「カヤック」一覧
パドルの補修など
今週末のシーカヤックマラソンに向けて、パドルを整備した。持っているパドルはEPICのアクティブツーリング・ケブラーブレード+レングスロック。今、ケブラーブレードってないんですかね。これを購入したときは折りしも2004年のオリンピック直前。安いセミカーボンでいいと思っていたけれど、在庫切れで、ケブラーだったらあると。で、セミカーボンはいつ入るの?というと、ビルダーの方がオリンピックに同行するとかで、オリンピックの後の納品になるとか。それじゃぁっていうんでちょっとがんばってケブラーにした。でも、このしなやかさがいいのか(あまり他のパドルを使ったことがないのでよくわからないけど)ロールなんてとてもしやすい。カヤックについてきた中古の某パドルでは、スコールではいまだにロールに不安があるほどだけど、このパドルだったら何の問題もなし。今ではこれなしには怖くて海を漕げないというくらいの愛用品。
レングスロックというのは、長さと角度を無段階調節できるシステム。これは長さを変えるためというより、フェザーアングルを変えるため。リバーカヤックでは30~45度なので、シーカヤックのときに60度だとちょっと感じが狂うのだ。まぁでも、最初は210cmでいいと思っていたが、ちょっと短く感じるようになって、今では215cmに合わせている。こういうことができたので、レングスロックにしておいてよかったと思う。
さて、このレングスロックが固まっていた。結構こういうことがよくあって、乾燥すると大丈夫だったりする。というわけで、先週のツーリングから、2分割できるのにつないだままにしてあったのだった。でも、今回はかなりしぶとくて、CRC556を吹き付けて、ゴムハンマーで叩きながら外した。なので、きちんと脱脂しておかないと、今度は動いちゃいけないときに動いてしまいそうで怖い。
まずは、グリップを巻きなおす。巻き方がおかしかったようで、ちょっと弛んでしまっていたので、ちょっと強めに重ねながら巻いた。多分、テニスする人には常識なんだろうけど・・・。今度はよさそうでしょ。
そして、ブレードの補強。ちょっとブレードの端っこが傷ついたりしていて、このまま置いておくと、どうも水が染み込んできて崩壊していくらしいというウワサ。エポキシを薄く塗ってみた。どうかな?うまくいったか?
あとは、当日、駐車場から50mほどもカヤックを運ばないといけないらしいということなので、作りかけのドーリーを完成させるという課題があるが・・・間に合いそうにないな。
冠水被害・岩国市会全協でダムの放水質疑
TYS NEWS CATCH '05/09/21
冠水被害・岩国市会全協でダムの放水質疑
http://www.tys.co.jp/news/20050921.html
台風で冠水の被害を受けた岩国市で市議会全員協議会です。冠水の原因となった錦川の氾らんと、上流にある県営菅野ダムからの放流の影響を調べるため県の担当者から状況を聞きました。岩国市議会の全員協議会では県の土木建築部や菅野ダムの担当者らが台風の時の対応や状況を説明しました。岩国市では台風14号で錦川が増水し郊外の藤河と多田地区を中心に1,299世帯が床上浸水するなど大きな被害が出ました。錦川が増水した影響の原因として菅野ダムの放流も影響したのではとの意見も出たことから全員協議会が開かれました。協議会で市議は大量の雨は予測できたはずで治水に対する考えが甘いのではないかと県の姿勢を質しました。これに対し県の担当者は台風の前は菅野ダムの水面が放水口より下にあり事前放流はできなかったとしました。また過去最大の雨量をため込み放流を抑えたことでダムの調整効果は果たしたとの考えを示しました。岩国市議会では災害復旧対策特別委員会を設置し、今後の対策を検討するとしています。
いろんな意見を見て聞いて、個人的なダムに対する考え方は多少変わって来た。確かに、データを見る限り調整効果はあったと思うし、ダムがなければもっとひどいことになっていたかもしれない。ただ、放流タイミングが適切だったか、そのタイミングで放流する必要があったかについて述べて欲しい。そのタイミングで放水しなければ、家屋の浸水も防げたケースがたくさんあるのではないか。既に洪水が始まっていたから放水しても問題なかっただとか、そんなことを言ってるうちは効果を信じたくても信じられない。
さらに、平瀬ダムがあったとして、今回のようなケースで洪水は防げたのか、検証してほしい。知事が言うように、洪水の原因がダムの放流ではなく、宇佐川など他の支流の増水だというならば、平瀬ダムがあったとしても洪水は防げなかったのだ。それならば、治水効果のない平瀬ダムに多額の税金を使う必要はない。そんな金があったら、今の被災者の復興資金にまわして欲しい。こういう中途半端なことばっかり言っているから、税金を使うためにダムを作っているように思われるのだ。納得のいく説明をして、理論的に効果の証明をしてほしい。
台風14号で変わった錦川
台風14号による増水により、錦川の流れは各所で変わっています。道路から見える範囲で気づいたポイントのみですが、書いていきます。まだ実際に下ってみたわけではありません。川底には何が沈んでいるかわかりませんし、その他もたくさん変化があると思います。カヌー・カヤックでダウンリバーをする際には、下ったことのある方でも、スローロープなどの装備は万全にし、瀬の前にはスカウンティング(下見)を行って、十分に注意して事故のないようにダウンリバーを行ってください。また、くれぐれも初心者だけのダウンリバーは行わず、適切なガイドの下にダウンリバーをするようにしてください。
友廻の瀬
長走の水力発電所前
根笠の瀬
南桑の河原の上流の瀬
南桑のウッドビレッジ下の瀬
椋野の橋の下
北河内の橋の下
まだまだ流れが変わっていることが推測される気になるポイントはいくつかありますが、実際に下ってみないとよくわかりません。全く初めての川だと思って、気をつけてダウンリバーをしてください。調査できたら、リバーマップでも作りましょう。
9/19 今日の錦川とボランティア
9/19 朝、和田さん宅で目が覚める。既に和田さんは起き出していて、前日に使用したものを洗ったりしていた。食事を頂いて、さすがに載せたままでは南桑に入れないということで和田さんはカヤックを下ろした。私は載せたままでいくしかないんですけど・・・。
和田さん宅を集合場所にしていたので、UCちゃんもやってきて、いざ出発。どうも雨模様。しかし、南桑についたころには落ち着いていた。
既に作業が開始されている中、シーカヤックを積んでいるためなんとなく恐縮しながら南桑の中心を通り抜け、和田さんの事務所前に私の車を置いて、和田さんの車で河山へ。河山の下の駐車場に停めて、美川町コミュニティセンターの建物へと入った。
受付を済ますが、ちょっと時間が遅かったからか、閑散としていた。しかも、現時点でできることがなく、ボランティアセンターの閉所に合わせて掃除をしていたのでそのお手伝いをちょっとだけした。
そうこうしているうちに昼からの仕事が決まったので、ちょっと早めの昼食のあと、出発。今回のリーダーはKさん。和田さんとも顔見知りのようで、この方、先日ボランティアで入ったときも食事を被災者の方に届けていらっしゃった。
美川中学校へバスで移動した。美川中学校は、校庭にロッカーや机が出されていた。ただ、どれも泥はきれいに落とされていて、あとは内装が終われば運びこむのを待つだけといった感じ。そしてそのすぐ近所のお宅の倉庫を担当。崩れかけ、泥にまみれた倉庫内から必要なものを取り出した。どこかに砥石があるらしいということだったけれど、見つからず、それがないと仕事にならんのじゃとおじいちゃん。でも、後からおじいちゃんの記憶にあった場所とは違うところから発見され、ひと安心。一通り荷物を出して泥を出したところでここは作業終了。倉庫が崩れそうだから危険ということで、残念ながらひとまずこのままに。こういうところが素人ボランティアの限界か。
美川中学校へ戻り、今度は倉庫の撤去作業のお手伝い。そうしているうちにKさんに呼ばれ、再度おじいちゃんのところへ。気をよくしたおじいちゃんが、倉庫をさらに手入れしたかったみたいで、その作業を手伝うことになったのだった。本来だったら15:00で終了する決まりだったけれど、最終日ということで、ちょっと居残りでもいいことになっている様子。というわけで継続して作業を行った。
倉庫の泥をかき出して、そこに新しい土を盛るということだったけれど、盛るべき土があるところはなぜか土地の境界線を示す杭の向こう。これって、よその土じゃないの?ってスタッフの方がおじいちゃんに聞くと、おじいちゃん、笑ってました!というわけで、泥を出して消毒するところまでしかできなかったけれど、それで作業終了。
ちなみに泥は、厚さ3~5cmほども堆積している。川の流れからして、ここはそんなに土砂が堆積しそうな地形じゃないところ。それでこんなだから、ひどいところはもう計り知れない。しかもこれが粘土状に固まっていて、シャベルですくうと粘り気があってシャベルから離れない。また、密度が高く、かなり重い。こんなのが、まだあちこちにたくさんたまっているのだ。おじいちゃんとこの畑も、まだまだ一面この泥がかぶっている。畑が元に戻るには、まだまだずっと後なんだろう。
4時頃だったかな、コミュニティセンターへ戻ると、スタッフの皆さんが「お疲れ様でした」「ありがとうございました」って言ってくれる。建物の中に入ると、スタッフの皆さんがボランティアセンターの閉所式をやっていた。集合写真なんかも撮っていた。まだまだ支援は続けていかなければならないようだったけれど、でもここまで連日やってきたのには、いろんな思いがあるのだろう。スタッフの方もボランティアだろうに、涙を見せる方もいらっしゃったりして、その感慨はきっと私らには想像ができないんだろう。
その後、一旦南桑へ戻り、風呂でも入ろうということで、川を見ながら雙津峡温泉へ向かう。そして、とうとう見つけた。錦川が抹茶ミルク色の訳を。沈下橋が壊れたところの水力発電所から流れ出る水が汚れているのだった。多分、取水口の方はまだまだ泥水なのだろう。ここから上流は底が見えるほどきれいになっている。途中、どうしても友廻の瀬を見たくて停めてもらった。流れがかなり変わってしまったようだ。今までだったら川の中央から入っていって、大岩の右岸側を下るのがベストコースだと思うけれど、今となっては左岸側の方がいいかも。ただ、左岸側はそのあと中岩が待っているので、これまた要注意。瀬に突入するところのもっとも左岸は大きな落ち込みができているようで、こちらからのアプローチもいけるかもしれない。右岸のはしっこの流れはちょっと大きくなっていたので、初心者コースとしてはこちらが使えるかも。
そんなこんなで憩いの家へ。なんと、ボランティアに来ていた人には無料解放だそうな。スバラシイ!汚れたままの格好で、しかも長靴で来ててよかった!なーんて・・・。いい湯加減で暖まってさっぱりして、気持ちよかった。ちなみに、憩いの家は石鹸はありますが、シャンプーなどはありませんのでご持参ください。
会社での雑談で、「この連休はどこいくの?」「山口の災害復旧のお手伝いに」「山陽道の崩れたところか!」というくらい、他県ではこんなことになってるという認識がない。山口県内のニュースソースでも、そろそろ喉元過ぎたようだ。多分、美川町でなければ、こんなにも情報は集めなかったと思うし、現状を知らないまま普通の生活を送っていただろう。そして、今も、その他の地域の状況については、私は何も知らない。情報が全体的に不足しているし、伝達する方法もよくわからない。なので、もし一人でもこのブログをきっかけにボランティアに参加してくれた人がいたらいいなぁ、と思った。そしてまた、どこかへ出かけて行きたいと思う。そういう風に思えるようになったっていうだけで、ある意味台風14号のおかげ、かな。
美川町災害ボランティアセンターのスタッフの皆さん、お疲れ様でした。いろんなことを教えてもらいました。ありがとうございました。まだまだスタッフの皆さんは作業を続けられるんだと思います。お体に気をつけて、これからも頑張ってください。
9/17 今日の錦川とボランティア
朝、岩国ICから下りて川沿いを上流へ向かった。台風14号が来たあとでこの道を通るのは初めて。開通したばかりの錦橋のところは、片側交互通行のため、3方向が順番待ちになり、少々待ち時間が長かった。
川面はまだ抹茶ミルクの色をしており、清流と呼ぶには早すぎた。北河内の橋の下は、流れが橋脚に当たるようになっており、注意が必要。インフレータブルカヤックなど張り付きやすい艇種は艇のコントロールに自身がなければ下りた方がいい。 小郷川からは相変わらず茶色の水が流れ出る。先週よりは薄くなったようす。 そこにある日本一の自販機は先週までは倒れていたが、起き上がっていた。廃棄を待っているような感じでもある。カヌー工房のところには鉄骨で屋根ができていて、看板も見えるところに置いてあった。徐々に復活の兆し!
すっかり落ち着いた雰囲気の南桑。といっても、まだまだ被災復興の作業は続いているのだろうが、どの家でも作業をしているような感じではなかった。まだ作業が始まるような時間ではなかったということもあるかもしれないけれど。先週は南桑でもボランティアを受け付けていたようだが、南桑ではもう受け付けていないようで、河山まで行くことになった。
先週は正式(?)なボランティアとして働いたわけではなかったので、美川町コミュニティセンターに設けられたボランティアセンターに入るのは初めて。南桑で受け付けをして、のつもりだったので、ちょっと車に乗っていくことに罪悪感を感じつつも、河山の下の駐車場に停めて、デッキブラシなど持ってセンターに入った。
受付を済ませて、名前を書いたガムテープを腕に巻かれた。化繊のTシャツには粘着力が弱かったようで、すぐに取れた。その後、しばらく待機。第1陣は既に出発しているようで、現場へ行く車がないのだった。
7人のグループが結成され、リーダーを拝命。きっとセンターの方と目があったからだ。皆さんと夏宿というバス停のところの現場へ移動し、早速作業開始。解体された家屋の木材をトラックに載せる作業。それはもうものすごい埃。後から鼻の穴に茶色い物体が溜まっているのを確認した。マスクしていたのに。
目の前の川は清流が帰ってきていた。そのとき、ラフトに乗った一団が奇声を上げて下ってきた。飛び込んだりもしている。錦町のNEOさんところだ。まぁ和田さんところには海があるけど、NEOさんところは川しかないので、しかも今が稼ぎ時、あまり言うまい。まぁでも実際真っ黒になりながら作業しているところで見るとちょっとね・・・
昼食は河原に下りることを提案し、みんなで下りた。川で手を洗い、顔を洗う。いつもだったらこのままダイブなのに、今日は長靴で水没しないレベルまでしか入れなかったのが残念。
そんなこんなで15時頃まで働いて、大体作業は終了、スイカを頂く。ウマイ。そして、南桑で汚れたものを洗わせてもらって、帰宅へ。って、まだ岩国だけど。
被災したのが美川町じゃなかったら、こんなことしてなかったんだろうなと思う。まぁいいきっかけになった。テレビニュースで知りえる情報と実際の現場とがこれほど違うんだってことに気付いただけで、今回の台風14号は(不謹慎で結構)十分な収穫だったと思う。
我も、と思った方は、美川町災害ボランティアセンター公式ブログを。
ちなみに、カメラを忘れたので写真はありません・・・。
美川町災害ボランティアセンター 19日(月)閉所
山口県社会福祉協議会
台風14号 災害ボランティア情報より
http://www.yamaguchikensyakyo.jp/html/new01.htm
美川町災害ボランティアセンターは19日(月・祝)の活動をもって閉所します。
ボランティアは19日(月・祝)まで募集します。
今日は早く寝よう。
台風被害その後/菅野ダム、山陽道、錦帯橋
台風被害その後/菅野ダム、山陽道、錦帯橋
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news02.asp?kiji=5889
菅野ダム「放流的確」/知事、浸水巡り見解台風14号の大雨で錦川が氾濫(はんらん)し流域が浸水した被害には、上流の菅野ダム(周南市)の放流が影響しているとの指摘について、二井関成知事は15日の定例会見で「細心の注意を払い、的確な放流だった」との見解を示した。原因は「予想を超す雨が集中的に降ったことではないか」と述べた。
台風接近前の同ダムは渇水状況にあり、事前放流より貯水が必要な状況だったと説明。(1)被災地では放流前に浸水被害が出ていたこと(2)被災地に放流水が届くには時間がかかることなどから、放流の妥当性を強調した。ただ今後、事前放流できる状態での判断には検討の余地があるという。
続きはasahi.comを。
山口県知事は、
(1)被災地では放流前に浸水被害が出ていれば、放流して浸水被害が増えても問題ない(2)被災地に放流水が届くには時間がかかるから、放流して浸水被害が増えても問題ない
そうおっしゃられました。 もちろん、洪水の主原因は「予想を超す雨が集中的に降ったこと」かもしれません。しかし、放流してもしなくても被害への影響がなかったということを証明しなければ、「的確な放流だった」と言っても、ちょっとねぇ・・・。
ダムで実際に働いている職員もつらい立場に立たされていると思いますが、納得のいくように「的確」だったことを説明して欲しいものです。
錦帯橋・最大で10センチ沈んでいた
TYS NEWS CATCH '05/9/15
錦帯橋・最大で10センチ沈んでいた
http://www.tys.co.jp/news/20050915.html
台風による被害、錦帯橋で調査です。錦川の増水で橋を支える柱が流された岩国市の錦帯橋でアーチ部分の被害を調べるための緊急調査があり、橋が沈むなどの影響が出ていたことがわかりました。調査には錦帯橋の架け替えに携わった大工や市の職員ら9人が参加し、アーチ部分の損壊や部材にダメージがないか、確認していきました。錦帯橋は旧城下町側の第1橋を支える5組の柱のうち2組が流されました。調査の結果、柱があった部分は10.5センチから3.4センチ、橋が沈んでいたことがわかりました。また第1橋全体が下流側に1センチほどずれていたということです。=岩国市観光課錦帯橋担当岡崎賢治主幹「あれほど下がったのかなって言うのは、ちょっと思っている以上ではありますけど、全体的に見ればそれほど深刻な問題じゃないです」=市ではこれまでに鉄パイプで橋を支える応急措置をしています。20日からは支えを強化する仮復旧工事に取りかかることにしていて、錦帯橋は、さ来週にも渡れるようになる見通しです。
岩国のシンボル、錦帯橋。通学で毎日渡っていたという人もいたり、私ら県外人にはわからない、特別な思い入れがあるようです。


