ドライバッグ取扱運用指針
ドライバッグ・ドライケース・防水機器の主にシーカヤック時の取り扱いについての個人的な見解を書いてみよう。
- ロール式ドライバッグは生活防水。
- 生活防水も二重にすれば完全防水とみなしてよい。
- クリアのロール式ドライバッグは曲げるところに穴があく。
- 電子機器は、そのままで水没させてよいのはIPx8以上とする。
- 携帯電話はIPx7以上のものをドライバッグに入れて使う。
(個人の感想です)
ロール式ドライバッグは生活防水。
今までの数少ない経験上、ロール式ドライバッグは水没するとたいてい浸水している。一方で、ジップ式やアクアパック式のは故障がない限りドライを保っている。以上より、ロール式ドライバッグは生活防水、ジップ式はIPx8程度とみなすことができる(個人の感想です)。
生活防水も二重にすれば完全防水とみなしてよい。
上記のように、ロール式ドライバッグは最初から浸水することは想定内。それ以外のどんなドライバッグも、ピンホールなどの故障、入り口の閉め忘れ・誤開放なども想定内。従って、絶対に湿らせたくないもの(電池・防水でない電子機器など)は必ず二重の壁を作る。
生活防水程度のロール式ドライバッグでも、二重にすると大丈夫。
シーカヤックの荷室は(よほどダダ漏れの個体を除いて、とりあえず我が家のシーカヤックにおいては)荷室内が既に生活防水空間とみなせる(個人の感想です)ので、その中のロール式ドライバッグは十分な防水性能があるとみなせる(個人の感想です)。
クリアのロール式ドライバッグは曲げるところに穴があく。
クリア素材は非クリア素材に比べて繰り返し曲げに弱い。
以前使用していたクリア素材のロール式ドライバッグはいずれもロールする部分のかどに穴が開いた。湿らせて壊れるものはその中に入れてはいけない。
クラムシェル型携帯電話のケースも折り畳み部で繰り返し曲げが発生する。ただでさえ弱くなったアクアパックに繰り返し曲げというストレステストを行うと結果は明白である。防水でない携帯電話を入れるべきではない(個人の感想です)。
電子機器は、そのままで水没させてよいのはIPx8以上とする。
IPx7以下の製品は防水性能は信用しない(個人の感想です)。IPx7のデジカメは浸水したことがあるけどIPx8は未だ浸水なしという経験から。もちろんパッキンの掃除は欠かさない。使用前にパッキンをセロハンテープでぺたぺたするべし。
IPx7以下で壊れちゃ困るものはドライバッグに入れる。壊れてもまぁえっかと思えるものはそのままでもまぁえっか。
携帯電話はIPx7以上のものをドライバッグに入れて使う。
携帯電話は唯一持っている通信手段なので、非常時に使えなくなることは即ち死を意味する。絶対に破損させるわけにはいかない大切なものなので、例えIPx8の防水性能を誇る製品であってもドライバッグに入れる。
防水じゃない携帯電話をドライバッグに入れて携行していた際、ドライバッグにピンホールができたら浸水して携帯電話が故障し、非常時には即ち死を意味する。
IPx8の携帯電話を使用していた場合、もしたまたまパッキンに微小ゴミがついていて閉め損なってたら故障する。パッキンがきれいであっても、ミスで閉め損なったら故障する。
じゃぁなにか?ピンホールが開いた上にパッキンに微小ゴミについてたらお前は死を覚悟して安らかに死ぬのか?って言われたらそりゃ死ぬでしょう。でもこの二重の壁が同時に破損する確率を考えれば十分と思うのでそれでいい。絶対の安全を担保しろと言われたら脱シーカヤックじゃのう。むしろ病気以外で緊急通報が必要になる状況を回避しようやぁ。沈脱の確率を極限まで少なくしようやぁ。死ぬ確率は各要素の掛け算じゃけぇのう。
なんか話がそれた。ちなみに、最近防水のスマートフォンを買った話は以前書いた。それは温泉なんかでは浴槽でハダカのまま使ったりするけど、シーカヤックではドライバッグに入れても使わない。SIMを差し替えてガラケーを持つ。ぜひ、沈脱するような波が高い中PFDでぷかぷか浮いている状態で防水スマートフォンで電話ができるか試してみて欲しい。うちのはムリと思ったのでやめた。あなたのが出来ればそれでいいと思う。
以上、なんとなしに気をつけていることを書いてみた。参考になるかならないかは、アナタ次第ですキリッ