は道の駅にて解散。胃も足もお疲れ様でした。最高の山行になりました。しかし帰る途中はガソリンスタンドがどこも開いてなくて、しかもやはり眠くなり、途中で睡眠。燃料計がEの印を振り切ったところで三次まで走ってやっと給油できた。危なかった。

 累積標高は2,270mと書いたけど、カシミールで線を引いての事前調査では1,160mくらい、歩いたあとのGPS読みで1,700mくらいだった。

蒜山縦走


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コメント

  1. fusai より:

    草原の稜線が最高。
    良い空気の中、思いっきり歩けてよかったですね。

    焼きそばのキャベツが美味そうです。

  2. quickturn より:

    いや~ホントによかったです。
    蒜山いいとこです。おすすめです。
    蒜山焼きそばも!

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