ダブルポンプへの道4:今までのを組み合わせる
2009/1/8
ホーム カヤック 超初級フリースタイル
ちょっと間が空いてしまいましたが、前回まででやった左右のリーンと前後のリーン(ピッチング)を組み合わせるのと、さらにスイープストロークを組み合わせるのをやってみましょう。
絵を描くのをあきらめてみました。ごめんなさい。
lesson1:リーン+ピッチング(一発集中)
まずは、最初の方でやった左右のリーンを思い出してください。右なら右、左なら左にリーンしたまま静止できますよね?リーンで静止したら、今度はそのままバウを差して下さい。パドルは使わずに!
こんな感じ!手の影が映ってるのわかります?パドルは使わずに持ったままでやっています。ギッタンバッコンと繰り返すのではなくて、一発だけ。繰り返すと別の力が加わるので、意外と練習にならなかったりするのです。この動画だとあんまりリーンしてないみたいに見えますが、めいっぱいリーンしているつもり・・・。それからこの動画は使い回しなので本当は一発だけではアリマセン(バレバレ)
体を前に倒すだけではバウは刺さりませんでしたよね?前に倒すように見せかけて実は後ろに反らせないけど反らせるのと同じ動作!で足先を沈めます。リーンしたままね。で、スプレースカートの先まで水面下に入るくらいの勢いでガツーンとやっちゃってください。
リーンしたままバウを沈めるのをやったら、リーンしたままスターンを沈めるのをやってみてください。スターンだけ一発って、結構ムズカシイ!と思います。
lesson2:リーン+ピッチング(反復)
それをやったら、今度は繰り返し。これはこれで繰り返すことに意義があります。ノーパドルでやってると、途中でグラッと倒れそうになると思います。そういうときって、左右のバランスが崩れたのではなくて、スターン側に体が傾いたりとかしたときのような気がします。バウ・スターンを沈めるのに体を前傾・後傾にするとよくないとは以前書きましたが、それが矯正できると思います。それに、前後に繰り返さないといけないのに一方にだけ体が傾いてしまうともう一方へ力をかけるのが遅くなってしまいます。
つまり、体を前後にゆするのではなく、体の位置はだいたい同じところで、下半身だけ動くというか、腰から先の足だけが上下動するようなイメージになるのかなぁ?と思います。
これ、いわゆるリーンクリーンを半分だけやるからハーフリーンクリーンというべきか、ダブルポンプをパドルを使わずにやるからクリーンダブルポンプというべきか、よくわからんのでクリーンギッタンバッコンということにしておきます。テキトーに名前つけて自分のオリジナルっぽくやってみてください。
どこかでも書いたけど、EJのDVDの始めのほうにリーンクリーンが出てくるのはやっぱりリーンクリーンが重要だからなんでしょうけど、でもリーンクリーンって僕にはすごく難しいもののような気がしていて、そんな僕くらいの初級レベルでリーンクリーンを練習する前段階としてやれるのがこのクリーンギッタンバッコンなのではないかと思うのです。
実際、これをやると上達が早い気がします。僕は左しか刺せなかったのが、右でこれを練習すると、右でもさらっと刺さるようになってきた気がします。効果は、あると思います!しらんけど!
lesson3:パドルを動かさずパドルを使う
さて次は、パドルを使います。使いますけど、例えばいきなりダブルポンプをやろうとすると、パドルを動かすことをまず考えてしまいがちなので(僕もそうでした)、最初はパドルを全く動かさずにしかしパドルを使ってさっきのギッタンバッコンをやります。
以前、こんなのをさらっと書いてましたが、これが意外と使える絵だと今気付きました。これはブレードを水中に刺して、バウを左右に振るというスイープ練習。これにリーンをプラスするのです。
ブレードはこんな感じで真横に刺しておきます。それで、さっきのリーン付ギッタンバッコンをやります。しっかりリーンを維持して、バウ・スターンを沈めます。
体が前後に(特にうしろに)傾いてしまうと、左右にグラッと倒れそうになると思いますので注意して、深くバウ・スターンを沈めます。ギッタンバッコンギッタンバッコン・・・。
lesson4:スイープストロークとの融合
それが安定してできるようになってきたら、今度はふつうのフォワードスイープ・バックスイープストロークを組み合わせます。
スイープストロークでは、視線と胸が先に向いて、上半身と下半身のひねりを作って、そのひねりが戻る力を利用してその胸が向いている方向にバウを持ってきます。ていうかそうでしたよね?
バウを刺したいときには、まず胸が左の下の方の水中を向きます。パドルはこの写真のように、ノンパワーフェースが下を向くような形になります。これは胸が水中を向くことで自然となるのであって、パドルだけ動かすのではありません。肘は十分に曲げて、その形を維持します。両手のひら・両肘で長方形を作ってそれを維持するような感じで。で、胸が水中を向いているはずですので、その方向にバウを沈めていきます。さっきのギッタンバッコンと同じ要領で!
大昔撮った動画のよさげなのをみつけてきてキャプチャしてみました。端が切れてますが、こんな感じ?胸が水面下に向いていて、腕が長方形で、ノンパワーフェイスが下を向いて、リーンして、さぁ今からバウを沈めていくところ、の絵です。伝わりますかね??
前回のスイープ練習をしっかりしておかないと、さぁ刺すぞ!ってときにパドルを動かすことを考えてしまって手が伸びてしまい、この写真では左手が伸びてしまい、せっかく刺そうとしているバウを抜く方向に力が動いてしまいます。手が伸びるってことは水を前方に押すわけで、そうすると体(=艇)は後方に動いてしまう、つまり浮上する方向なので、刺すどころか垂直ブレイス?で沈まないようにしてしまうものなのです。いつでもスイープ練習は重要ですね。
しずんだバウが浮いてくる力も利用しつつ今度はスターンを刺すわけですが、スターンを刺すということはバウが空を向きますね。ということは、先行動作としては胸が空を向いて、その方向にバウが来るようにするわけです。そのときは写真のようにパワーフェイスが下を向くようなパドルの向きに(これまた自然に)なると思います。
これまた昔の動画からひっぱってきました。ちょっと書いていることと合ってなくてお恥ずかしいのですが、絵を描けない代わりに晒してしまえ!ということで、ご覧ください。胸が空を向いて(あんまり向いてないですが最初はこのくらいで!ってことで・・・)、さぁ今からスターンを刺すぞ!ってところの図です。この写真のとさっきの写真(のはバウを完全に沈めきるつもりなので水中向きすぎかもですが)を行ったりきたりしてくださいっていうのを書きたかったわけです。
スイープストロークでは体が前傾・後傾になったりしませんでしたよね?でもこのスターン刺しをやろうとするとついつい後傾になってしまいがちです。胸を空に向けることだけを考えると確かに後傾でも向きそうな気がするのですが、それはやらずに、腰のひねりだけで胸を空に向けるように意識しましょう。バウを刺すときもスターンを刺すときも、腰からへそから頭へ抜ける鉄の棒があると考えて、その軸から頭がずれることなく胸を空に向けたり水中に向けたりするように意識してみてください。
胸を向ける角度は、最初は小さくていいと思います。ですからパドルはさっきの真横に入れている状態から前後5cmくらいしか動かない程度の回転くらいから始めて、安定してきたら大きく回転させていくようにしていくといいと思います。
胸が完全に真下を向く状態が0度、空を向いた状態が180度としますと、さきほどのパドルを真横に入れた状態では胸は正面だから90度を向いていると思います。最初は80度~100度くらいで胸を回転させてみて、少しずつ45度~135度、できれば0度~180度までいけるといいですね。これが左右できるとカートホイールも目前です!
その先にあるもの
さてそれをギッタンバッコンとやってるうちにさっきの角度でいう0度までボーンとバウを刺したらバウステ間近なわけですね。しかし回転している状態を止めるのは大変むずかしく感じます。そこでバウステ岩練習 が功を奏するのです!!!この岩練で、回転停止後の世界を先に覚えてしまえば、あとはそこをめがけてバウを刺していけばいいので、あっという間にバウステイヤー?になれるわけです!!
スターン浅刺し→バウ深刺しっていうのが一般的ですが、それができたら今度はバウ浅刺し→スターン深刺しも練習しましょう。
言葉だけで表すのはなかなか難しいですが、そんな感じです。どんな感じ??また今度動画撮ってみて載せられそうだったら差し替えることにしますね・・・。表現力の限界ですわ。
こんなわかりにくいと自他共に認める内容をしかもこんな長文で最後まで読まされたうえにこんな内容では伝わらないと書いた本人から言われたら、辛抱強く読んで下さった方には大変失礼な話だと思うのですが、今後ともうまく伝えられるよう努力して参りますので誤字脱字の指摘から誹謗中傷からここがわからんとかそういう暖かいご提案から茶々入れ等までございましたらよろしくお願い致します。
コメント
昨年は何かとご無理を言いまして申し訳ございませんでしたm(__)m
引き続きご厄介にならなければならない様なので、今年も宜しくお願い致します。
プリントできたので頭に鉢巻巻いて難題に挑戦しますヮ~~~・・・まずは挨拶まで(^_^)/~
こちらこそ、頭の中を整理するきっかけを下さいましてありがとうございました。
出力(=記事)の方はイマイチ整理できてませんが、ボチボチ整理していきたいと思います。
完成したら、動画を晒してください
エ~それでは最後に書かれているお言葉に甘えさせていただきまして、チョー初級な質問にお付き合いを宜し
Lesson1の項で
◎左右のリーンをかけた時に水面はコーミング、つまりスプレースカートの辺りまでもって行かなければなりませんか?
◎その状態でバウを刺す時の動きは、腰をねじる感じなのでしょうか?
こちらは昨日から銀世界になってしまいました。今回の練習では毎回沈の予感がするため、イメトレで春を待ちたいと思っている軟弱なものですのでご理解を
>◎左右のリーンをかけた時
つまりリーンの角度はどれくらいかってことでしょうか?
Lesson4ではバウステ(あるいはカートホイール)の角度(60度くらい?70度くらい?)が適当だと思いますが、Lesson1の状態では静水で静止リーンが可能な最大限のリーンを目指してみるといいと思います・・・が、せいぜい30度くらいでも安定してできればいいと思います。いろいろ試してみて下さい。
>◎その状態でバウを刺す時の動きは
敢えて書いてませんでしたが(←書き忘れた)、Lesson1~2ではバウを鉛直方向に刺すのとリーンしたときの角度(リーンしない状態での艇の真横)に刺すのと両方やると面白いと思います。
体を正対してそれをやろうとする腰の動きは・・・ねじる感じなんでしょうね?なんと表現していいやらわかりませんが、「ねじる感じ」だと思います。
>イメトレで春を待ちたいと
いやもう暖かくなってからやるんでいいと思いますよ!
一年中カヤックやるのも、季節に合わせて遊ぶのも、自由だぁ~
遅くなりました。
リーンの件、安定する範囲で最大リーンをかけて練習してみます。
Lesson1~2ができたら次の質問にいけるようにガンバリます。Lesson1~2の動画をお待ちしております(@^^)/~~~
無理せずちょっとずつ角度を深くしていくといいと思います!
これやると体があったまるので、寒いときにとりあえずやるといいでしょう?!
頑張って下さい!
アドバイスありがとうございます
冬しか行けない川下りに行った時、キビシーですが少しずつでも練習を致します。ハァイ(~_~;)
寒さに負けず頑張ってください!
雪さえなければ僕も川に行くのですが・・・。
御無沙汰しております。
おかげをもちまして、ダブルポンプが何とかできるようになりました。
今年は月一ぐらいしか練習することができませんでしたので、こんなに永くかかってしまいました。
先月までに八分ぐらいまで来ていましたので、今日は完成させるのだとの気構えで練習をしてまいりました。
おかげで毎回15回前後できるようになり自分の中で一応完成したことにしました。ただ、リーンのかけようにイマイチ納得できない部分と、回数が増えるにつれ体が崩れてくる時がありますが今後の課題として精進するつもりです。
鈍感な私でも諦めずに練習すれば出来るものだと自負しております。これもひとえにquicktum様のご指導によるものだと感謝いたしている次第です。
誠に有り難うございました。m(__)m
さぁ~て、次はバウステに挑戦だーーーーー。
おめでとうございます!
お役に立てたならこれほど光栄なことはありません。
角度を低くしたり高くしたり、左連続ダブルポンプからバウを通して右連続ダブルポンプへ、またはその逆、スターンを通して、などなどいろいろ発展して練習してみて下さい。
>ただ、リーンのかけようにイマイチ納得できない部分と、回数が増えるにつれ体が崩れてくる時がありますが今後の課題として精進するつもりです。
わざと前傾・後傾などしてみて、どのように崩れてくるかがわかってくると、きっと役に立つと思います。
>さぁ~て、次はバウステに挑戦だーーーーー。
バウステは岩練で止まることを先に覚えてしまうと練習がとっても楽になります。ぜひ試してみてください!
了解