4/29 船通山
あるトラのメンバーで今度は船通山へ。沢沿いの道を辿っていくとカタクリの群生に出会えた。とても人が多くてびっくり。
歩行距離9.7km。意外とあった。
メンバーと東城で待ち合わせ、そこからうちの狭い車一台で移動。途中、そのうちサイクリングコースにと考えている奥出雲おろちループに立ち寄った。雨がぱらつく不穏な天気。これは晴れオンナ伝説も終わりか!?
船通山の登山口へ移動する間に「奥出雲バーガー」なる看板をハッケン。うまいもの食わせたとき限定晴れオンナ伝説を信じて、食べさせてみることにした。
いわゆるご当地バーガーのひとつで、しかもその場で作るのではなくどこかで作りおきをレンジでチン。それでもなかなかうまかったようで、店内から見上げた空はみるみるうちに晴れていった。
船通山の北側島根県側の登山口に到着。ものすごい数の車がとまっていて、少し奥の空きスペースに車を駐車。少し戻ってトイレによった。立派なトイレができていた。
そこで「あれぇ?」という声がして振り返ると、なんとFさん夫妻の奥さんがいらっしゃった。なんとこの日ちょうどたまたま船通山に登りに来たそうだ。その後旦那さんがやってきて、なんとこのあたりの名物?の笹寿司を二人前プレゼントして頂いた。気を使わせてしまってスミマセン。Fさん夫妻は僕らとは逆のルートで登頂するそうだったので、山頂でお会いしましょうと言って別れた。
僕らのルートは鳥上滝コースを登り亀石コースで下りてくるコース。準備ができたところで、出発!
しばらく歩いていくと鳥上滝コース登山口。ここにも駐車場があり、ピストンでOKな人はここからアタック。
立派な石畳が敷かれていてとても雰囲気のいいコースだった。
しかも沢筋が近く、なんとも涼しげ。たいてい沢筋は高いところをトラバースするような感じで登山道がつけられいるものだと思うけど、ここはほぼ足元。
たくさんの登山者とこんにちはしながら歩いていくと、鳥上滝に到着。スパッと割れた岩の間から流れ落ちる滝は見事。
名もなき滝もあったりして、清々しい。沢沿いの道。
これはたぶんタムシバ。後から調べた結果なのでもしかしたら間違ってるかも。ところどころでこの花に目を惹かれ、沢を離れて急な登りを登り終えると・・・
急に広いところへやってきた。これが山頂か!?
と思ったらまだ先で、カタクリ保護のための木道がしっかりつけられていた。
こっちのカタクリは寂地のより少し紫が濃い気がする。って言いながらこの写真のはあまり変わらない感じだった。
ほどなく山頂に到着。なんじゃこの人だかり。非常に人気のある山なのだろう。
山頂の碑。
山頂にある、「天叢雲劔出顯之地」の碑。三種の神器のひとつである、「あまのむらくものつるぎ」がここで現れたという記念碑。その天叢雲劔は、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治したときにしっぽから出てきたという。ということでここでやっつけたらしい。
と、この案内板に記載されている。
山頂の一角でランチ。みんなたくさん持ってきすぎ!それに加えて笹寿司を頂いたので超豪華!
笹寿司を頂いている間にFさん夫妻も上がってこられて、昼食くらいご一緒にと思ったけど、風が強いし人が多いしということですぐに下山された。
なかなか僕の腕ではあのぶわっと咲いてる感が表せないのだけど、カタクリはそれはもうたくさん咲いていて、圧巻だった。
山頂にやってきてすぐは黄砂の影響か見ることができなかった大山も、しばらくすると徐々に見えるようになってきた。比婆山・吾妻山・猫山・道後山・三瓶山くらいは記憶だけで同定できたけど、それ以外は登山地図がないとムリだった。最近印刷した地形図だけしか使ってないけど、登山地図って周辺の山々が記載されているのでこういうとき便利だなぁとたきびさんの登山地図を拝見しながら思った。
広島側にちょっと下ると天然記念物「船通山のイチイ」がある。近くに鳥取県教育委員会の案内板があるのだが、内容はこのあたりの植生についてであって天然記念物に関する記述を忘れていたようだった。
登り返して木道を歩き、今度は亀石登山道の方向へ。
天然記念物より普通のブナの方が扱いが大きいというのはアレですが、なんとなく縦パノラマにしてみたので・・・。
登山中はあまり集団にならなかったけど、下山中は団体さんに巻き込まれてしまい、自分のペースで歩けないのがつらかった。しかしそれもほどなく解体されて、晴れて自由の身に!
このミヤマカタバミ?という花はあちらこちらにたくさん咲いていた。小さくてかわいい花。
これはボタンネコノメソウという花らしい。
これはハシリドコロ。名前の由来を知りたくなるね。
そんな花を眺めながら亀石コースの登山口に無事到着。このコースも沢沿いで清々しい道だった。
駐車しているのはそこからさらに下ったところなので、そこからしばらく車道を歩いた。
登山道の雰囲気もよかったし、山頂広場もカタクリもスサノオ伝説も魅力的ないい山だった。
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今回の行程図。
移動して「鬼の舌震」(おにのしたぶるい)という奥出雲の一大観光地へ行ってみた。渓谷に沿って遊歩道があり、奇岩にそれぞれ名前がつけられているのだけど、どの岩がどの名前のやつなのかイマイチよくわからなかった。でもこの写真の「鬼の落涙岩」は間違いないでしょ!
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他の写真はeverytrailのスライドショーの方に入れておきました。
汗を流しに、たきびさんオススメの湯村温泉へ。長湯できる湯温、味のある建物、リバーサイドな風景がGoo!
風呂上りはやっぱ牛乳でしょ!というわけでぐびぐびっといっときました。
すっかり暗くなった帰りの道中をおっきなまん丸のお月さまが照らしてくれて、楽しい山行の締めくくりをぐっと引き立ててくれた。
コメント
ハシリドコロ(Scopolia japonica)には毒成分が含まれ、それを摂取すると走り回ることから付けられた名と記憶しています。重要な薬用植物で根っこがアトロピン含有のロート根として生薬に用いられます。ちなみにカタクリも生薬です。これは根のデンプン成分が滋養だったと思います。この歳になっても、植物を見ると、かつて試験のために丸暗記した日々を思い出さされます。
で、たまにはええこと書くでしょう?HPの更新にホッとしています。綺麗な花の写真を3点戴きました。また、お会いできますことを。
ホントたまには?!いいこと書きますね!
ていうかさっすがお詳しいですね!
japonicaということは日本固有の植物なんでしょうかね。
「ここが天下分け目の走りどころだっ」ていうときにムシャムシャするといいやつなのかと妄想していましたけど毒でしたか。