ウェット精神
ドライトップを補修していてふとくだらないことを考えた。
完璧を目指すってことは、心が狭いってことなのかもなぁ~とかなんとか。
ドライウェアを着ていると、少しの水の浸入にも敏感に反応してしまう。一滴の水の浸入も許さず、小さなピンホールを見つけ出し、むきになって穴を塞がずにはいられない。完全防水こそ全て。完璧こそ至上命題。
ウェットスーツなら、濡れることが前提。最初はちょっと冷たいかもしれない。でも、心を開いて受け止めて、自分の体温で暖めたら、自分もあったかい。水が入ってもいいじゃない。それを暖めたらいいじゃない。ちょっと穴が開いたって別にかわんないさ。破れたって広がらない程度につなげばいいさ。
あぁなんと大らかなウェットスーツ。水遊びなのに濡れないことを目的とするなんて、なんと排他的なドライスーツ。100年に1度の水害から身を守るため、小さな穴を許さず完璧にドライでなければならないなんて。ウェットでいいなら初期コストもランニングコストも安く済むのに。
でも一度味わった甘い汁は逃がしたくないもので、特にネオプレン負けすることもあるし、ロングジョンの出番は沢登りの時くらいかなぁ~。




