台風被害の小学校が9日ぶり授業
中国新聞地域ニュース '05/9/15
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200509150041.html
台風14号の影響で校舎が浸水被害に遭って休校している岩国市の杭名小(村上俊郎校長)の児童五十人が十四日、隣の学区の河内小の校舎で九日ぶりに授業を受けた。久しぶりに友達や先生と顔を合わせた子どもたちに笑顔が戻った。市教委によると、災害時に他校の校舎を借りて授業をするケースは珍しいという。
杭名小の児童は、岩国西中のスクールバスで河内小に登校。講堂で河内小の児童八十六人と対面し、「よろしくお願いします」とあいさつした。
臨時の教室は、特別教室がある校舎。一―三年生は一階の家庭科室や理科室、四―六年生は二階の講堂を学年ごとに区切った。自宅が被災し、教材をなくした子どもたちは友達に教科書を見せてもらっていた。杭名小六年藤本愛実さん(12)は「久々にみんなと勉強できて楽しかった」と話していた。
錦川沿いの杭名小は、一階が八十センチほど浸水し、清掃業者らが泥の除去や消毒をしている。河内小には十六日まで通い、二十日から杭名小の二、三階で授業を再開する予定だ。