細パドルを考える
細いパドルって実際どうなんですかね。ちょっとしか使ったことがないのでよくわからないんですけど。
細いパドルについて言われていることはこんなのがありますよね。
- 細いので体への負担が少ない
- 細いので風の影響を受けにくい
- でも水のキャッチはしっかりとしている
カヤックも流体力学もよくわからないシロウトにすれば、体の負担が少ないということは力を逃がしてしまうということで、同じスピードで漕ぐならその分余計に力が必要になってくるような気がしてきます。むしろ、平たいでかいパドルで無理な力をかけずに漕いだ方が効率的なんじゃないの?って思ったりします。
ブレードのやわい硬いっていうのもありますよね。カーボンだと硬いけどグラスはいくらかやわいとか。リバーカヤックでカーボン使うまでシーカヤックのケブラーパドルがやわらかいなんて感じたことなかったのに、今ではなんだかふにゃふにゃ感たっぷり。それって、もしかしてパワーが逃げてるのかも?って思ったりもするんです。ブレードを湾曲させるために無駄に体力を消耗してたのか?って。
船っていうのは面白いもので、2倍の力で漕いでも2倍のスピードにはならないんですよね。なんちゃら抵抗とかかんちゃら抵抗とかあって。だから、少々力が逃げたところでスピードはあんまり変わらないんだろうとも思うんですけど、硬いパドルに変えて、今まで逃げてた力の分、体の力を抜いて漕げたらそれが一番いいのかも、なんてことも考えたりします。そしたら細いブレードってどうなの?って。
風の影響が少ないということは、平らなパドルに比べて風をキャッチしないということだろうと思うのですが、それだったら水のキャッチも少ないような気がしてきます。でもこのことに関しては、空気と水という粘度?の違う流体の起こす渦とかそんなんで違ってくるのかなぁ??さっぱりわかりません。
一方、細いけど水面に入れる長さが長かったりして、結局面積は平パドルと比べても大して差がなかったりするのかも?なんて。いや、これに関しちゃ短い細パドルもありますよね。うーん。表面積が大きいなら風の影響はそこそこあるんじゃないん?風は逃げるけど水は逃げないみたいなそんな効果?
細い細いこんなので漕げるのかと思ってたその予想を裏切りそこそこ漕げるので「キャッチもある」と錯覚するのか、はたまた本当に平パドルと同等のキャッチがあるのか。なんかこう、実験結果があるといいですよね。あるんかな。ていうかキャッチって何?測れるの?単位は何だろう?
別に細いそれをバカにしているわけではありませんよ。よく知らないから興味があるんです。先日下ろした新しいパドル、ブレードが大きくなって、しかもカーボンで硬いので、多分いわゆるキャッチがいいやつなんでしょう。漕いだらむちゃくちゃ疲れたのは、もしかしたらバウステできてはしゃぎすぎたからじゃなくてこのパドルに体が慣れてないからか?と考えました。そして、じゃぁ細いパドルって一体どんなだろう?体への負担が少ないっていうけど、こういうことかなぁ?って。でも、パワーがダイレクトに伝わる感じがして、すっごく軽く感じるんですけどね。漕ぎは軽い方がいいと思うんだけどなぁ~・・・。
ベントシャフトの細パドルとかあるといいですよね。でもウッドパドルってストレートばっかりですよね。自分で作ってみたいですよね。シャフトを持つ幅は自分にぴったり合わせた自分サイズのウッドベントパドル。いいなぁ。ふふふっ。来年の夏休みあたり、河原でしゃーこしゃーこ削ってみようかな。それでバウステしたら浮力があって楽かも。
でも、流体力学的にとかキャッチがいい悪いは実際どうでもいいと思うんです。カヤックなんてものは漕いでいるその自分に酔うものだと思うんです。スタイルだと思うんです。俺って、細いパドルで漕いでるぅ~!とか、平パの方がパワフルっぽいだろー?んー?とかっていうんでいいと思うんです。誰も何も強要しないんだから、気に入ったギアで気に入ったフネで気に入ったウェアで気に入ったスタイルで漕げばいいと思うんです。何事もなく帰ってくればそれでいいんです。何事もなくっていうのを維持するのは大変ですけどね。
なんだ。結局なんでもいいんじゃん。





