10/8 名頃~三嶺~天狗塚
3連休を利用して、ボッカ訓練第3弾。懐かしの剣山~三嶺ルートに天狗塚までプラスしてみた。全行程53.3km!うち自転車11.5km。長すぎるのにはワケがある・・・さすがに長いので記事も分けてみる。その1日目、13.7km。
これまた10年ほど前のこと。剣山から三嶺まで歩いたことがある。剣山から見下ろす次郎笈。次郎笈から見下ろす笹の尾根。ずっと遠くに見えた三嶺が、笹尾根を進むごとに少しずつ近づいてきて、そして三嶺に到着しゴールを喜んだとき、まだ先にも美しい笹の尾根が続いていた。
そんな記憶がずっと残っていて、また行きたいまた行きたいって思いながらもここ数年はカヤックばかりだったのでこの日まで行かずじまい。ここはひとつ、今年こそは思い切って行ってみようと決めてからも、台風やらなんやかんやで伸び伸びになって、やっと天気のよさそうな3連休がやってきた。
金曜の夜に出発し、なんやかんやで6時間くらいかかって、見ノ越に到着したのは午前3時。暗闇の中、自転車をデポしてもう寝ようと思ったら見ノ越の駐車場に観光バスが入ってきて、これがエンジンかけっぱ。こりゃタマランと名頃に下りた。
名頃に到着して寝る準備をしていると、外ではヘッデン点けて登山開始する方々も。これから登るのか。すごいな。と思いつつ夢の中へ。
当初の予定では、亀尻峠からの縦走を考えていたので、帰りはデポした自転車で見ノ越から九鬼までダウンヒル、んで九鬼から登山口まで自転車でヒルクライム、という行程にしてみた。
早朝亀尻峠へ向けて車で移動したのだけど、この道の舗装がかなりひどくて、予想はしていたものの斜度も結構きつかった。しまった。30x34のギアをつけてるシクロクロスにすればよかった。小径の通勤1号では泣くに決まっている。せめて、九鬼あたりから徒歩登頂にすればよかった。かといって駐車できるところも調べてないし、もう時間もないし、一応知ってるルートで行こうってことで、再び名頃へ戻った。
せっかく早起きしたのに、計画変更が祟って名頃を出発したのは10時前。ま、この日の予定なら大丈夫っしょ。兎にも角にも林道を歩き始めた。名頃からの林道は災害復旧工事中らしく大型車も通行するしつまらない道ではある。
くねくねした林道をショートカットする道があるのだけど、荷物が重いのでそれはパスして林道に沿って歩いた。近道との合流点では、先行していた方を追い越していたので急がば回れで正解だったかも。距離は長くても斜度が低い方が、たくさん回すけど軽いローギアと同じなのだ。
林道はまだまだ続くがここからは登山道を行く。
登山口の脇にある大きな木を眺めた。通りすぎていく人は気にもとめないけれど、何百年も行き交う登山者を眺めていたのだろう。
昨今の大雨のせいだろうか、沢筋の登山道が崩れていた。台風が来た時、四国は雨雲レーダーが真っ赤っかになっても広島はなんともないってことがよくある。剣山や三嶺や石鎚山といった山々が雨を受け止めてくれているんだっていつも感謝してる。でもそのぶん、こういうところに影響が出ているのだろう。
平尾谷という谷からダケモミの丘という尾根筋へ上がるこのルート。樹林帯ながら木と木の間が広くて、テントを張れそうなくらいの平らなところもたくさんある。踏み跡を見失うと迷いやすそうでもある。木々も巨大なものが点在していて、いちいちスケールが大きすぎるんじゃー
「ダケモミの丘」と呼ばれる尾根筋へ到着。このあたりで標高1,500m。名頃が900mくらいだから、もう600mくらい上がったのか。ここは先ほど別れた林道終点からの登山道と合流しているのだそうで。ここで一息ついた。
あとで地図を比べてみると、名頃~ダケモミの丘の距離・標高差は国道から亀尻峠までの距離とだいたい同じくらいのようだ。次回来るときは歩いて行くことにしよう。駐車場所とか考えないと。
ここからはほとんど尾根筋。ていうかもうゴールまでほぼ尾根筋なのだ。南側の斜面は少しずつ紅葉が始まっているみたい。
ダケモミの丘から少し登って少し細くなった尾根筋の床。巨大な倒木が埋まっているのかなぁと思っていたけれど、これはやっぱり石なのかなぁ。
このあたり、苔が結構多い。ふさふさして気持ちよさそう。
たんぽぽのような綿毛の植物も。何か種類がわかると楽しいんだろうなぁ。
そこに看板があるでしょう?「たぬきのかんざし」って書いてあって、右のほうに踏み跡があったからちょっと行ってみたんだけどよくわかんなかった。どうやらその木が「たぬきのかんざし」っていう別名をもつ「まゆみ」の木なんだそうだ。へー
さらに登って行くと急に開けてきた。そして振り返ると剣山へと続く長大な尾根が見えてきた。明日はあそこまで行くんだよ。行けるんかな。
一番左が丸笹山でしょう?そして低くなったところが見ノ越と。あそこから自転車でダウンヒルかと思うと楽しみだ。そして剣山と次郎笈があって、その次に見えるのはもう高ノ瀬かな。
山頂直下。急にいわいわしてきた。ちょっと雲で陰ってるけど紅葉がきれい。
三嶺の山頂付近はネットが張ってあってちょっと残念な感じ。鹿避けらしい。
このあたりになると、谷底の方から鹿の叫び声がたくさん聞こえてくる。鹿が増えて、食害がひどいらしい。鹿から見たらお前らのほうがひでぇよっって言ってるかもしれない。
三嶺のひろ~い頂上台地。ちょっと小屋に寄って行こう。
10年くらい前にも立ち寄るだけ寄って、えらいきれいやなぁと思った記憶がある。
相変わらずきれいではあるけど、もう築10年以上は経ってるってことかな。意外と小さく感じたのは、頭の中で記憶が肥大していってたのだろうか。ここで昼食。
パノラマ写真を撮ったら、頂上を目指そう。っていってもすぐそこ。
とんがりの山頂。
三嶺1,893m。あぁ、ガスが、ガスがぁ~
ここからは前オレ未踏の笹の尾根。ガスが残念だ。白髪山と綱附森の間の谷からどんどんガスが上がってきてる。
西熊山への上り道。人が少ないせいか、鹿がそこかしこで見えるようになった。突然バサッと走りだすのでビビる。
西熊山に到着。もうだいぶ脚が売り切れた。
視界が悪いけれど、この坂を下るとお亀岩小屋。
お亀岩入り口の鞍部に到着。この時気付かなかったけど、テン場もあったのね。テント泊にすればよかった。
小屋の庭で談笑されてたので写真は撮らず挨拶して小屋の中へ。
小屋で寝床を確保して、荷物をほとんど下ろして天狗塚へ向かった。暗くなるまであと2時間。その2分の1で強制撤退ということにした。
荷物がないとチョー軽い!まるで天狗になったようじゃーと天狗になった。
スパッと切れ落ちた急なところに道がある。こえぇぇぇ
鹿!やっと写真に収められた。
綱附森分岐。標識の右に見えるポッチはさっきの鹿だ。
もやの中から三角形の天狗塚が姿を現した。ドォォォォン
急登を上がっていくと天狗塚山頂。小屋から50分。リミットぎりぎり。念のためヘッドランプを装着しておいた。
牛ノ背方面はガスの中。池はわかった。次はあっちから歩いてみたいなぁ。
沢筋にいくつも歩けそうな道があるんだけど多分全部鹿の道。そういうところに行っちゃうと迷いそうだ。
また例のガケ横の道を歩いた。しかもコケた。怖かった。
帰ってきてふと気づいた。これがお亀岩?
お亀岩小屋到着。帰りは40分でついた。暗くなる前でよかった。水場でおいしい水を汲んでから小屋に入ると既に皆さん寝袋に包まれてて・・・ガサガサしちゃ悪いので外で食事の準備など。回りの方は寒い寒いとおっしゃっていたけれど、寒さ耐性ってあるね。全然平気だった。寒さに強いと軽量化なのだ!
暗くなっても月が出ていて庭はとっても明るかった。高いところにいたら、月夜の雲海が見えたのかもなぁ。
コメント
いつかは縦走したい剣山系。
この緩やかな稜線に魅かれるんだよね。
詳しいレポが助かる~♪
緩やかだと思ってる尾根道だけど、けっこう急な崖もあるんだね。
鹿が多いってのも知らなかった。
水場の水は、鹿にやられてないんだろうか。
んんん、第2弾も楽しみにしております。
笹尾根ばかりじゃなくて、鎖やロープが張ってある斜面もいくつもありますよ。メリハリが効いてていいですね~
鹿はずーっと声が聞こえてました。さぞかし多いんでしょうね。
水場は今のところ大丈夫みたいです。おいしい水がたっぷり!
でも水場の近くではおトイレしないようにっていうのが登山者のルールですけど、鹿のフンって大丈夫なんでしょうかね。そう言われてみると心配ですね。
去年、屋久島の水にもあたってしまったくらいだから、
ちょっと水には神経質になってね~。
屋久島では地元の人も、じかに流れる水は鹿がね・・・という人もいたよ。
鹿が多かったら、ちょっと用心した方がいいかもね。
地表を流れてくる水はダメかもしれませんねぇ。
地中から出てきたところだったらまだ大丈夫なのかな?