9/30 比婆山
9月最後の日、比婆の山々を歩いてきた。
古事記の伝説とブナ純林の残る山。あちこちの山をそんなに数多く歩いているわけではないけど、なぜかこの山だけは何度も来てしまう。きっと何かに呼ばれているに違いない・・・。
久しぶりに歩くと結構疲れた13km。18,000歩くらい。
この比婆の山は、六ノ原を中心として、多彩なコース選びができる。ちょっと行って帰ってくるようなこともできるし、エスケープルートもたっぷり。でもいつも、立烏帽子山へ目指すこのルート。比婆の中でもメジャーな西側の山群を回れる上に、余力があればマイナーの北側の毛無山・伊良谷山・牛曳山も行って帰ってくることができるという欲張りコース。もちろん、それぞれの山には六ノ原へ戻るルートもある。疲れたところで終わり、なんてことができるのだ。すばらしい。
六ノ原の県民の森公園センターの裏から南の方へ歩き始める。わりと大きめの林道風の道をジグザグに登り高度を上げていく。
途中、展望園地への分岐。まっすぐ行ったら、距離はあるがゆるやかなので雪が積もったときにクロスカントリースキーで行くならまっすぐがよさげ。といっても多分看板は雪で埋もれていると思うけど。今回は、っていうかいっつも展望園地の方へ。
緑のトンネルをふかふかの落ち葉(って言っても昨年のかな)を踏みながら歩いていく。最初は結構キツイ。しばらく歩くことをしてなかったので、運動不足??
展望園地で小休止。北側の毛無山や牛曳山などがよく見える景色のいいところ。ここで一服・・・と思いきや、忘れてきたことに気付いた。ライターはあるのに・・・。仕方なく禁煙開始。落胆して出発したので展望園地からの展望を撮影するの忘れた・・・。
信仰の対象となっていた比婆の山は、木を切られることなく残ったらしい。だからかどうかしらないけれど、こんな大きな木もたくさん残っている。
アキチョウジ・・・?。あちこちに咲いていた。
高度を上げていくと、若干紅葉が見られるようになってきた。真っ赤に染まるのももうすぐ。
途中、水場や休憩所もある立烏帽子山駐車場に出てくる。そこまで車で来れて、立烏帽子山を巻いて池ノ段へ直行することもできる。また、越原越(おっぱらごえ)へ巻いて御陵へ向かうこともできる。立烏帽子に登って巻き道を帰ってくることもできる。ここからでもそれなりにルートが取れる。
そこからもちろん立烏帽子山へ登る。東斜面のジグザグの道を登っていくと立烏帽子山山頂。比婆連山の最高峰。
特になんともない山頂なのでそそくさと西へ向かう。すぐに下り道になって、池ノ段が見えてくる。草原状のきれいな峰はなんていうかも知らない背の低い木の紅葉できれいに見えた。でも、曇ってて彩度が足りない。
ツルリンドウという花。ちらほらと咲いていた。
池ノ段の分岐が見える。そこそこ人がいるのは、きっと立烏帽子駐車場からきた散歩の人が多いから。池ノ段の最高峰はもうちょっと左。
池ノ段の分岐の登り道から後ろを振り返ると、立烏帽子山が見える。こっちもわりと紅葉しているようだった。
分岐のところにはこんな案内板が埋め込まれている。
池ノ段の分岐からはどんどこどんどこ下っていく道。下り道は足に負担がかかるのでゆっくり降りよう。下りきったところは越原越(おっぱらごえ)。公園センターへの道と、立烏帽子駐車場への道とが分岐する交差点。
そこからは長い長い上り坂。でもブナの林の中、とても気持ちがいい。なんか空気が違う感じがする。気のせいか木の精のせいか知らないけど、なんだか瑞々しい感じ。さわやか~。
空は霞んでいたのにこのあたりでは日が差してきた。緑を透かしてきれい。池ノ段で晴れてくれてればなぁ・・・。
門栂。御陵の入り口のイチイの巨木。御陵の聖域への門だそうな。心が清くない私が入るとバチが当たりそうな気さえしてくる・・・。
比婆山御陵の頂上。でも明確なピークがあるわけではないので、あまり頂上らしくない。
伊邪那美命の御陵とされている巨石。7本のイチイの木に守られている神聖な場所。
御陵からしばらく進むと、草原状のピークのある烏帽子山。ここからは、大膳原を経て吾妻山へつながる。この日はすぐそこにある吾妻山さえ霞んで見えるほどだった。空気が澄んだ日は大山も見える。
ここでちょっと遅めの昼休憩。ちなみに今日の道具。トレッキングポールはレキ マカルーウルトラライトエアエルゴアンチショックPAというえらーく長い名前のポール。なんかよさそうな機能満載のこのポール、実際は自分の身長ではちょっと長すぎたようで、いつも最も短い110cmにしている。単調な歩行を全身運動に変えてくれるので、低い山でも持っていく。足腰だけじゃなくて腕・肩・胸まで鍛えられる。使ってると腕・肩が結構ダルイ。
烏帽子山で食事して、そこから出雲峠まで下り道。途中、トラロープで囲われた大きなブナの木があった。ブナじゃなかったりして・・・。でっかい。
暗い林の中を抜けるとぱっと明るい出雲峠。スノートレッキングなら六ノ原からこの辺まで来るだけでも楽しい。草原状の丘なので、XCスキーなら登って滑ってっていう遊びもできる。山小屋・トイレもあるところ。
ここからは毛無山方面へも登れるけれど、今回はパスすることにして、六ノ原を目指した。
六ノ原と出雲峠の間は単調だけど歩きやすい道。沢の水が少しずつ大きな流れになっていくのを眺めながら六ノ原へついた。
駐車場に入った頃、前を歩く女性が持つトレッキングポールに目が行った。チップがむき出し、バスケットがついてない・・・。チップカバーがないと登山道を無駄に傷つける。バスケットがないと地面や岩の間に深く刺さってポール本体が折れたりポールに引っ張られてバランスを崩す。先端のチップはとかげのしっぽ。折れてもそこだけ交換できるようになっているので、バスケットつけとかないともったいないのに。
六ノ原で一服。禁煙後の一服~♪スパッツを外すと、なんか水滴がついている。黒いところはしっかりと水滴がついていた。体内から出る水分が結露するわけだ。ふくらはぎだけでも結構出ているのだろう。しかし白いところはさすがのGORE-TEX®、ちっとも濡れてない。
その後、庄原から吉和まで高速で。なんと99.8kmというETC向けコース!吉和ICから「魅惑の里」で入浴。結構きれいな施設なのにお客さんが少ないような・・・。そういうシーズンかな。550円也。20:00まで。
そこから峠を越えて宇佐川沿いを走り、錦町のサンマートで買出しをして南桑イン。ちょっと晩酌後、ダンボールいっぱいの薪を集めて焚き火をしたら、Oさんが来るまでに燃やし尽くしてしまった・・・。うとうとしていると仕事着のままのOさん登場・・・。そして夜は更けた・・・。
コメント
18,000歩<万歩クリア
歩くと気持ちの良さそうな山道です
見ているだけで良い感じですなぁ
こんな美味そうな所で
DUOを忘れるとはイカンイカン
雪が降ってもいいし、ブナの全山紅葉もいいし、新緑もいいし、いいところです。
おぉぉぉ!これはいい山だねえ!
ぜひトレッキングしてみたいところだ。
13kmも歩いたとは,がんばりましたね~。
2kgは落ちたことでしょう。
ポカリスエット1kgと弁当を足しても朝の計測から1.2kg落ちてましたから、だいたいそんなもんですね。さすが!
でももう戻りましたけど
>でももう戻りましたけど
こっちも早っ!
ここって、出雲と伯耆の堺ではありませんよねえ。古事記によると伊邪那美命はその堺の比婆山に葬られたと書いているので場所が少しずれますね。
名前からして、古事記の時代から境は三国山だったんでしょうね。