和田さんとドライブ編

 明け方頃だったかな、雨が降り始めたようだった。おかしい。確か天気予報では午後から雨だったはずでは。


 和田さんによると、最新の天気予報では既に朝から雨となっていたということだ。天気予報と秋の空。ころころ変わる気が変わる。

 今日のお客さんは我らがアイドルMンナさん。和田さんも上機嫌。しかし雨で気温も低く、カヤックに乗る気にならない。

 とりあえず、和田さんの提案で美川町観光?となった。観光といってもフツウの観光ではない。まずは根笠川を見ながら遡上。和田さんのスペシャルイベント「滝落ち」の滝を見学に。滅多に開催されないこの滝落ち、そんなに高い滝でもなく、バックウォッシュなども激しくないので安全に楽しめる。フワッと落ちる浮遊感、空気を含んだところへのやわらかな着水。楽しくて病みつきになる。

 お次は美川町の神秘、天空の町マチュピチュ(失礼)へ。細い道を上がっていくと・・・あれ?なんか道路がきれい。登りきったそこには!あれ?なんか感動が少ない。どうも、舗装や法面の工事などで近代化が進み、ふつうの集落になっていた。こんなはずでは・・・

 それでも病まない雨・雨・雨。ツアーは中止でも、サービス精神旺盛の和田さんの提案でブルーラグーン(和田さん命名)へ向かうことになった。カヤックを持って、あわよくばいいスポットで漕ごうという提案。

 途中のゴギの里のあずまやでツアーのアウトドアランチだったはずのギョーザを作った。ギョーザの皮に肉を詰めるのもだいぶ慣れてきた。

 和田さんお気に入りのブルーラグーンも今日は濁っており美しくない。そのまま匹見方面へと進んだ。

 匹見峡を散策すると、もう時間が時間。ちっとも雨は上がらないまま、温泉に入ることになった。匹見峡温泉やすらぎの湯。初めて来たが、泉質がよく、広く清潔しかし人が少ないときて、600円とは安い。

 結局漕げなかったが、川は見ているだけで癒される。たくさんの小さな水滴が集まり小さな流れとなる。その小さな流れが大きな流れになり、海へ注ぐのだ。ただただ海へ水を運ぶために。ときに荒れてときに涸れても、その使命は同じ。たとえ流れを変えようと思っても、たとえせき止めてしまおうと思っても、あるべき姿に戻るのだ。

 南桑の河原も、台風以来整地してまったいらになっていたけれど、だんだん昔のように石ころがたまってきた。自然の力ってすごい。時間が経つと、元に戻ると思う。そう時間はかからないのではないか。あとは自然に任せてみよう。

 たくさんの場所に連れて行ってもらえて、楽しかったです。ありがとうございました。

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