フェイルセーフ
プールの取水口に吸い込まれた痛ましい事件が世間を騒がしている。管理責任などを追求されているけれど、人間のすることはあまり改善されないものだと思った方がいいような気がする。むしろ、取水口の作り方を改善していく方がいいのではないかな。
例えば、本流から柵で区切られて入れないプールを作り、そこに取水口を設けるとか。万が一本流の柵が壊れてそのプールに吸い込まれても、まだそこで生きていられるように。そして、取水口にまた別の柵があればいい。ダブルで壊れる確率は非常に低い。それで命は救えるでしょ?
何らかのヒューマンエラーが発生したとき、それを責めるのはカンタン。もう一歩踏み込んで、これを教訓にして、今後同様な事故を絶対に防ぐ方法を考える方が前向きだと思う。他に潜んでいるかもしれない危険を想像し洗い出す努力が必要だと思う。
話は飛びまくるけど、防水デジカメもそうだ。なんでパッキンが一重なんだ?二重になっていれば、水没故障は格段に減る。そして、一つ目が破られたとしても故障する前にパッキンを交換することができるじゃないか。メーカーサイドは定期的に交換すればいいと言うかもしれない。ふつう、売るところまでしか興味ないもんね。しかしそれは人間に頼りすぎている。人間はエラーを起こすものであるという前提に立って、ダブルパッキンをぜひ採用して頂きたいなぁと思う。
ドライバッグに入れたケータイ。先ほどのと同じように、万が一水が漏れてきてもいいようにナイロンやビニールの袋に入れた上でドライバッグに入れておけば水没故障は免れる。二重にすれば二乗の安心というわけだ。
沈しないのが一番というけれど、グラッときたら終わりなのか。いやそうじゃない。グラッときてもすかさずブレイスが出てくれば問題ない。間に合わなかったら終わりなのか。いやそうじゃない。ロールすればいい。パドルが流されてしまったら終わりなのか。いやそうじゃない。すかさずスペアパドルを取り出してロールすればいい。例えヒューマンエラーが起こってグラッてきても、何重にもバックアップがあれば沈脱しなくて済むわけだ。
もちろん、やりすぎても装備や施設が必要以上に大きくなる。一つが突破されても、それを修理・改善するまでの間にもう一つが壊れなければいい。その程度でいいから、そこにバックアップがあれば、ミス・故障が直ちに絶望にはならなくなる。逆に、それが改善の機会にもなる。
もうちょっと臆病になって、これが壊れたら、もし失敗したら、って、そういうところに想像力を働かせられるようになれればいいな。想像を越える事態もあるかもしれない。それは仕方ないと思う。それは人間の限界を超えているのかもしれない。でも、それを次に活かせればいいな。誰かに伝えて活かしてもらえればいいな。これを改善の機会として全国のプールが変わるといいな。それができるのが人間なんだからね。
致命的なところは慎重に臆病に。コストなんて度外視で、バックアップは大袈裟に大胆に。会社を辞める時も、バックアップがあれば安心!?だからといってずるずるっていうのも、アレだねぇ・・・。




