• このエントリーをはてなブックマークに追加

無印良品 20型クロモリ自転車・スポーツタイプ

 通勤用の自転車を買い換えた。正式名称は「20型クロモリ自転車・スポーツタイプ」。今ではカタログ落ちしてしまった無印良品の自転車。まぁ通勤用なんで安いやつで、でもそれなりに手をかけて、オーバーホールしてパーツ交換してみた。

 ルック車で培った技術を?惜しげもなく?注ぎ込み??・・・・いや特に特筆すべきものは何もないですが・・・。

 せっかくなので、全部ばらして、グリスアップのついでにどんなパーツを使っているか調べてみた。さらについでに、重量をはかってみた。


 一番気になったのがこのペダル。VP ComponentsのVP-516Aというものらしい。ビアンキのミニベロなどにも使われているらしいが。

 しかしこれ、玉あたり調整がメチャクチャで、回転させるとゴリゴリした。右も左も。なんじゃこりゃ。

 というわけで、先端のキャップを外し、ナットを緩めて調整してやった。回転がスムーズになった。

 シートポストはKALINというブランド?φ26.6mm、300mmのアルミ製。一本締め。ただし、このように前上がりに取り付けられていた。角度調整をする部品とシートポストとの接合部の精度が最悪で、サドルを固定するボルトを外したあと、ポストとその部品をハンマーで叩いてやっと分離できた。勘合部分をヤスリで削ってやっと角度調整ができるようになった。

 サドルはCIONLLI(シャンリー、と読むそうな)。台湾のメーカーのようだ。外張りが安っぽい・・・。前のルック車の方がまだよかったような気がする・・・。

 シートポストクランプはQRタイプ。でもよくある安いヤツっぽい。

 ブレーキは安い完成車ではおなじみのテクトロ、R556。アルミのデュアルピボットキャリパーブレーキ。小径車ではVブレーキが多いっぽい気がする(気がするだけだけど)けど、キャリパーブレーキってことでロードバイクに近い感じ?シューは換えることにした。

 フロントハブはママチャリでおなじみ?のJOYTECH93mmハブ。この93mmという軽快車スペックがハブ交換の妨げになる・・・。

 リアハブはFH-RM30-8。ナット留めタイプ。ACERAグレードで135mmエンド、定価1200円のハブ。8、9速対応でいいんかな?さっきと違ってこういうところがロードバイクっぽくない気がするけど、でもカプレオハブを入れようと思ったら135mmじゃないといけなくて、というわけで135mmエンドっていうのは小径車標準ってことになるのかも??

 スプロケットはCS-HG50-8、ロード系8速SORAグレード。トップが13Tからと、小径車にしてはちょっと大きいか。

 なぜかリアディレイラーはシマノTiagra RD-4500。なぜここだけTiagraなのかという問いには、きっと「シルバーだったから」ではないかと邪推。SORAは黒いパーツが入ってるし。

 チェーンはKMC。ミッシングリングはついてない。8速用のミッシングリンクはシマノのHGにはつかないらしいので、好都合?!

 タイヤは20x1-1/8(28-451)のKENDA KWEST。なぜかリムは1-3/8サイズ。廉価アルミリムに1-1/8サイズがなかったのかも。チューブは同じくKENDAの英式バルブタイプ。

 リア反射板はおなじみCAT EYE。

 ダウンチューブはこんなラグ(?)。強度試験に不合格になったため、急遽強度アップのために後から足しましたって感じ?いやいや、こういうの初めて見るのでもしかしたら普通なのかもしれないけど。

 フレームのダウンチューブのフロントタイヤ側にケージダボ?がある。何に使うの?泥除け?

 BB裏には「MADE IN CHINA」の文字。

 クランクはスギノXD2 165mm。

 チェーンリングは46T。チェーンガード付。

 これはフロントフォークの裏側。安いチャリってこういうところがたいていネジとかボルト締めなのに、キャップボルトだ!ってちょっと感心した。それだけ。

 スラムのグリップシフトにCAT EYEのフロント反射板。テクトロのブレーキレバー。

 イボイボグリップにシルバーがきれいなベル。いぼいぼグリップはかなり取り外しにくくて、ハンドルパイプ内にポンプでエアを中に入れてやっと取れた。

 鉄のステムに鉄のハンドル。さすがにずっしり来る。このステムはこの自転車には合う感じがするけれど、取っ払うことにした。

 ノーマルステムなのでこんな感じ。

 スタンドはこんなの。通勤用としては、スタンドがないと駐輪場に置けないので困る。

 さてホドホドに改造していくことにした。まずはBBの交換。BBはカートリッジ式。左ワンはあっさり取れたけど、右ワンがめちゃくちゃ固くてどんだけ強く締めてんのよと汗を流しながらやっとはずしたら・・・

 なんとBB裏のワイヤーガイドのボルトが長すぎて、BB固定ボルトとなっていた・・・。そりゃ固くて取れないはずだわ。BBを交換する際は、裏のねじを先に外しましょう・・・。上の写真は、アルミ片が散乱したBBアウター内。ちなみにグリスは塗られていないっぽい。

 BBとはBoroBoroの略だったっけ。こんなに傷だらけに・・・。

 ラベルもこんなにぐちゃぐちゃ・・・。かろうじて読み取ることができた。MODUS BC-73 1.37x24T 68-110.5。これを、TANGE LN7922 68-110に交換。シルバーのシェルがカッコイイ!?110.5なんてねぇーよと思ってたが、110で売られているやつが110.5っぽい。

 ブレーキシューも交換してみた。BBB TECHSTOP BBS-22というやつ。本当はトリプルコンパウンドのやつにしたつもりだったけど、発注を間違えたみたい・・・。まぁいいか。

 チェーンリングは小径車で46Tはちっちゃいだろうということで、53Tの樹脂チェーンガード付タイプに交換。しかし、チェーンリングの固定ボルトがゆるゆるでうまく留まらなかった。実は、もともとのやつはチェーンガードを両側に共締めしているためダブルギア用の固定ボルトになっている。これだと長すぎて、ガバガバユルユルで取り付けられなくて困った。シングル用の固定ボルトが必要になる。経験者は語る。

 フロントダブル化も考えたけど、どうもうまみがないというか通勤範囲内では十分なのでそのままにしておいた。BB裏のワイヤーガイドは一応替えておいたけど・・・意味ナシ。

 タイヤはIRCのRoadLite Ex。チューブはシュワルベ 仏式バルブ。キャップがクリアでカッコイイ!?同じ20インチでも406とか451とかいろいろあるのでご注意を。うちのは451。

 あと、通勤用なんでフェンダー(泥除け)は必須。純正のでもよかったけど、適当に選んでLGS ONE-TOUCH F FENDER 20リアも。ワンタッチというだけあって、取り外しも可能。リアもフロントも、キャリパー取り付け穴に共締め。うまい具合にブレーキを回避する金具のおかげで干渉も加工も特に不要できっちり収まった。適当に選んだ割にはさり気なくて主張してなくて結構気に入ったんだけど。どうかな。

 その他、ハンドル・ステム・シートを交換。以前使ってた部品をそのまま(ハンドルは580mm→500mmにカット)持ってきて、前のとおりなんちゃってアヘッドに変更。しかしルック車で使っていた50mmステムは短くて姿勢がきつかったので、110mmに変更。50mmのときはふらふらしてたけど、110mmにしたらまっすぐ進みやすくなった。なんというプラシボ!?

 走ってみると、今までのルック車が一体何だったのかと思えるほど軽い。自転車ってこんなにカルカッタのねと。買ってよかった。

 以下初期状態のパーツ明細及び重量。分解前に重量をはかってないので合計は怪しいけど。

ComponentTypeDescriptionweight(g)
Frame無印良品 クロモリ20型 2,600
Fork無印良品 クロモリ20型 842
Headset 90
Stem 400
Handlebar 443
Grip 74(L+R)
Brake LeversTektro 394 184
BrakesTektro R556 493
ShifterSRAM MRX Grip Shift 8S 66
Rear DerailleurShimano Tiagra RD-4500-SS 258
CranksetSugino XD2165mm / 46T / BCD110mm543+324
PedalsVP Components VP-516A 390(L+R)
Bottom BracketVP Componentss MODUS BC-731.37x24T 68-110.5282
SealpostKALINφ26.6mm 300mm309
Sealpost clampφ30.0mm52
SaddleCIONLLI 350
CassetteShimano CS-HG50-813-14-15-17-19-21-23-26T338
ChainKMC8S295
Rear HubShimano FH-RM30-836H 135mm ナット留め
Front HubJOYTECH36H 93mm ナット留め
Front/Rear RimsSingle Wall / 20 1-3/8
Front Wheel 824
Rear Wheel 1077
TiresKENDA KWEST20x1 1/8 28-451620(F+R)
TubesKENDA KD57120x1 1/8 英式バルブ200(F+R)
Spoke guard 22
BellGRK 30
Stand 400
Rear ReflectorCATEYE 160-BS3 + BS-5 22
Front ReflectorCATEYE RR-160-BP2 + HP-5 22
Hub nut cap 5(4 ps)
Rim tapes 16(F+R)
11,666

 小物はキッチン用はかり、大物(フレーム)は体重計に一緒に乗ってはかったので、有効数字はそれなり。しかしカタログ数値11.8kgに近い数値が得られた。

 フレーム重量にはヘッドパーツのワンをつけたままで、フォーク重量はクラウンレース込み。その他パーツは取り付けボルト・ナット等込み。ヘッドパーツ重量は、それらを除いたベアリングなどのみ。

 型番は、パーツの刻印を元に調べたので、正確じゃなかったりフルネームじゃなかったりするかもしれない。よくわからんのもあるし。まぁ、何かの参考になれば・・・。

 BBのところでちょっと書いたけど、殆どの箇所でグリスが塗られていない。こりゃちょっとさびたら固着してしまいそう。あちこちグリスを塗りたくることをオススメします。

追記

 改造後のパーツリスト

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

  1. yuki より:

    オーバーホールお見事です。
    無印クロモリの改造の実例は検索しても引っかからない
    のですごく参考になります。
    これまで形ばっかり変えてきてしまったので、
    そろそろBBとか中身を変えてみたいと思ってます。
    お疲れ様でした。

  2. quickturn. より:

    コメントありがとうございます。
    yukiさんは24型なのですね?
    ドロップ化されるということで、ブレーキがキャリパーなのでわりとやりやすい方ですよね。
    どんなになるか、楽しみにしています!

  3. キングアラジン より:

    はじめまして、広島に住むオッサンです。
    無印クロモリの改造の検索でたどり着きました。
    私も20インチの改造をしています。同じような事を
    考えてる奇特な人が居てとても嬉しいです。
    私はドロップ化、フロントW,Wレバー、チューブ交換などを行きつけのお店に協力してもらいながらやっています。
    24型も考えたのですがロード(初心者向き)を所有しているのと、試乗で乗ったKHSのF-20が良かったので安くて改造できそうな20型にしました。
    私のコンセプトは「安く仕上げる」(貧乏のもので)
    というポリシーの基にやっております。
    24型のドロップ化は、ダウンチューブ用のバンド式の
    シフトレバーを使えば安く出来ると思います。(昔からやっている自転車屋さんをこまめに回ればきっと有るとおもいますよ。私も2~3個見つけました。)

  4. yuki より:

    なんだか仲間がそれなりにいるようでちょっと
    嬉しくなりました (笑

    一応ドロップ化はできました。写真を撮るのが
    億劫で上げてないんですけど、またその内
    撮ろうと思っているので、いつか見てやってください。
    改造する気は満々なんですけど、元の値段が安いので
    どこまでやろうか、迷っているところです。

    >キングアラジンさん
    バンド式ならば付けれるんですね。
    Wレバーは考えたんですけど、穴がないので
    どうなのかなぁと思ってたところでした。
    今はスラムのトリガーシフターがステムに
    立て向きについていますw
    自転車屋に貧乏根性だねといわれましたが、
    なかなか使いやすいので満足しています。

  5. quickturn. より:

    キングアラジンさん、コメントありがとうございます。
    広島なんですね?どこかでお会いするかもしれませんね?
    クロモリ20型のドロップ・Wレバーを見つけたらその前で張っておきます :smile:

    こうしてみると、フラットバーの僕の奇特さ加減はわりとマトモだと思えるから不思議です・・・ :smile:
    うちのは、多分、別に持ってるなんちゃってロードを買い換えるor手放す時が来たらそれについてるSTIとドロップハンドルを移植すると思いますが、今のところフラットバーのままでしょう。

    >ダウンチューブ用のバンド式のシフトレバー
    オークションにも結構出てるみたいですね。
    装飾の凝った古いやつを見つけると、思わず入札したくなるのですが・・・ハハハ

    次は、ホイールをダブルウォールのものに交換したいと思います。ちょっと今のは高圧いれるとピキピキいうので心配で・・・。

  6. quickturn. より:

    yukiさん

    >元の値段が安いのでどこまでやろうか、
    そう、そこなんですよね~
    この自転車にこんだけつぎ込んでいいものか!?なんて考えてしまいます。
    でもそれは考えちゃダメなのかもしれません!?
    ドロップ写真を楽しみにしてます!

  7. yuki より:

    値段の安い自転車につぎ込むのは勇気がいりますね。
    世間的にも肩身がせまいですしw
    ほとんど変えてしまったら、残ってるのはフレーム
    くらいになっちゃって、
    「あれ?このフレームってそんなに大事にする価値合ったのか?」
    と悩みだしそうです。そこで自分に用意した言い訳は、
    24インチをいじくってる人なんていない!っていう
    ものなんですが、その24インチってのもくせもの
    なんですよね。タイヤの種類がなかったり…。

  8. キングアラジン より:

    >yukiさん
    チューブを変えるだけで随分違うと思います。
    多分パナレーサーのフレンチバルブが合うと思います。
    気をつけなければいけないのは、リムテープがヘロヘロ
    なので、コットンタイプなどに変えたほうが良いでしょう。

    私も最初は手持ちのSTIを付けていましたが、ステム用の
    Wレバーが手に入ったので交換しました。 不便ですが
    見た目はイイ感じですよ。
    ハブのクイック化は、フォークの受けの精度が悪すぎる
    (ハブを外す度にブレーキ位置を調整しました)ので
    諦めました。フォーク交換なんて、この自転車では意味が無いように思います。
    ダウンチューブ用のバンド式シングルレバーなら良心的な店なら1000~1500円くらいだと思います。

  9. quickturn. より:

    yukiさん

    >世間的にも肩身がせまいですしw
    自転車の値段で人を診る人は友達にはなりませんので
    気にしないことにしましょう :smile:
    こういうのっていじることが楽しいので、
    高い自転車でいじりようがないくらいになると
    もう後は走るしかなくなって・・・って
    それが正しい姿かも :face_pinch:

    >残ってるのはフレームくらいに
    そしてフレームを交換した頃、余った部品でもう一台できちゃうんですね :face_pinch:

    >その24インチってのも
    20インチも、このmuji20に採用の451は選択肢が少ないみたいです。
    タイヤもリムも。
    でもそれがいいんです、多分、きっと・・・

  10. quickturn. より:

    キングアラジンさん

    >ステム用のWレバー
    今日乗ってるときにダウンチューブを見下ろしてみましたけど、
    この自転車では遠すぎですね。
    つけるならステムまわりかトップチューブがいいようですね。

    >この自転車では意味が無いように
    そういいながら、ついついやっちゃうんじゃないですか?!

WordPress/Twitter/Facebookのアカウントも使えるようになりました。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください