七八九

 すごく雄大な感じの大きな大きな雲だった夏の日の出来事。


 帰省の途中、下松PAでヒッチハイクの青年を拉致した。話を聞くと、兵庫から八代まで行くそうだ。兵庫から出て広島まで1日かかって、2日目にうちの車に拉致されたということらしい。

 薬学部で学ぶ野球青年。2度目の帰省ヒッチハイクだそうだ。別に金に困ってるわけではないみたいだけど、いろんな人に出会うのが楽しくてわざわざヒッチハイクをしているという。旅の話を聞きたくてわざわざ乗せてくれる人とか、いろいろ面白いらしい。地域によって県民性の違いも感じたりして、いろいろ得るものはあるようだ。

 一気に基山PAまで220km乗せていったので、ヒッチハイクの楽しみを半減させてしまったかもしれない(?)。悪いことしたかなぁ(?)。まぁでも総距離700kmくらいの200kmだから、まぁいいか。

 「先行きを暗示させるような天気やねぇ」「そんなこと言わないで下さいよぉ~」と基山PAで下ろしたのは午後5時前。ちょうど暗雲が立ち込め雨が降り始めた頃。どこまで行けたかなぁ?

 物騒な世の中になってきて、健全なヒッチハイク青年も苦戦を強いられているかもしれない。若いうちに頑張れなんて言葉が出てくるようなオヤジになってきた事を再認識した夏の日だった。南無。

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