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しまなみ海道キャンプツーリング(1)

橋

 総距離190km弱。初めてのドタバタロングキャンプツーリング。いやドタバタが初めてじゃなくってよ。

 整備された自転車道を走るのは、まるで整備されたオートキャンプ場でキャンプするようなもんだけど、全行程自動車を使わない旅は財布にやさしい旅だった。


パワーアップした相棒

 朝、後輪の空気が抜けていたことが気になった。荷物を積んだからかと思っていたのだけど・・・。実はこれが予兆だったのか。

 とはいえ前回のツーリングの時からはかなりパワーアップしたマッシーン。前回と違ってTOPEAK Pannier Drybagという専用のドライバッグも準備した。自転車代より高いけど、なんとなくツーリストっぽい?キャリア関係だけはなかなかマトモになってきた。モンベルのダウンハガー#7だけで済むならテントもバッグに入りそうだけど、この週はえらく冷え込んだので念のためともう一個化繊のシュラフも積んできた。これがデカくてテントは入らなかった。

 今回は初めてパッド入りのタイツをはいた。なんか慣れないせいか股の間がキモチワルイ。さすがにまだパッツンパッツンのままでは気恥ずかしくて、その上に防風パンツもはいた。上はフラッドラッシュにソフトシェル。ソフトシェルは山でもスキーでも活躍してくれて、高かったけどもうモト取ったはず。サイクリングにもなかなかよかった。でも多分強い前傾のチャリに乗ると背中が開くんだろうなぁ。

快適な下り

 排気ガス溢れるキケンが危ない大きな国道を通らなくてもいいようにと、予め下調べした快適な県道。片側2車線信号なしの国道をわざわざ迂回するようにつけられた道路だから、わざわざこの道に来る人はいないだろう。

 今回自転車で行かなければ、きっと一生通ることも、その存在を知ることさえもなかっただろう。そんな道だから車の通りもめっちゃ少なくて自転車で走るにはとってもいい感じ。自転車のための2車線道路といった感じ。何のための道路かっていうと、そう。ダム特需道路。さすが。

 道がよくて車が少なくて標高差250mくらいを一気に駆け下りるもんだから、最高速度は50km/hを超えるところも。ちょっと怖かった。いい自転車だとあまり怖くないとか。

野を駆ける 緑があおあお

 その県道が終わったら、次も車がバンバン走る国道を横目に畑の間を縫うような道を走る。これがめっちゃ快適。いい道見つけたなぁと自画自賛しながら港を目指す。

でかっ

 今回乗ったのはコレ。じゃなくて、フツウのフェリー。本当はできることなら全行程人力で、っていうのが好みだけど、まぁフツウの感覚では別にいいみたい。僕以外のメンバーはフツウの人だし・・・。

 瀬戸内海の島々を縫うようにして走るフェリー。すっかり昼だったので昼食を摂りながら、漕いだことのある島やまだ行ったことのない海峡を眺めながら短い船旅を楽しんだ。このフェリー、このデッカイ船を途中で追い越した。

 スクリューが回ってるところが見えたので思わず動画にしてしまった。気分はオノボリさん。

行く橋来る橋

 橋が見えてきた。今日、あそこを走るんだな、と。えらい高いところにあるなーと。あそこまで登るんかなぁと。ちょっと心配になった。

車止め

 到着したので下りていくと、なんと自転車はひもで倒れないように固定してもらって、さらに車止も!そういえば自転車でフェリーに乗るのは初・体・験。こんな風になるんやね。

いざ橋

 こーんな感じで自転車にやさしい緩やかなループ橋が作られていた。

激潮流

 さすが来島、めっちゃ潮が早い。写真のコレはまだゆるやかな方で、海岸を走ってたときに見た潮流は岩を乗り越えるほど。激しくウェーブを作っていた。そんなところで釣をしている人たちがいた。落ちたらずーっと流されちゃう。川流れどころじゃないよ。来島おそるべし。こんなん漕げんよ。でも他のメンバーは特に興味なしの様子。既にフツウの人とは見るところが違っているのだった。

来島海峡大橋

 やっと橋の高さにたどり着いた。しかしいい天気。暑いくらい。

真正面

 普通車で、キロ当たりの通行料が日本一高額なところらしい。いろいろ考えるところはあるけれど、ひとつのテーマパークとして考えるという手もあるのかも?ない?ないよなぁ。税金だもの。

再びループ峡

 4kmを超える長い長い来島海峡大橋。途中でしまなみ唯一の有人料金所に支払い。この来島海峡大橋は通行料200円。他はだいたい50円とか。

 やっとこさ渡り終えると、今度もループ橋が見えてきた。

振り返って橋

 途中で振り返ると、渡ってきた橋が見えた。結構な距離を漕いだように見える。でもまだまだスタート。まーだまだ。

 休憩しようと道の駅へ寄ると、さすが自転車がイッパイ。しかもいい自転車ばかり。レンタルサイクルもいいやつが多いようだ。あの駐輪コーナー?に並んだ中ではうちのが一番安いやつに違いない。

 そこからは初シマロード。島の風景を楽しみながらののんびりツーリング。しかし、日が落ちるまでにテントを張っていたいから、そんなにのんびりできるような時間でもなく、先を急いだ。

 途中のコンビニで夕食を仕入れた。こういうのができるのがアウトドアツアーとの違いかな。移動は人力なのには違いがないけど、ようは食料・飲料水などを自分で持っていくんじゃなくて、コンビニなどに現地まで運んでもらってるようなもの。結局大勢の人や動力の力によって遊ばせてもらってるのだ。

伯方・大島大橋へ

 標高60mを超える峠をひとつ越えて、海沿いの道路に出ると、小さな水道を隔てて伯方島が見えてきた。そしてやっと見えてきた伯方・大島大橋。もう日が傾いているけど、この日は大島大橋のみ渡ってキャンプインの予定。ここまでやっとたどり着いた~って感じ。

伯方・大島大橋料金所

 今度はループ橋ではなくて、山の斜面につけられた自転車道を登っていく。ゆるやかなスロープで自転車でも登り易く作られていた。この橋は70km/h制限のようだ。スピード違反に気をつけながら、大島大橋を渡った。

テントを張った

 出発してからフェリー区間を除いて60km漕いできた。当然、一日の走行距離ではMAXだ。よく漕いだもので。しかもこれだけの荷物を積んでね。たどり着いたところは自転車・原付自転車または徒歩でしか来れないキャンプ場。車が入れないキャンプ場なんて、この時期だし、誰もいないだろうと思っていたら、125ccのバイクでキャンプに来ていた大人数のグループがいた。日が暮れる前に端っこの方にささっとテントを張った。

 シーカヤックでも来れるかな?と思ったけど、すぐ目の前の浜を観察してみると満潮で完全に水没するし、浜からキャンプ場へシーカヤックを上げることができなさそう。残念。

 管理人不在・無料のキャンプ場なのに、トイレ・炊事場など完備されて、何より驚いたのがトイレットペーパーもちゃんとあったこと。橋効果なのだろうか。すげぇ。

夕食

 みんなで食べるのも楽しいけれど、同じ場所でそれぞれが自分の食べる分だけを作る気楽な各自各食スタイル。彼らはまだキャンプ2回目とかだけど、食べ残したり足りなかったり料理に失敗したりを一切気にしなくていいこのスタイルを定着させることができて、この先がとっても気楽だ。ハハハ。

 コンビニで買った冷凍すきやき(うどん付き)セットに炊いたご飯で雑炊にしてみた。冷えると思ってガソリンストーブにしたけど、まだガソリンストーブでの炊飯はニガテ。

 夕食後さっと片付けて、翌日の計画を練る。2日で帰りつくつもりで余裕をブチかましてたけど、どこかでキャンプしないとムリだろうという結論に。朝からしまなみ渡るだけなら1日でいけるけど、なんたって自宅まで帰らなければならない。まだひとつ島を通り過ぎたのみなので、ちょうどよさそうなところにキャンプ場を探した。

 

 夜は結構冷えたのでシュラフ2枚+ダウンジャケットで寝たら、あまりに暑くてズボンも脱いでジャケットも脱いで、ダウンハガー#7はジッパーを閉めて外のシュラフを開け閉めして温度調節しながら寝た。結構結露した。メッシュテントじゃない方がよかった。

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