つながらない

ボ、ボクだってたまには仕事もするんです。

「ドラえも~ん、スネ夫が道具を貸してくれないんだ~」

のび太くんが泣いています。

スネ夫が持っている道具は、のび太くんと中のいいお友達は使っちゃだめだって言うんです。
のび太くんのお友達はスネ夫の仕事を請け負っているのに必要な道具を貸してくれないんだって。
なぜって、のび太くんのお友達は骨川産業の社員じゃないから。
社員じゃないと、使っちゃだめなんだって。必要なのにね。
じゃぁどうするの?って言ったら、スネ夫はのび太が作ればいいんだよって。

「しょうがないなぁのび太くん。」

というわけで、スネ夫が使っている道具と同じものを作ることになりましたとさ。

どんな道具かっていうと、翻訳をする道具。スネ夫の仕事は超特殊な言葉が使えないと会話できないので、ふつうの人間の言葉を通訳してコミュニケーションをするための道具が必要なんです。

じゃぁ作ってあげるけど、どんな言葉を使っているの?って聞くと、のび太くんは資料をもらってきていました。ところがこれが紙切れ一枚。そこには例文として「How are you? I'm fine, thank you.」しか書いてありません。

これでどうやってコミュニケーションするんだろう?とりあえずやってみました。でもどうやっても反応がありません。「Hou are you?」返事がありません。もしかして、通信装置以前に相手が壊れてるんじゃないかって思いましたけど、スネ夫の通信装置でやってみるとちゃんと返事があります。おっかしいなぁ、おっかしいなぁ、のび太くん、この言葉だけじゃ、やっぱり会話なんてできないよ?困ったなぁ・・・。

こっそり、スネ夫の通信装置を開けてみました。

「フ、フランス語・・・」

どうりで反応がないわけです・・・。フランス語で話しかけてみました。ちゃんと返事がありました。

なんでスネちゃまはそんな資料しか出してくれないんでしょうね。それでなんとかできると思ってるんでしょうかね。なんとかしちゃったんですけどね。1日ムダにしました。腹立つわぁ。もちろん、22世紀の技術でスネ夫の装置より何倍も使いやすいようにしてあげました。他の骨川産業のやつらが使わせてって言っても使わせてあげないんだからっ!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする