魔法のコトバ
いくら言葉を尽くしても、うまく伝えられずもどかしく思うことってありませんか?「ない」という人は、表現と語彙に長けたうらやましい方なんだと思います。私なんて、そんなのしょっちゅうです。ロールの練習方法なんて見れば一目瞭然。あんなに長々書いてもなかなか伝え切れません。なかなかうまい言葉が出てこないんです。
パドルのフェザリングを教えるときとか、ロールの方法を教えるときとか、自分の頭に描いた動作を相手に伝えることに、とても苦労させられます。
でも、今まで苦労してど、どもりながら身振り手振りを交えてやっとこさ伝えてきたことを、たった一言で伝えてしまえる魔法の言葉がいくつか見つかりました。
全く初めての人に教えるフェザリング。「左を漕ぐときには右の手首を返して左のブレードの角度をこう・・・」とか言ってもほっとんど伝わりません。逆にネコ手になっちゃう人も。でも、右の手のひらを前にっていうと、すぐできました。
スイープロールの動作を伝えるとき、「パドルと体を一体にしてバウからスターンに・・・」って言っても手だけ動かしちゃって頭が上がっちゃってダメでしたが、体でスイープと言うと、伝わったみたいです。
フォワードストロークの動作を伝えるとき、「ブレードを引いて漕ぐのではなくて、腰を回転させて、・・・」とか言ってもダメでした。しかし、肩で押すと言うと、なんか伝わったっぽいです。
そんなふうに、(伝えた結果が正しいかどうかは別として!)ちょっとずつ魔法のコトバの引き出しが増えていくと、ちょっとずつ教え上手になっていけるのかな?なんて思ってますが・・・。間違った魔法のコトバで間違った方向へ簡単に引きずり込み、悪いクセをあっという間につけちゃうかも~!?
多分、世の中のインストラクターの人々は、そんなコトバライブラリをたくさん持ってるんでしょうね。こっそり聞き耳を立てて、こっそり盗んでいきたいと思います。




