上関(1)
光市役所で目覚めた朝。集合場所の上関の橋のところへ向かう。
上関は漁港でもどうどうと車を停められるのが利点。
駐車料金を請求されるけど、2~300円だし、勝手に停めて迷惑がられるよりは安心。
天気予報では晴れのはずだったが、かなり曇っている中、四代港の横から出航。
ここは祝島への高速船がとまるところなので、要注意。
やってくる時間になったら、さっと来てさっと去って行くのでそれまで待っててもたいした時間ではない。
この季節、やたらとクラゲが多い。
赤くて足の長いやつ。
海の水が透き通ってるからかなり深いところにいるクラゲでもよく見える。
もしかするとパドルでひっかけるかもしれないので、パドリンググローブはしておいた方がいいだろう。
ここでは沈したくない。
出航して右手へ進むと、左手に天田島が見えてくる。そこを目指して海峡を横断。
漁船がたまに通る。
どうも潮だまりになるようで、ゴミとクラゲが集中している。
しかし、天田島に渡ると、うそのようにクラゲがいない。
気持ちよく沈撮をしていると、結構大きめのチヌなどを見ることができた。
魚影が濃い。
そこから、鼻繰島へと漕ぎ進む。
海面はどこまでもなめらかで、とても漕ぎやすい。
鼻繰島から最も近い岬で昼食。
ここの近くに、上関原発の立地予定地がある。
ここは魚影がかなり濃いのでシュノーケリングがおもしろい。
しかし、きっと建設が始まると近寄ることができないのだろう。
しばらくすると天気がよくなってきた。暑いくらい。
そして再び鼻繰島へ目指して漕いで行くと・・・
スナメリ!
ブシューという呼吸音が響き、黒い背中を時折海面に見せる。
6月に入り、今年はもう会えないかと思っていたので、かなりラッキー。
去年は3週連続見かけたりしていたのだが、今年は海に出る回数が減っているし、まぁそんなものか。
この海域がスナメリの住み続けられる場所でありますように。
上関原発ができてもスナメリが見られる水質を保っていますように。
そして鼻繰島を一周して再び先ほどの岬の方へ戻る。
今度は岸沿いを戻る。
途中の砂浜でいったん休憩し、四代港へ戻る。
およそ11kmのショートツーリングだが、スナメリに会えた貴重なツーリング。
上関原発ができるまで、あと何度来られるだろうか。
帰りに錦川の支流へホタル見物。
ここは視界一面にホタルが光るスゴいところ。
錦川の本流の方にもちらほらといることがあるが、ここは違う。
ゆっくり歩いて10分くらいの距離、ずっとずーーっとホタルがいる。
車で来る人は奥まで行ってしまうが、その途中がいい。
歩いて見るべきところ。
スナメリにホタル、こんな景色を見ていると、翌日の仕事なんてどうでもよくなる。