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10/24~25 坂登島探検ツアー

 10/24~25は、坂登島探検ツアーに参加。往復で40.5km+歩き10kmくらい。よく歩いたツアーだった!


 そんなこんなで1日目。お久しぶりの双栄さんと朝のご挨拶をして、シオンまだ来ないんですか?と聞くと僕が寝ている間に梱包を開いたそうな。というわけで、双栄さんのカーボンシオンがこの日到着!!めでたいめでたい進水式!そのうち僕のとこっそり交換しておきましょう~

 僕が買ったときには納期はとても短かったけれど、今ではかなりかかるようになってしまったらしい。

 みんなそれぞれに「オレの島」があって、適度な距離を保っている。彼らにはそのくらいがちょうどいいのだろうか。なんて。

 ずいずい進んでいくと、きたきた潮流波。小潮にもかかわらずなかなか楽しげな波が立っていた。

 きたきたきたー!

 いろんな方向の波が混ざっていたのでサーフィンしたりするのは難しかったけれど、なかなか楽しい波だった。

 この動画の途中で笑顔で通過していく双栄さんはカヤック暦9~10日目。初の左ロールは右と間違ってやっちゃったというまた新たな伝説を作ったお方。僕はこの波を怖くなくなったのはカヤック何日目だったろう・・・。

 この先は潮流が速いうえに航路の交差点・転換点が近く、なかなか危険なポイント。この時は上げ潮で南向きの強い潮流が流れていて、その流れを使って流されグライド。後からGPSの軌跡を見てみると、バウの向きより30度くらい右に流されていたようだ。

 結構シビアなタイミングの航路横断で、師匠のGo!の合図で必死になって漕いだ。いつになっても緊張するけど、でも初めてこのルートに連れて行って頂いたときと比べたら視界が広くなってきた気がする。

 肌寒い曇り空。島についたら練習でも、ということだったけど皆さんは肌寒くてさっさと着替えてしまった。僕はドライトップにドライパンツだったので寒くなかったけど、子供たちが浜で釣りをしていたので「仕方なく」着替えた。

 テントを張って、あるみちゃんのニューテントにみんなであーだこーだと羨み難癖をつけ、荷物をまとめてから島内観光。細い裏の道をずいずい進んで、いつものようにtochigiさんは5歩ごとに文句を言っていたけれど、草に覆われた道を見ると興奮していた。僕は知らなかったけどヤブマニアだったのだ。ちょっとそこまでのつもりだったのでカメラもGPSも持たずにいたので写真はないけど、後から測ってみると4km以上も歩いていたようだ。

 少し暗くなりかけた頃戻ってきて、夕食は白菜鍋を作った。後から餅を入れようと思ったけどもうハライッパイ。動けない。

 動けるようになってから恒例ナイトハイク。こっちも後から測ったら往復5kmくらいもあった。

 展望台からの夜景がきれいだった。そういえばここはたきびさんの雨オトコ伝説の始まりの場所。当時はたきびさんの体調が悪くなったら嵐に気をつけろ、って言っていたのを思い出した。それが今では・・・。

 帰ってからあーだこーだ言いながら酒を飲んだら結構ふらふらになった。ちょっと飲みすぎた。テントの中で朝目覚めたらヘッドランプをつけっぱなしだった。

 二日目。少しゆっくりスタートなのに、予定時間の1時間前にはみんな準備完了していた。僕は30分前になんとか準備できそうだったので今回ばかりは余裕こいていたのに、そういうときに限って出発が30分早く繰り上げになった。結局いつものようにバタバタ準備した。

 帰りは、師匠の判断で行きと同じルートだと逆潮になってしまうということで、まずは島のそばの反転流を利用して北上した。

 島の北側は西向きの潮流がどーっと流れているので、そこから潮にのりつつ一気に航路横断。ちょー速かった。このルート取り、僕がリーダーだったらそういう判断ができただろうか。多分そのまま逆潮で帰りそうだ。

 写真は直島の「裏」側。今やアートの島になったけど、その裏側は工場のガスで禿山になっていたそうな。しかも周辺の島々まで道連れで。

 瀬戸内海の島々がどんどん寂れていく中で、かなりの集客力を持つ島にしたのはすごいと思う。浜にあのオブジェは違和感を感じるけど・・・。瀬戸内海でも橋が架かってない島の食堂であれだけ人が入っているところってそうそうないと思う。こうやってひと工夫加えてみると、お金が落ちる島になるってことなのか。

 よそから砂を持ってきて、堤防を作って砂の流出を防いで、自然な浜をつぶして人工的に海水浴場を作る。それで夏にちょろっと客が来る。かもしれない。そんな公共事業はあちこちで行われているらしいけど、そんなのよりもずっといいと思う。ダムとか原発とかだと目立った反対運動があったりするけど、こういうこっそり行われる(?)人工海浜に対する反対運動は聞かない。シーカヤック的には出艇地が増えていいのか。夏以外は誰もいないとか(いや釣り人はいつでもどこでもいるな)よくあるし。

 どっちにしても、自然のままではきっと世間一般にはウケないってことの裏返しなのかも。その島本来の姿じゃいろいろ難しいんだろう。そこはやっぱり人の手が加わった人工的なって意味でも、アートな島なのか。なんて島の外にいるからてきとーなことを考えながら帰った。

 

 そんなこんなで行ってきた。このコース、初めて行ったときに結構きつい思いをしたので、毎年の自分の実力のバロメーターに勝手にしている。当時は、あんな遠くの島へ、あんな大型船だらけの航路を、あんな波が来るところを、えーーー!?っていう感じで、到着したときも体全体がダルダルだったけど、なんやかんやで毎年少しずつ成長しているらしい。いや道具のおかげだけじゃなくて成長してるんですってば。

 行きと帰りで同じ潮でもルートを選べばどちらも追い潮のり潮にできる。動力船のなかった頃の昔の人はそうやって島と潮をうまく利用して海を行き来していたんだろうなぁ。自分の力で安全の担保をとって、自分の力で漕いで行って、自分の力で漕いで帰ってくるって、結構すごいことなのかもしれない。連れて行ってもらってるうちは自分の力というわけじゃないけど。

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