3/3 道後山
天気が良さ気な予報だったので、そういう時こそ道後山!久しぶりの道後山へスノートレッキングに行ってきた。11.0km(公共交通機関含む)。
今度こそは下から歩いて上がろうと思ってたけれど出発が遅くなったので公共交通機関(笑)。あの遭難事故のとき、「リフトで登るのはけしからん」ってさんざん言われてたのでちょっぴり気が引ける。
とは言っても登山口まで車を使うわけで、自宅から歩いて行くことはまずないし、けしからんの境目がよくわからんかった。ここなんて夏は上まで車で行けるしなぁ。下から歩いて上がって山頂で昼なのと、リフトで上がって山頂で昼なのとではどちらが危険か?リフトや車を使うのは心構えがナットランのか?道後山や氷ノ山はよくて恐羅漢がダメなのか?
結論としては、無事に帰って来たもんがち。無事じゃなければ全てが否定される。そういうこっちゃ。だから無事に帰って来られるように、あらゆる事態を想定して準備しておきましょうねってこっちゃ。一人だとそんなくだらんことを考えながらも交通機関(笑)を乗り継ぐ。ここは中間に上り坂がある。標高差10mくらい?
そこで登場するのがウロコ板!ヒャッハー
上のゲレンデまでは板のまま登れる。
こっちの交通機関(笑)は短いのでウロコで上がってもいいんだけどせっかくなので・・・。
リフト2本を乗り継いで、月見ヶ丘駐車場に到着。娑婆は春かと思うほど暖かい日が続いているので予想しなかったが、この駐車場はもとより山頂の方は霧氷で白くなっていた。まるで世界の境界を超えてしまったかのようだ。今年は雪が多そうだけど、この駐車場までの道は例年通り除雪するんだろうか。
案内板を確認して・・・
ウェルカムロードの木のトンネルを歩いていく。
途中まではウロコで、途中からはシールをつけて登っていく。たまに晴れ間が出るとそれに合わせたかのように霧氷が上からパラパラと降ってくる。
霧氷が落ちた雪面はこんな感じ。
スノーシューのトレースについていく。でもこの日はまだ誰も歩いてないようだった。そのままついていくと東屋には寄らないようだったので、途中で道を見極めつつトレースを離れた。
東屋からのパノラマ。どうやら天気はよくならないみたい。
と思いきや、たまに青空が出てハッとする。
雪は固めのカリカリモナカでシールがよく効く。ほぼ直登できて、前来たときよりすんなり山頂部へ登れた。
上の方は霧氷が太い。下界ではもう春のようだったのに、想定外の真っ白さ。その分ちと寒い。
岩樋山山頂。さすがに山頂部はちょっとハゲてた。
岩樋山から、左は多里大山方面、右は道後山方面のパノラマ。ここまで来て、そういえば次は多里大山に行ってみようとか考えていたことを思い出した。時間的にムリやなぁ。早くこなくては。
とりあえずシールを外して道後山との鞍部へ滑り下りる。滑れる標高差は高々60mくらいなので、深入山でいうところの山頂から肩くらいまで。がっつり滑りたい人には不人気だけど、異次元な風景を見ながら歩くのはとても楽しい。
ペラペラのウロコ板で凍りついた斜面を滑るとホントにペラペラペラペラって音がする。でもモナカよりこんなカリカリの方がよくってよ。
鞍部を歩いているとごっつい霧氷が落ちていた。かなりの大モノ。
道後山へそのままウロコで登ろうとしたら、ウロコが全く効かない。大きめの氷のつぶつぶのザラメだとウロコは厳しいのか?!大変な思いをしてもしょうがないのでここはシールをつけることにする。シールは逆によく効く。ここはよく効くっていう斜度でもないけどね。意外と寒いのでヘルメットとゴーグルをつけたまま歩くことにした。
で、岩樋山の山肌を振り返ってみると、固いのでシュプールが殆どついてないんだけど・・・
特殊加工をすると、見えた!この左の方の不均等なやつがオレ跡!
しばらく登ったあとまた振り返るの図。左が岩樋山、右は無名峰。南東の斜面はいつも雪庇が出てる。帰りにはあそこにもシュプールつけようとこの時は思っていた。
道後山西峰に到着。ここには特に何もない。でもスキーのトレースがあった。
多里大山方面を覗くと、動く人影が!動き方がスキーっぽい。ここまで来られてたんだろう。もう帰り道かな。今度はあっちの方にも足を伸ばしてみたい。
道後山東峰に到着。ここから望めるはずの大山は望み薄。ガスで見えない。残念。
そこからシールを外して南へ滑りこんで・・・
大池。氷はとけかかっている。
池を過ぎたあたりから道後山南壁を見上げるの図。
またシールをつけて西峰に登り返し、シールをたたんで行動食をつまんでいるとガスに覆われた。もう方向感覚も失われるほどの真っ白。こりゃやばい。道迷いでもしたら地形図とコンパスの技術の問題なのに「リフトで登るのはけしからん!」になってしまう!!!もう一本いくつもりだったけど帰る方向で。
とりあえず記憶のあるルートで西へ滑り込み、岩樋山との鞍部で再びシール装着して岩樋山へ登り返す。前は岩樋山へもシールなしで登れたのになぁ。大粒カリカリだとウロコはこうも効かないのか。ま、原理的にはそうやろなぁ。雪が溝にハマッてくれるくらいじゃないと。
岩樋山到着。ここもまだ真っ白だったけど次第にガスは抜けていった。よかった。
ふと見ると白ムック。
南斜面に滑り降りて・・・
今度は高度を下げすぎないようにしてトラバースしていくと・・・
オレ跡に出会ったぁ~!
東屋も無事発見。
狭い林間をトレースに沿って下りていき、フェアウェルロードを抜ける。登りもあるけどここはウロコでオッケー。
そこからせっかくなんでスキー場の南尾根を歩く。
さようなら。岩樋山・道後山。
さすが登りがあるルートだけあって誰も滑ってない。もっさり雪にかろうじてシュプールを刻んでスキー場に出た。
あとはゲレンデをピューっと。GPSログによると最高速度34km。自転車くらいかぁ。
すずらんの湯でひとっ風呂浴びたあと、庄原に移動してカレー屋工房にて夕食。カツカレーに、おすすめにあった野菜のフライをトッピングしてみた。スタンプカード忘れた。
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