2/13 吾妻山

 連休最終日はヘンタイの編隊で吾妻山登山!ていうか本当は大縦走のはずだったんだけど、雪降り過ぎじゃぁ~で撤退した10.3km。

 朝4時半起床でがんばった。除雪もされてない道をホビオはよくがんばった!でも、出発予定地点へあと数百メートルってところで車が登らない。みんなに押してもらったり除雪してもらったりしたおかげでなんとかいけたが、除雪されてない道路がいかに走れないかということを思い知った。今までRVやSUVは「タイヤ代だけで数年のスキー代がぶっとんでしまう」という理由で(?)食指が動くことはなかったが、この時ばかりはmoujiさんのプラドが頼もしかった。でも、moujiさんは軽の幅に合わせた轍を作ってくれないので困るぅぅ~

 しかし、ちょっと屋根の高さが違うだけのはずだったshindyさんの車はガシガシ登れる。なんで~!?ヒミツはタイヤのエアボリュームと空気圧。いい勉強になった。なるほどなるほど。次にスタッドレスタイヤを購入するときは検討しよう。

 で、上がれるところまで上がって路側帯に駐車して準備していると、ゴゴォッっという音とともに除雪車がやってきた!あと1時間、いや30分でも早かったらこんな苦労はしなかったのに・・・。

 その頃、県民の森のメール会員用メールが届いて、目を疑った。新雪60cmだと!?なんじゃそりゃー!

 今回のルートでは、除雪されてない林道を約5km歩かないといけない。以前来たときはまだ休暇村が冬季も営業していた頃で、車で上までいけたのだ。それでもまぁ2時間もあればいけるでしょ、そう思っていたのだが、かなり重い膝~スネラッセル。思えば、こんなに降ったあとに山に入ることがなかったので、こんなラッセルは初めてだ。先頭でラッセルしていると心拍計はつけてないが150を越えているのがわかる。まだ雪がちらちらしているのに汗がダラダラ。これだけ冷えてればゴーグルの方がいいだろうと思ったのにすぐにサングラスに変えてしまった。

 今回は歩く距離が多かったので負荷の少ないウロコ板にした。最初、ビンディングのTARGA Asentをスキーモードにして歩いていたけれど、途中でツアーモードにしてみたらめちゃくちゃ軽くなった。いつもはシールをつけた時にツアーモードにするのだけど、この重いラッセルにはたとえウロコでもツアーモードでよかったということだ。

 みんなで交代しながらラッセルラッセル。延々ラッセルラッセル。ロードバイクのトレインみたいな感じだ。先頭はきつい。後ろはなんと楽なんだろう。先頭でスキー組4人が踏み固めてあとからスノーシュー組が続く感じになったけど、スキーのトレースはスノーシューひとつ分の幅しかないので、それに合わせてスノーシューを縦に運ぶ=大股で歩くか再ラッセルしなきゃならないはず(どうでした?)なので、余分にお疲れだったんじゃないかなぁ?

 途中で青空が広がった!歓声が上がる!でもラッセラーには暑い!!

 予定より大幅に遅れて登山道入り口にたどり着いた。いやぁ長かった。今までの感覚では林道はすいすい歩けるところ、滑り歩きですいすい行けるところ、だった。この認識を改めることになった。今まではそういう雪質の時だったからよかっただけだったんだねぇ。

 ここからはシールをつけて短い林間を登る。

 シールをつけてる間に皆さんがトレース作ってくれてがしがし登っていけた。そして開けたところへ・・・絶景!

 林間では遅れをとったので、ここからはあんパン食べてラッセル頑張ってみた。でもあまり深くなくてらくらくだった。横を向けば比婆御陵や池ノ段、振り返ると福田頭。比婆の山々を見渡しながら、つるんとした雪面にジグザグにトレースをつけていく。疲れが吹っ飛ぶ~!

 上の方は雪庇の張り出しがすごくって、林ギリギリを歩く。豪雪直後だからちょっとこわい。

 休暇村方面。池がなくなってる!?

 山頂到着!結局4時間かかった。みんなシールを外したり写真を撮ったり。Shindyさんには大膳原方面の雪庇の偵察をして頂いた。ビレイをとって雪庇の下をチェックする様はまさしくクライマー。この技術と装備がないと、この条件ではここは滑っちゃいけないなぁ。雪庇の下にも吹き溜まりがあるようだ。moujiさんオススメの雪崩本にもそんなシチュエーション書いてあった。「雪庇から飛び降りるのが気持ちいいのは、この厚いところに落ちるからですが、同時に雪崩を誘発するにも最適な場所と言えますので、十分な注意が必要となります。」って。

 これは山頂より北側の雪庇。すごいことになってる。

 審議の結果、時間も時間だし、元来た道を帰ることになった。TARGA ASCENTをツアーモードからスキーモードに戻すことができない。トーピースの裏側の金具のところが凍りついて、レバーを戻せなくなっていた。持っていたマルチツールでガシガシやったら戻った。こういう装備も重要だ。

 滑れるところは限られてしまったけれど、技術的にムリーなんでこのくらいで十分。重くなった深雪にハマって「足パンパンでしょう」って言われて、いやそうじゃないんです、ただヘタクソなだけなんです!シールをつけて滑ってるような重さを感じるこんな雪でもshindyさんやmoujiさんはシュパシュパッとターンをキメているわけで。いや今年はやっと脱ゲレンデ元年!ということで、こういう雪でも練習を始めようと思い始めたところだから、まぁ最初はこんなもんよー。こんなモサ雪ゲレンデを探して練習しなくては。脱ゲレンデといっても、撮ってもらった写真がどれもヘンな格好に見えるので、ゲレンデでもっと基本を見直さないといかんばい。

 かくして、あのつるんとした斜面はこうもギタギタになりましたとさ。

 林の中をツリーランならぬツリーウォーク的なゆっくりスピードで下りて・・・

 朝につけたトレースを辿って帰る。途中、等高線のいたずらにひっかかって過激なショートカットをしたりして・・・

 下に下りてきたら朝よりさらに奥まで除雪されていたりして。次は運良く上まで除雪されてる時がいいなぁ。

 最後に白い峰の一部がちらりと見えた。また来るからな~!

 そんなハードなツアーの中に課題がたくさん見つかった。まだまだ初心者レベルやのぅ。もう一度、初心に戻ってやりなおそう。

 刺激が強い連休だった。身の程を知った。楽しいメンバーに恵まれた。moujiさんの人脈の成せる業!誘って頂いてありがとうございました。またご一緒しましょう!それまでには技術も装備も体力もアップしとかねば。

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