突然の出会い
今の仕事には、結果を出さなければならない。
会社には散々悪態をつくけれど、今の仕事は言ってみればCさんの力添えがあっての仕事。その恩には応えなくてはならない。
こうみえても情には厚いのだ。恩とか感謝とか、そういうのは忘れないのだ。
しかしまぁそうなると自分の実力のなさが身にしみる。なーんにも進まない。
2000ページを越す仕様書の中から分散された必要な情報を探し出し、ブロックを積み上げる。しかし、本当に必要だと思われる情報には、2週間ほどかけても全くたどり着けなかった。
今日、ぱらぱらと今まで見てもいなかったページをめくると、どうやらそれらしい情報があった。これか!出会いというのは数奇なモノだ。こうやって求めていないところから突然現れる。
しかしあまりにも複雑怪奇な内容。まだ解明には至っていないが、きっとモノにできるはず。結果を出せるはず。今までにない結果を出して、惜しまれつつ去っていくのだ。
って、俺にできるか?