初心者のための海図教室
海図初心者の私は、海図をちっとは読めるようになろうかと思いまして、初心者のための海図教室なる本を買ってみました。
動力船が前提の本ではありますが、それでもやっぱり知らない世界のこと、勉強になることがたくさんです。
冒頭に「出発前の準備」など、航海計画のことが書かれてあります。やはりそのまんまシーカヤックに置き換えてみても同じことが言えるようです。海に出る前に、慣れで忘れてしまわないようにしたいものです。
言われてなるほどですが知らなかったこともありました。それは、細い水路などは、「憩流の時か弱い逆潮のときに通行」するのがいいそうです。もちろん動力船に限ったことですが、なんでかというと、「順潮の時はかじ効きが悪い」からだそうな。
そりゃそうですよね。カヤックでもスターンラダーはスピードが出てないと効きません。水との相対速度がないといけないわけですよね。同じスピードで航行しているなら、逆潮の方が順潮より水との相対速度は大きいのですから。
ってことは、漕いでるときにいきなり動力船に出くわしたとしたら、動力船が順潮だったら避けられない可能性もあるってことでしょう。もちろんハナから避けてくれないことを前提として漕いでるわけですが、相手の身になるってことも大切ですよね。
この本は航海の本ではなく海図の本です・・・。海図のところも紹介しなくちゃね。海図に描いてある「コンパス図」の文字の意味、こんなの知らないよねぇ。買ってよかったと思った瞬間でした。ハハハ。その他図式、海図用三角定規の使い方とか、チャートワークの練習問題とか、海図を航海に使うための基礎知識が書かれてあります。やっぱり海図を使うなら、頭の中の単位を海里とノットに変換できるようになると便利でしょうねぇ。
こんな風にちっとは勉強しようと思うようになるまで、結構な年月がかかりました。まだまだ「見ただけ」でちっとも身になってませんが、もうちょっと勉強します。航路標識なんてのも、覚えたいですね。