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7/17 忽那諸島シーカヤックツーリング

 ずっと目標にしていた忽那諸島ツーリング。今回2泊3日の予定でチャレンジしてみた。その1日目。

 行程は20.3km+オマケの5km程度。

 2004年9月29日。この日、初めて海図というものを注文した。買ったエリアはW1131「クダコ水道付近」。周防大島の先っちょから四国松山へと伸びる忽那諸島の全容を記した海図である。当時は周防大島周辺で漕ぐことが多かったせいか周防大島~松山の瀬戸内海横断への憧れが強く、いろいろ下調べをしていたのだけど、その海図を手にしてからは、ため息しか出なかった。

 あれからおよそ6年。それなりに準備をしてきたつもりではある。それをテストしてみる時がきた。

 誰も覚えてないと思うけど、昨年末に今年の抱負として「ソロツーリングの充実」を宣言した。なのにまだ一度もソロキャンプツーリングをやっていなかった。このままではいかん、ちょっと有言実行したい、と思っていたところに、海況が安定しそうな3日間の休日が訪れた。

 出艇地の朝。久しぶりの青空に現れた不穏な雲。しばらく様子を見て、こっちにこないことを確認してから漕ぎ出した。

 出発した周防大島自体も片島から東は漕いだことがない。ここから先が全て未知なる世界。

 防予汽船の柳井~松山のフェリーが情島との間の小さな串ヶ瀬瀬戸を通過していくのを見送って、横断にかかった。釣り船が大量に出ていた。みんなストップ&ゴーというか流され&ゴーを繰り返す。釣ってる間に流されて、しばらくしてまた上流にもどってくる、というのをそれぞれのタイミングで実行しているのである。最短距離を通過するつもりでいたが、その船団の中を通過するのはムリなので南側から間情島めがけて横断した。

 串ヶ瀬瀬戸を渡って振り返った周防大島は小さな小さな小島にみえた。

 潮は上げ潮なので、南のほうが位置エネルギーが高いようなもんである。というわけで、情島には寄らず、諸島の南側を通過することにした。

 諸島のモはモアイのモである。諸島のロはイースター島のロである。菅原道真が大宰府へ左遷された際に、道真を慕っていたモアイが一夜にしてイースター島より飛来したという伝説がある。

 たまに本気にする人がいるので書いておくが、ウソである。

 津和地島と怒和島の間の怒和島水道は大型船の往来は(この時は)とくになく、二神島・二子島を右手に見ながら余裕で怒和島の南端までやってきた。

 そして次は、おそらく今回の行程で一番の難所と思われるクダコ水道である。この水道の名前の由来になっただろうクダコ島はすぐそこに見えるが、島までの間を通過する大型船がここに到着するまでに幾艘も見えていたので、しばらく様子を見ることにした。

 海図にある航路とは違い、来島海峡~平郡水道方面の船はクダコ島の西を、柱島水道~松山方面の船はクダコ島の東を行くらしいことがわかった。その時はへーと思っただけだけど、地図を範囲を広くしてみると納得するライン取り。狭いエリアだけの地図しか持ってないとわからなかったかもしれない。

 例外がないかしばらく観察した。初めての航路は時間が許す限り状況を眺めてみる。結論が出なければこのまま帰ったっていい。でも見切った!多分・・・。船と船の間があいたところで一気に横断をしかけた。最速で横断するためにフェリーアングルは無視してバウをコンパス90度に合わせてスピードを上げる。中島に横断するまでに数百メートル北に吸い込まれたが、その分は反転流で回収すればいい。

 中島に近い安全圏までたどり着いて一息。漕ぐのをやめてもかなりの速さで北に流される。今後のブログネタ用の教材ビデオ(?)にちょうどいいやとしばらく撮影していたのだが、徐々にスピードアップしていった。

 ビデオ撮影をやめて慌てて漕ぎ始めたが、潮流があまりに速くて漕ぎ上がれない。とりあえず岸に近づこうとしばらくフェリーグライドを続けて中島の部屋ノ鼻に接近を試みたがほぼ流れに沿って漕いでないと後退する状態。ちょっとバカバカしくなってきたので諦めてバウを北に向け、部屋ノ鼻の北側のエディに入った。そこから浅いところを岩を避けながら漕ぎ上がって潮流の早いところを抜けた。フェリーグライドしてるときから散歩中(?)のおっちゃん達が見ていたのでドヤ顔をしてみせて、上陸して上の映像を撮影してみた。

 ともかく今回のキャンプ地である中島に到着である。もうここからは淡々と岸沿いを漕いでいくだけである。当初はいくつもある海峡のそれぞれ最も狭いルートを横断するルートを検討していたけれど、それらを全部パスしてほぼまっすぐやってきたので2時間で到着した。潮流にも助けられた。

 中島南側の湾は高速艇をやり過ごし大きく横切った。姫ヶ浜海水浴場にはそこそこ人影がみえたがスルーしてとりあえずキャンプ場を目指した。

 この日のゴール、大串の浜に上がるとじいちゃんが半分砂に埋まった船の手入れをしていた。なんでも脳出血でしばらく入院していたので、ご家族から海にはもう一人で出させてもらえないそうな。

 この看板に騙された。この看板のある付近がキャンプ場だろうと荷物を下ろして陣取ったのだが、下調べしたときに書いてあったものが何も無い。実はキャンプ場はこの看板からずっと東だったのだ。大荷物を抱えて300mほどを2往復した。カヤックに積み直すのとどっちが早かっただろうか。この季節、何が暑いかって岸に上がったら暑いのである。荷物を運び終わって海に浸かった。

 さっきの姫ヶ浜の賑わいとは異なり、この大串の海岸はじいちゃんがいなくなると誰もいないプライベートビーチになった。

 カンタンに昼食を済ませ、ゆっくりしたあとこのきれいな海でちゃぷちゃぷ。右に高島、奥に見えるのが殿島である。その向こうには大型船がたくさん行き交う本線航路を隔てて興居島も見える。今回はルート調査的な感じなので行く予定にしていないが、次回は四国まで渡りたい。その時はきっと興居島も通過点になるだろう。

 3時過ぎにちょっと姫ヶ浜を覗きに行ってみた。決して水着のおねーちゃんがいないかと見に行ったわけではない。実際、将来のおねーちゃんとかつてのおねーちゃんしかいなかったのである。しかしこちらもめちゃくちゃきれいな浜である。

 かなり整備されているようだ。芝生の広いところに大型のテント&タープもいくつも張られていた。夏だ!キャンプだ!バーベキューだ!な感じ。シーズンオフに来てみるといいかもしれない。そんときキャンプできるかどうかはよくわからんけど。

 その後は姫ヶ浜と大串の間にある「ひょうたん島」高島へ。

 次に見える殿島まで行ってみて後悔した。睦月島と中島の間の瀬木戸海峡から下げの潮流がどーーーっと流れてきて、行きは良い良いうんたらかんたら。殿島を一周したあと、高島の裏側のエディをとって、高島沿いに浜に戻った。ちゃぷちゃぷからそのまま来たのでGPSは持ってきてなくてトラックログはなし。5km程度のミニツーリングになった。

 だーーーれもいない静かなキャンプ場。飲めないけれど水道もある。事前調査ではシャワーとか書いてあったけどホースがついた水道があるだけだった。いやいや水が出るだけで快適なのである。こんなに快適でいいのか?いいのだ!写真にあったかまど付き東屋も見当たらないが、でも静かでいいところだった。やたらとアリが多い。

 夕食はごはんとレトルトとかちょこちょこ。炊飯すると茶碗一杯分くらいなら水は1カップ程度で済んでしまうので重宝する。水の節約をするなら炊飯である。

 などというブログ文を考えながら焼き物を焼いた頃、バイクの青年がやってこられてテントを張った。(彼)「いいところですね~」(僕)「本当に~」(彼&僕)「静かで」

 静かなのがいいと思う人でよかった。彼は浜でビールを飲んでいたのでこちらからも話すことなく会話はそれっきりだった。

忽那諸島シーカヤックツーリング一日目
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コメント

  1. mouji より:

    んんん,うらやましいツーリング。
    天気も海もいいですね~♪
    まあ,それだけ準備してきたんだから,ご褒美だねえ。
    それにしても,瀬戸内も沖に出ると浜がきれいだねえ。
    すばらしい!!

    ところで,ツーリングには関係ないんだけど,
    you tubeの動画に吹き出しが入ってるのにビックリ!
    こんなこともできるんだ~。

    感心しました。

  2. fusai より:

    連休は愛媛でしたか。落ち着いた天気で空も海も青く(目に毒!)
    よかったですね。そうか~ついに四国へ渡っちゃったんですね。すごいなあ。カヤックで四国なんて驚きです。

    水道の動画もたまげました。川のように流れてます。
    こういうのは見たことがないのでちょっと信じられないですね。
    僕なら流されて帰って来られなくなるだろうなぁ..

    youtubeはコメントもできるんですね。
    それともコメント入れてから上げるのかな

  3. quickturn より:

    moujiさん

    >天気も海もいいですね~♪
    暑すぎず寒くなく程良い空と荒れてない海で心地良かったです。

    >それにしても,瀬戸内も沖に出ると浜がきれいだねえ。
    広島沿岸の海に比べると全然違いますね。

    >you tubeの動画に吹き出しが入ってるのにビックリ!
    「アノテーション」っていう機能で追加できるんですよ~

  4. quickturn より:

    fusaiさん

    >よかったですね。そうか~ついに四国へ渡っちゃったんですね。すごいなあ。カヤックで四国なんて驚きです。
    「愛媛県」という意味では四国に渡っちゃったんですが、
    今回は四国本土までは行ってないんですよ。
    まだまだ横断の下調べです!

    >こういうのは見たことがないのでちょっと信じられないですね。
    しまなみ海道に初めてサイクリングに行ったときに
    こんな感じのをみてしばらく見とれてしまいました。
    山口でいうと大島大橋の下あたりでしょうか?

    >僕なら流されて帰って来られなくなるだろうなぁ..
    川と同じように瀞場もあるしエディもあるので
    意外となんとかなるもんですよ!

    >それともコメント入れてから上げるのかな
    アップしてから後付けできます。
    何人かで足していくこともできるらしいですよ。

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