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10/9 お亀岩小屋~三嶺~高ノ瀬~丸石~西島野営場

 縦走2日目。青空の下、お亀岩から一気に剣山を目指した。途中失速して11時間かかった。18.1km。

 夜8時頃に寝たもんだから夜中2時頃起床。それでも6時間寝ているのだけど、騒がしいと迷惑なのでまた寝た。5時過ぎにそっと外に出てうっすら明るくなってきた空を眺めながら食事をとった。

 日が登る頃、小屋内でガサガサしても大丈夫な雰囲気になって、準備を開始。

 お亀岩から分岐の丘を眺めると真っ赤っか。紅葉はないけど真っ赤っか。

 朝7時。カンタンに掃除をして、お亀岩小屋をあとにする。

 西熊山がくっきり見える。いい天気じゃー

 快晴の西熊山へ到着。朝露に濡れた笹の尾根を歩くとスパッツをしていてもひざ上10cmまでびしょびしょ。

 天狗塚がひょっこり顔を出した。

 行く先に目をやると、三嶺の向こうに次郎笈や高ノ瀬が見える。あそこまで歩くんだよ。

 西熊山の北斜面はなだらかな笹の原。雪の日に滑ってみたいなぁ。滑れるほど雪があるのかどうかしらんけど。

 笹の尾根をアップダウンしながら少しずつ三嶺に近づいた。

 今回は、2万5千分の一地形図がA4で3枚なので、1枚の裏にコースタイム表を作ってみた。昭文社の地図からコースタイムだけを抜き出したものなんだけど、意外と使いやすかった。これを使えば、それぞれのポイントで目的地到着が何時になるかだけを比較していけばペースが早いか遅いかすぐわかる。ガーミンのトレーニング系GPSについてるようなバーチャルトレーナーと同じようなことが紙でできるのだ。

 途中で小屋から先行したご夫婦に追いついた。スパッツをつけてなかったらぐっちゃぐちゃになったそうだ。先が長いので、お先にと進んだ。

 先へ進んでは前の写真をとり、先へ進んでは振り返って写真を撮る。そんなことやってっからちっともペースが上がらない。でも、振り返るよねぇ~。天狗塚がちょぼっと顔を出してて、あそこから歩いてきたんだなぁと考える。そして前を見て、あそこまで歩いて行くんだねぇと思いを馳せる。

 でもまずは、目先の課題をひとつクリアしなければならない。三嶺だ。

 近づいてくると、既に山頂にはたくさんの人影が見えた。

 9時前、三嶺に到着。前日のモヤモヤみうねーとは全く違う。そうそうこの景色。この景色がずっと記憶に残っていた。

 頂上台地の向こうに剣山の姿も見える。歩けるのか不安にもなってくる。

 ていうかあれだね、三嶺からだと剣山は逆光だから、剣山から三嶺を目指す方がゴールがよく見えていいのかもしれない。三嶺はちょっとオフセットしてるしね。

 三嶺の南側の超急斜面をソロリソロリと下りていく。

 下りはニガテじゃ。なんとかクリアーって思ったものの、まだまだだった。

 鹿よけのゲート。このゲートは鹿は通れないんだそうだ。

 鎖場の急斜面。足がかりに窮するところもあったりしてなかなか怖かった。ゆっくり時間をかけて通過。ここは登りがいいなぁ。

 紅葉もなかなかきれい。

 もう覚えたよ、トリカブト。

 カヤハゲあたりの森。

 カヤハゲに到着。三嶺南壁がよく見える。

 白髪分岐への登りがきつそうだ。

 韮生越の森は苔むしていい雰囲気。

 白髪分岐への道はやっぱりきつい。ゆっくりゆっくり登った。

 カヤハゲと三嶺を振り返る。

 白髪とハゲの分岐点・・・なんという名前なんだ。ともかくメインルートの尾根筋に到着。ここからはアップダウンも少なめになる。

 三嶺はずっとすぐそばにあった。

 通りすぎる人にどちらから?と聞かれて「天狗塚から」と言えるのがなかなか気持ちいい。行ってよかった。

 白髪避難小屋。前回はここで泊まった。なつかしいなぁ。

 尾根筋を歩く。ひたすら歩く。

 この笹の原は記憶が鮮明にある。遠くに三嶺を見て、笹の尾根を歩く感じ、とても感動した。

 まだまだ続く尾根。なっがいなー

 三嶺はだいぶ遠くなった。まだかろうじて西熊山も見える。

 高ノ瀬、到着。もう脚が売り切れた。へたりこんで座り込んだ。塩分が足りないような気がして夜のツマミにとっといたピーナッツを頬張る。

 しばらく休憩したあと、高ノ瀬から丸石へ向けて下る。かなりの急斜面。もう下りの脚も売り切れた。コースタイム表を見るとゴール予定時刻がだいぶ遅くなりそうだった。

 高ノ瀬で水を補給したかったけど水場がわからなかった。ちょっと厳しい。

 かつてあった高ノ瀬小屋のあと。前回来たときはまだ建っていた記憶があるが、もうボロボロ。

 かずら橋分岐に到着。かずら橋は建て替えのため11月から来年3月いっぱいは通行止めになるそうだ。

 丸石避難小屋に到着。何ならここで一泊、とも考えていたけれど、水がないので先へ行くことにした。

 丸石へ向けて少し登り。少しの登りも結構足に響く。

 丸石に到着。ザックを下ろす。水がほとんどなくなった。ジロウギュウ水が楽しみだ。

 もうここまで来ると、あんなに遠かった次郎笈と剣山がすぐそこ。でも、鞍部に下りていく間に次郎笈が雲の中に入ってしまい、脚もとっくの昔に売り切れなので、ここはひとつ巻いていこうということにした。

 次郎笈のトラバース分岐。やっと水にありつける。

 かなり雲が下りてきた。紅葉がきれい。

 230mって書いてあったけどすぐついた。次郎笈水をたっぷり頂いた。入れすぎて5kgくらい重くなった。

 谷筋に紅葉が見える。晴れていたらもうちょっときれいだろうか。

 ジロウギュウ峠。もう5時になった。急ごう。

 剣山も当然トラバース。

 立ち枯れてるけど立派な木。

 西島野営場が見えてきた。数張のテントが見える。ちょっと早歩きになった。

 登山リフトの西島駅到着。テン場はすぐ下。ふぅ~。ついたー。明るいうちに到着してよかった。

 ここで、2日間旅を共にしたビールともお別れ。テントの窓から剣山の上に出た月を眺めた。その後一歩も外に出ることはなかった。

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