7/12~13 馬牛キャンプ編
随分ひさしぶりのmoujiさんと、何度も来た馬島で、ここでは初めてのキャンプツーリング38km。すっかり夏のちょっぴり異常な雰囲気の海をたっぷり漕いできました。
本当に鏡のようなベタ凪。出航前は程よく雲が出ていたけれど、キャンプ道具を積み込んで漕ぎ出すと夏晴れ。もう暑い暑い。この2週間は自転車いじりに忙しくて漕いでなかったのだけど、いつの間にか夏になっていた。ラッシュガードで沈するのが気持ちいい。
つるーっとした海面をすべる様に島へ渡った。この時は、前来た時に比べたらクラゲが少ない気がしていたのだが・・・。
ちょうど干潮時で馬島と刎島の間はつながっていた。
刎島をぐるっとまわってまずはキャンプ地へ。出航地から5km。早速荷物を降ろした。
今回のキャンプ地は「のんびらんどうましま」キャンプ場。事前予約が必要で、電話で予約すると申込書を郵送してもらえます。必要事項を記入して返送して予約が完了。なので、予約はお早めに。
くろさんの地元の田布施ということでこの界隈には何度も来たけれど、距離的にデイツーリングコースなのでキャンプしたことがなかった。よさげな浜はあちこちあるんだけど、近くにキャンプ場があるのにキャンプ場以外でキャンプするのはマナー違反な気がするし、何度も来たとはいえ勝手が分からない「アウェイ」な土地だし、無人島でさえ誰かの持ち物だし、もししちゃいけないところでキャンプしちゃって怒られたり、もし何かあったら、ここで活動するシーカヤッカーさんに迷惑をかけてしまう。
そんなこんなで心配性の虫が騒いでなかなかキャンプツーリングに踏み出せなかったりするのだけど、ここなら絶対に大丈夫!なんたってキャンプ場だもの。それに、いつも漕がせてもらってるところでほんのちょっぴりだけどお金を使うことができるということで、何だかごく個人的なごく内向的な自己満足を味わえた。
だんだん話がそれるけど、出艇場所も、有料駐車場とかだと心配がいらなくて気分がイイ。そりゃタダがいいに決まってるけど、知らずに停めちゃいけないところに駐車してしまって迷惑かけてカヤッカーが締め出されたら嫌だ。有料だと、確実に駐車する権利が与えられるわけで。そこで出艇していいかどうかはまた別の問題だけどね。そんな風に心配性の虫が活発になって過敏になりすぎている気もするけど、その土地のカヤッカーに迷惑はかけたくない。
↑ドラッグすると360度パノラマでご覧頂けます。のんびらんどうましまの海水浴場の浜ではなく、隣の浜へ着岸。こっちの方がテントサイトに近いので・・・。でも海水浴場の入り江とは違ってゴロタ岩の浜なので、早速カヤックが傷だらけに。
キャンプ場の受付を済ませ、荷物を下ろし、テントを張って昼食。その後、午後の部スタート。
午後の部は、馬島列島の隣の島、牛島。ただし、馬島と牛島の間は大型船の航路がある危険地帯。それにこの辺は荒れる時は荒れるのでご注意を。牛島に渡ったら、馬島の海もきれいだったけど、もっと輪をかけて澄んだ海。きれい~。
牛島を時計回りに一周。
牛島名物七ツ穴。いや名前は知らんけど、多分名付けるとしたらそんな名前になるだろうと勝手に予測・・・。
牛島の西端から尾島へ渡った。ここは初めて来た。奇岩が顔を出す二つの島。牛の尻尾にしちゃ遠すぎるが・・・。
尾島の小さな浜へ上陸して休憩をとった。moujiさんから頂いたバナナがうまい。この時期、この辺の瀬戸内海の島々ではオニユリ(多分)があちこちで咲いている。崖の上にオレンジの花が小さく見えたりする。
ベターっとした凪の海を渡り、再び牛島へ。牛島へ渡る頃、赤灯台の近く、100mほど先の海面がバシャバシャっと音を立てた。10mほどのエリアで5秒くらいザーッとざわついていた。なんだろう?と近づいて見たら何もなかった。なぶらが出来てたのかも。休憩の時に航路を観察すると非常に頻繁に往来していた大型船も、牛島へ渡り始めた時には一艘も通らない。牛島の灯台から、大型船が来てない今のうち、ってことでそのまま馬島へ渡った。moujiさんは速いので必死に漕ぐのだけど全然追いつかない。ひえぇ~
振り返って尾島と佐合島。逆光にきらきら輝く海を撮ったはずなのに。ただの白い画像だった。
戻ってきてからテントサイトにカヤックを上げて、シャワーを浴びてビールをプシュー。暑いけど、CSC標準キャンプ装備の長袖長ズボン靴下。予想外の蚊の襲来で、ジャージ越しにおケツを刺してくる豪傑蚊もいたけど被害は最小限に抑えられた。隣のテントサイトからかゆーいとか短パンしかねぇ~とか聞こえてきた。
夕食は、僕は餃子・ベーコンステーキ・ウインナーなど。どれも味がついているので焼くだけカンタンポン。moujiさんには、なんと塩味の効いたゆでとうもろこしに、鍋で炊きたてご飯のマグロ丼をご馳走して頂いた。今度パクらせて頂きますコレ。
予想外に食べ過ぎたあとは電子宝探しゲームなどして遊んで、夜9時ごろ就寝。疲れもあってかすぐ寝たらしい。
で翌朝。5時ごろ目が覚めてテントから顔を出すと、さすが早起きのmoujiさんはもう活動中。テントから顔を出したはいいけど蚊がまだたくさんいたのですぐ閉めた。うちのテントは中で座れないので仕方なく寝転がったら、次に気づいたときには8時前だった。
僕があまりにのんびりなのでしびれをきらしたmoujiさんはロール練習に漕ぎ出した。スミマセン・・・。やっぱり片付けもうまく進まず、結構時間が経った。
やっと片付け終わって、受付のおっちゃんに挨拶に行ったら「カヌーで来た人かいねぇ」「気に入ったらまた来んさい」を山口弁にした感じでおっしゃった。気に入ったのでまたきます!と言い残し、カヤックと荷物を海岸に下ろした。
お待たせしました!さぁ行きましょう~と2日目のショートツーリングスタート。1日目に回らなかったところを通るコースということで、まずは馬島を時計回りに。
こっち側は結構くらげがいるなぁ~
なんか増えてきてね?
ちょ、それ多すぎ
うわっちょっやめっ
ギャー
エアコン1台を1分つけるとクラゲが1匹増えるとか、そういう計算式が成り立つ気がした。こんなの、網使えないよねぇ。
漁師さんは、燃料高騰なのにセリ方式だから漁獲コストを売価に反映できないそうで、獲っても獲っても赤字で倒産してしまうそうだ。その上でこのクラゲ増では網も使いにくいだろうし。食べられるものが大量に増えたらいいのにね。王蟲の群れみたいなもんかもね。
こうしてシーカヤックで漕がないと気付かない何かがある一方、一回シーカヤックするために燃費のよくない軽自動車で2~300kmくらい毎週走行しているわけで、これではいくら通勤に車を使わないといっても毎日片道30kmの車通勤をしているのと同じなわけで。僕にとってカヤックはエコではない。海の近くに住まない限り、どうやってもエコではありえない。エコエコ言い出すと、カヤックなんてやめなきゃならない。
ましま丸が帰って行った。きっと、さっきのキャンプ場のお客さんがたくさん乗ってるんだろう。そういえばリアカーに満載のキャンプ道具を持ってきていたなぁ。シーカヤック一艇分のキャンプ道具でも片付けるのに苦労するのに、あんなに道具があったら僕は徹夜で片付けてないと帰れない気がする。
佐合島を時計回りで回ったら、きれいな浜があったのでそこで上陸。とにかく暑い。
そこから一気に本土へ。
振り返って馬島列島。また今回もたくさん遊ばせて頂きました。
撤収後、moujiさんに昼食をご馳走になってしまいました。スミマセン・・・。ご馳走様でした!&ありがとうございました!
で、帰宅後、CSCの鈴木さんに教えて頂いた魔法のスプレー「メダタナクナR」でハルの傷を隠した。修理にはならないけど見掛け倒しに最適!?ほらこんなにきれいに!って修正前の写真を撮ってな~い。
今回の行程はこんな感じ。キャンプがあると時間がたっぷりで楽でいい。









