「 カヤック 」カテゴリー

10/16 錦川(16) 出合~根笠

前日とは違って真っ青な空。
本当に抜けるような空。

 天高く馬肥ゆる秋。

そして言葉どおり体重増加中。
もういいか。

根笠駅集合。
別のご一行が出艇準備中。
インフレータブル+カナディアンの模様。

本日のお客様はfusai様ご夫妻。
前日の雨女様とは違って、晴男・晴女ご夫妻。

着替え、車を置き、スタート地点の出合へ移動。
前日、ここまで下ってきたという感慨。
台風以来の錦川メインストリームを下るという感慨。
個人的にちょっと特別なダウンリバー。

ここのどこかに眠るイヤープラグ。
見つからないかと沈察。
見つかりませんでした。残念。

スタートしてほどなく、何か違うと感じる。
水深1~2mほどあった瀞場が砂で埋まっている。
浅くなり、艇がひっかかる。
しかし、ひっかかってもそれを楽しむ。
宇佐川を越えたご夫妻には既にこの程度はなんともない。

瀬の岩がいくつか移動しているようで、多少流れが違う。
小さなウェーブを見つけるたびにサーフィンを楽しむ。
柳瀬付近のななめウェーブでfusaiご主人が沈。
このときロールを試していれば起きたのでは??
と、今となっては思う。

大きめの瀬になるたびに、fusai様
「友廻ですかー」
「まだでーす」
初めてこの流域に来た時を思い出す。
錦川最大の瀬と言われる友廻の瀬。
いつか、いつか、次か、次か。
あの時はかなり緊張していた。
でも、友廻は午後からなんです。

あの日、ボランティアとして伺ったお宅の前を通過。
他のボランティアの皆さんと顔を洗い、昼食を摂った河原。
あの時よりも、ずっときれいになった。

昼食の河山へ到着。
水面から数メートル上のフェンスが倒れたまま。
フェンスの倒れた方向は今の流れと異なる。
どれだけのパワーでフェンスを倒していったのか。

休憩中、fusai様ロール練習。
 多分起きると思います。
 やってみましょう。
で起きた。
拍子抜けするくらい完璧なロール。
ご主人の初ロール。
「見た?見た?」
奥様も和田さんも見てなかった。

数度ロールをしてみせる。
決してまぐれではない。
それは誰が見てもわかる。

午後からのツーリング。
いくつかの瀬を越えて、友廻の瀬へ到着。
右岸側にできたエスケープコース。
以前はちょろちょろ、今はだくだく。
まずはそっちを下ってみた。

台風によってできた新しい瀬。
ダイナミックなエスケープコース。
浅くて底をぶつけながらだが、これはこれで楽しい。
ご夫妻がそちらを下った後、上流へ担ぎ上げた。
メインコースへトライ。

まずは和田さんから。
エスケープコースへ流れが分散して水量は少なめ。
あの大岩の左岸側から攻める。
真似して続いた。
大岩裏のエディーに入ろうとしたら沈。
なんかおかしくて、起き上がって下り終わるまで笑いつづけた。
やっと来た友廻。
変わってしまった友廻。
それでも楽しい友廻。
姿は変わっても、変わらない錦川の瀬の代表。
なんだかうれしかった。

瀬を眺めながらの小休止。
奥様のロール練習。
フォームは完璧、あとは勢いよく体を伸ばすだけ。
前屈した体を勢いよく伸ばすだけ。それだけで起きる。
奥様にもロール記念日を同じ日にしてもらいたい。
そう思ったら、ちょっと無理をさせてしまった。
既に水は冷たかった。寒かった。
ドライトップを着ているとわからなかった。
気付けるようにならなければと思う。

錦川第二発電所からの排水がこれまでの美しい水流を汚す。
錦川のもっともっともっと上流からショートカットしてくる水。
もっともっともっと上流では、まだ汚れているのだろうか。

ゴールの根笠でご主人がロールを披露。
一度失敗するものの、落ち着いて二度目のロールで起きる。
成功したその日で二度目のロールができるのがすごい。

次回からは、和田さんのカートホィール講習が始まるはず。

10/15 錦川(15)木谷峡

 道の駅「ピュアラインにしき」で待ち合わせ。自宅から100km超の六日市ICからのルートをとったため、ETCの通勤割引を考えて一旦吉和ICで高速を下りた。吉和付近は既に紅葉が始まっている。紅葉カヤックが楽しみな時期になってきた。

 六日市ICはやっぱり遠かった。ICについたのは9時集合なのに8時50分頃。そこからすっ飛ばして行っても、5分ほど遅れてしまった。もう、最近こんなんばっかり。

 木谷峡から出合まで。出合を求めて川下り、というストーリーだとか。ウフ。

 生憎の雨模様。また雨を呼んでしまったか?でも、雨に濡れた巨大な岩は黒光りしてそれはそれで美しい。カメラがなくて残念。

 トロ場では鯉がたくさん。鯉多き谷間を出合まで。でも鯉は逃げるわ、岩に阻まれるわ、先行き怪しいぞ。

 ランチは木谷峡を抜けて錦町の街中に程近いところで。チリパウダーがちりばめられたチキンとペペロンチーノ。ウマイ。こーんな料理をちゃちゃっと作れるようになればいいなぁ。でも無理だろうなぁ。

 寒いからと言いながらロール練習を拒否するひと。しかししっかり泳いで魚を追いかけている。どないなっとんねーん。

 錦町から出合までは未だ来た事がなかった。浅いところが多く、ルートファインディング能力が試される。そして、見事に不合格。さっさと船を下りた。

 鯉多き瀞場を抜けると、この日最大の瀬。基本的にはストレートな瀬だけど、岩を回り込むように流れが通っているためまっすぐには進めない。いい感じで下っていったと思ったら、最後の最後で沈。あー・・・一戦一敗。残念。ロールはいくらでもできるけど、艇のコントロールはまだまだ。

 そして、とうとう出合へ到着。これで、木谷峡から海までつながった。錦川50.6km。標高119mから0mまで。感動の一瞬。こっそり喜びを噛み締める。あとは、奥にしきを下れば、菅野ダム直下から17kmプラス。Xデーはいつになるのか。

 さて、ロール練習再開。ほっとんど起きているのに、なぜか最後戻ってしまう。あともがいてブレースできればいいんだと思うけど・・・次回がXデーかと。がんばれ。フォッフォッフォ。

 そのまま南桑事務所へ殴り込み。いや、雪崩れ込み、宴会が始まる。でも、意識を失った。あーもったいない。申し訳ない。ちょっと飲みすぎたか。ワインとか手を出さなければよかった。

浸水時の放流状況説明 菅野ダム

中国新聞地域ニュース '05/10/16
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200510160067.html
 「ダムが無かった場合は美川町南桑で水位が、さらに一メートルは高くなっていた」とするグラフを示し、ダム効果への理解を求めた。

 被災者が聞きたいのは、ダムの効果はあった、という回答ではなくて、せっかくダムがあるのにもっと治水に活用できるんじゃないか?もっと被害を抑えられたのでは?ということではないかと思う。だから、事前放流を求める形になるわけで。

 災害を抑える方法は、事前放流が全てではないはず。もっと他にできることはないのか。もう思考が停止してないか。効果があったんだからいいじゃないかという言い訳よりも、「事前放流なんかよりもっといい方法が見つかりました!」「こうすれば、あと30cmは水位を抑えられます!」などという前向きな提案をして欲しいと思う。

ドライトップの修理・メンテナンス

 ドライトップが届いて、この3連休にしっかり使い倒した。沈したときにどうも背中がひやっとする。別にドライトップでも完全ドライを求めてはいないけれど、こう買ってすぐだとちょっと気になる。

 よく見ると、肩口の裏地のシームレステープがいくつかはがれている。デザイン上切り返しが多く、テープがたくさん貼られているが、そのいくつかが剥がれている。これでは縫い目から水が漏れてくるってわけだ。ていうか、さすがアメリカンな裁断。まぁ特価品だったから完璧は求めません。

 シームレステープをハンカチで押さえ、低温に設定したアイロンをかけて固定していく。すると、剥がれていたシームレステープが密着した。多分これで大丈夫。これでダメなら上から新しいシームレステープを貼っていくしかないかと。

 それが終わったあとに、首と袖のラテックスゴムにシールセイバー(Seal Saver)を薄く塗りこむ。いいツヤが出てきた。滑りもよくなりそう。

10/10 錦川(14)木谷峡

道の駅「ピュアラインにしき」で待ち合わせ。
今日はお久しぶりのIさんと月曜日のひとTさん、今日初めてのKさん。
Kさんは山口アウトドアのお客さんらしからぬ?!サーファーの女性。
アメリカンなバイクに乗り、スノーボードやウェイクボード、ダイビングなど、なんでもチャレンジしたいアクティブな方。
こういう方と話す機会があまりないのでちょっと緊張(失礼)、だけどとても話しやすい方でほっとした(失礼)。

そして本日向かうのは、錦川は錦川でも、出合よりさらに上流の最上流部の木谷峡。
出合で宇佐川と錦川が合流するが、錦川本流の方をずっと上流に行ったところ。
Kさんは初めてなので、私とKさんが途中のとろ場のところで降りて、そこでパドリング練習。
TさんIさんと和田さんはさらに上流からダウンリバーとなった。

よくこんなところ見つけるなぁと思うようなところから河原へ降りる。
和田さんのフィールド開拓の事前調査には頭が下がる。

河原へ降りて、ストレッチをしたあと、軽くパドルの使い方を陸上練習して、早速乗艇。
KさんにはウェーブスポーツのXに乗ってもらったが、やはり最初はくるくるまわる。
でも、目線や足の使い方をアドバイスすると、すぐにまっすぐ進むようになった。
さすがだ。
でも、まわる~って叫ぶ感じはふつうの女の子。ちょっと安心(失礼)。

ほどなくして和田さんたちが上流から現れた。
Kさんの練習を和田さんにバトンタッチして、Tさんのロール練習をする。

前に会ったときはそんなにできなかったはずなのに、なんか、いつの間にか問題なくロールができるようになっている。
ぜんぜんサポートいらないし。
さすが熱心に練習されているんだろう。
そしてIさんも、いつの間にかロールができるようになっている。
すばらしい。
Kさんもロールに挑戦したが、やはりダメだった。

そしてみんなと合流してのダウンリバー開始。
宇佐川とはまた違う渓谷の雰囲気。
ひとつひとつの岩が大きくて、その間を抜けていく感じ。
浅いのには変わりがないので一般のパドラーには向かないだろうけど。

深い渓谷の間を縫うように下っていくと、深い淵があり、そこには錦鯉などがたくさん。
浅いところでは日光に川底の石がきらめいて、水面がそれをぼやかせて絶妙なマーブル模様。
なんと美しいところか。

Kさんゴールしたところで顔中ブヨにさされていた。
他の人たちはロールとかしてたから刺されなかったのかも。
そこで救急セットの中からムヒアルファEXを取り出した。
効いたかなぁ。
俺の顔のはすぐに効いたから、きっと効いてるハズ。
女の子の顔だから、腫れがすぐにひけばいいけど。

でも、ポイズンリムーバーを持ってきていなかったのが残念。
こういうときに限って持ってない。
救急セットとは別のところに入れてあるのがよくない。

せっかくの景色を撮影することができず、残念。
早く防水デジカメが返ってくればいいのに。

10/09 宇佐川

朝から抜けるような青空。雲ひとつない。

 天高く馬肥ゆる秋。

そして言葉どおり体重増加中。
鏡を見ると顔が膨らんでいるのがわかる。
ZG48が沈まないように、そろそろ減量に入ろう。
ていうか俺は馬かい。

道の駅「ピュアラインにしき」で待ち合わせ。
今日のお客様はfusaiさんご夫妻。
お二人はとても仲がよくて、お二人のウェアもお揃いで、一緒にアウトドアを満喫している素敵なご夫婦。

出艇場所はこの前よりさらに上流から。
沈して眺める水面下は、底の砂地に日光が射し込み、魚が泳ぎ、とても美しい。
これが本当の日本の川、昔はどこもこんなだったんだろうと思わせる美しい流れ。
防水デジカメが修理中のため、撮影できないのがもったいない。

岩を避け、岩に当たりながら清流を下っていくと、あっという間にランチポイント。
和田さんのアウトドア料理ができるまで、ご夫妻とロール練習。
お二人とも筋がよくてフィニッシュが美しいので、多分すぐに上がれるようになるだろう。
あとはお二人で協力しあってロール練習できるだろうから、もう次に会うときにはお二人ともロールマシーンになっているだろう。

午後は道路を離れた深い渓谷の景色を楽しみながらいくつかの落ち込みをクリア。
お二人とも沈の回数を競っているようで!?沈を笑ったあとに自分が沈、と、これまた仲良く沈のオンパレード。
明るいご夫婦のおかげで、とても楽しいダウンリバーとなった。

10/08 室津半島東側

室津半島ツーリング

 上関海峡の近くから、室津半島の東側を北上。周防大島を眺めながら、のんびりゆったりのツーリング。

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温井ダム 住民サイドの対応を

中国新聞 社説 '05/10/10
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200510100060.html
 国土交通省中国地方整備局は「操作規則に従い、放流した。ピーク時には毎秒五百八十トンがダムに流入しており、結果的に毎秒百八十トンの水量を食い止めた治水効果は大きい」と説明する。事前放流しなかったのは「利水用として常に一定量を確保しなければならない」というわけだ。

 温井ダムのことはウォッチしてなかったけれど、やっぱり「治水効果はあった」で済ましている。効果があって当然。そのためのダムだろうに。データを示して、納得のいく説明をすればいいだけのこと。毎秒400トンを本当に流す必要があったのか。流さなかったら、ダムはあとどのくらい水を貯えられたのか。流した結果、下流域の水位がどのくらい変わったのか。毎秒400トンという放流量が、太田川本流の水位にどのくらい影響があったか。ダムがなかったらどれくらい被害が大きくなったか。流入量を全て貯えたら、浸水家屋が何戸減ったか。データを並べて説明すればよい。自然を壊してまで人間を守るために作ったダムなんだから、これだけの効果がありましたって自信を持って発表すればいい。毎秒400トンってささいな放流量なんです、毎秒400トン流したってちっとも水位が変わらなかったんですって言えばいい。それができないんだったら、やっぱり無駄なもん作ってしまったんじゃないかとしか思えない。

 その六時間前までは毎秒十トン余りの放流だった。洪水調節用として貯水には余力があったのに、なぜピーク時に大量放流したのか。豪雨に備え、なぜ事前に少しずつ放流しなかったのか。被災者が疑問視するのは当然だろう。

 任意期間ダム諸量検索結果を見ると、最大流入量毎秒580トンを迎えるピーク時の前に既に96%以上も貯水しているし、これでは580トンのうち180トンしか貯められないわけだ。そんなことになってるから洪水調節もその程度しかできないわけで、これでは事前放流をって言われても仕方がない。データをよく見ると、多少は事前放水をしているようだ。でも、あっという間に貯まってしまった。やはり、もっともっと事前に貯水量を減らしていれば、毎秒400トンを流す必要もなかったんでは?素人目には、そうとしか見えないのだけど、利水のためなら仕方がないっていうんでしょうね。あ、いや、毎秒400トンを流したところで微々たるもんでしたかね。ていうか、ダムがなくて毎秒580トンが流れてたら大災害になったけど、毎秒400トンで済んでよかったね、大した被害でなかったしね、ダムの効果があったね、って言われても、納得できないでしょ。納得できるように説明したらいいのに。事前放水して雨が降らなかったらどうするの、渇水になったらそれで文句いうんでしょ、利水のためには仕方がない、治水と利水は両立しないんだ、っていうのであれば、いつもからっぽの治水目的だけのダムをもう一個作らないと、みんな納得しないんでは?

台風14号で変わった錦川2

根笠の瀬

 10/9の夕方に、錦川を見てみました。いつものカメラが修理中で、30万画素の古いカメラで撮影していますので、画質がよくないですが、とりあえず。以前確認したときの内容も合わせてご覧ください。

南桑水位1.15mとかなり水が少ない状態ですが、根笠のウェーブのあったところは土砂で埋まったのか流れが変わっています。岩にぶつかるような状態です。

根笠の瀬 ちょっと下に多少ウェーブがありますが、水量が多くても乗れないでしょう。

南桑の河原 南桑のウッドビレッジ前の河原は目下工事中。ダンプが何台も河原に下りて大量の土砂を運び出していました。キャンプできるのはまだまだ先です。

南桑の河原下 南桑のウッドビレッジ前の河原の下流の瀬。南桑水位1.15mとかなり水が少ないのですが、ご覧の通り干からびています。右岸側の流れは完全に切れています。

椋野の橋の下 椋野の橋の下。以前見たときは橋脚の下流に中洲ができていましたが、写真のように掘ってあって、右岸側へ積まれていました。

小郷の河原 小郷の河原(日本一の自動販売機の下の河原)は泥で埋まっています。以前のような玉砂利の河原に戻るのはいつでしょうか。

日本一自販機 日本一の自動販売機。今では、自動販売機が全て外に出されています。日本一自動販売機が壊れた場所になってしまいました。

日本一自販機の新しい自販機 でも、新しい自販機が4台導入され、うち3台が稼動していました。最近の学校ではゴミ箱がなかったら缶をそこに置いていくように教えているのでしょうか。この光景を見ても、ゴミを持ち帰ろうという気は起きないのでしょうか。これだけひどい状態になったのに、缶拾いまで強いるのでしょうか。ちなみに、ここのトイレは使用できません。

すぎやま食堂下の河原 すぎやま食堂下の河原(通称道の駅風キャンプ場)はボロボロ。河原に下りるスロープは砂が堆積してスタック必至。上の駐車場も堆積した砂がとり除かれるに至っていません。現状、残念ながら、まだまだキャンプには適さないようです。

北河内の橋の下 北河内の橋の下。やなを過ぎてすぐ、流れが橋脚に当たるようになっています。水量が少ないと特に問題なさそう。水量が多いときには注意が必要。やなには、右岸側にわかりやすい船通しもついています。

沈下橋下流から 細利沈下橋。橋脚に大量のゴミがひっかかっており、通れる幅が非常に狭くなっています。艇をうまくコントロールできないと危険です。

沈下橋上流から 上流から見るとこのとおり。

はじめてのドライトップ

 今日、ドライトップやテレマークブーツなどが届いた。テレマークブーツはどうやら足にぴったりっぽいので雪がとても楽しみ。

 ドライトップなるものに初めて袖を通してみたが・・・頭が入らない!着る方法がよくわからなかった。

 まず、裏返して、首のラテックスを手前に出す。そして、ラテックスを思いっきり広げ、広げたまま頭を突っ込む。鼻のあたりまで入ったら、今度はラテックスのまわりのカバーの部分に頭を通す。なぜかこいつの穴径が小さいのだ。首が無事通ったら、やっと袖を通す。

 首を通す時が最も危険。鼻がラテックスに密着してしまうと呼吸ができない。河原で一人窒息したら、どうしよう。しかもそんなときに倒れたら、格好が中途半端だ。

1 61 62 63 64 65 66 67 78