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5/1 岡村島~大三島シーカヤックツーリング

 あるトラのメンバーで先日(自転車で)漕いだとびしま海道。でも一部は橋がかかってないので自転車では先に進めない。というわけで、自転車で漕げない部分をシーカヤックで漕ぐ、題して「とびしま補完計画」。

 岡村島~小大下島~大下島~柏島~大三島~三ツ子島~肥島~大下島~小大下島~岡村島と潮流の瀬戸を往復した。漕行距離21.6km。

 自転車でとびしま海道を漕いだ時、岡村島の北側にキャンプ場を見つけたので、そこにキャンプに行こうという話になった。どうせなら、自転車で漕いだとびしま海道をそのまま端っこの下蒲刈島から先っぽの岡村島まで一泊二日のシーカヤックキャンプツーリングで行こうという計画を思いついたのだけど、この日はかなりの強風でしかもちょうど逆潮。うさぎ飛ぶ集合場所でだらだらしているうちに、岡村島のキャンプ場まで車で移動して、そこから先を漕ぐということに予定変更したのだった。

 岡村島の正月鼻キャンプ場で車を停めて、そそくさと出航。だいぶ風が収まった感じ。岡村島の北側は広葉樹ばかりで明るい感じ。

 先の方に大三島のところミュージアムも視認できる。

 そのまま北側を小大下島へ。間の小大下瀬戸へ吸い込まれるかと思ったが、まだそんなに潮流が速くない時間だったのですんなり渡れた。でも瀬戸を横断したあとでフェリーが現れた。もうこっからは未知の世界。知らない土地を漕ぐのはわくわくする。

 でもこんなところに来ようと思えるようになるまで何年かかったことやら。ここ2、3年でだいぶ自信ができてきた。同行のメンバーも一緒に練習していたおかげでみんなどれだけ漕げるかわかるからとても安心で心強い。あとは楽しむのみ。

 遺構ファンにはたまらない?遺構もありました。

 その次の大下島との間にある大下瀬戸は遠くに潮流の波が高くなっているのが見えた。そして大型船の往来も多い。潮流に流されながら待つ必要があるのでこれまた危険なところ。ついこの前までは近寄ることさえ適わなかったところを今では落ち着いて漕ぐことができる。それだけで、俺ってスゲーとにやにやしてくる。でもこんなの世間のベテランカヤッカーにとってはみんなブログに書くことさえしないほどふつーのことなのだろう。

 一隻やり過ごし、向こうからやってくる一隻に追い立てられるように横断完了。これに潮流が加わるとどんどん難易度が増すことになる。ひえぇぇ

 休憩を挟みつつ柏島へ。僕やたきびさんは休憩中は休憩しているのだけど、あるみちゃんは休憩中も濡れない系の練習をしている。本当に漕ぐことが楽しいのだろう。そういうのを見ていると、僕なんかはカヤックで何キロ漕いだとかカヤックを何回漕いだとかカヤックでどこの島へ行ったとかカヤックで旅したいとかカヤックキャンプで何食べようとかそういうところに意識がいってしまうのだけど、これってカヤック・ツーリストだったりカヤック・アイランドホッパー?だったりカヤック・キャンパーだったりして、カヤッカーじゃないのかも、とか思ったりして。いや別にそれでいいと思ってるんだけど、なんていうかキャンプとか島巡りはカヤックでなくてもできるわけで、カヤックでしかできないのはカヤックを漕ぐことだけだよなぁとかまぁそんなくだらないことを考えた。

 シーカヤックもリバーカヤックと比べてくだらないのである。川じゃないから。なーんて。柏島は自然のままな感じの小さな島だった。徐々に大三島が近づいてきた。

 柏島と大三島の間も航路であって、フェリーの他に中型の船も通過していった。

 大三島の南端にも浜やキャンプ場があるのだけど、とりあえず港に近い方の小さな小さな浜へ上陸。これでとびしま海道補完達成!小さな目標を達成した喜びをかみしめつつ港まで散策した。

 時間もオセオセなのでそそくさと出航。今度は島々の南側を抜けていくことにした。

 写真に見えるのは三ツ子島。でもその場では五つ子+ポチという結論に至った。

 もう風もなく快適な海。ゆらゆらとまとまって肥島の南側を漕いでいく。

 大下島の南側は断崖絶壁的な荒々しい感じでまた雰囲気が違う。

 かなりまったりムード漂う大下島南側漕ぎ。海の底を眺めたり、大量のわかめを眺めたり。

 大下瀬戸ではやはり大型船に待たされた。潮流もそこそこ速くなってきて、航路に流されないように漕ぎつつ通過を待った。刻刻と変化する潮流波がだんだん近寄ってきて遠ざかる。

 あるみちゃんはあのゴーゴー言ってる潮流波に突入したかったようだが大型船待ちの間にそれは遠ざかってしまった。瀬戸の横断中はうねりのような高い波の間を漕いだので「あの波じゃ満足しないの?」と聞いてみると「あんなの上下するだけでしょ」とかいう。世間の人は一年くらいカヤック漕ぐとそうなっちゃえるんでしょうか・・・。

 GPSの軌跡でわかるけどかーーなーーり南に流されて小大下島に到着。海上でひとやすみして、小大下瀬戸へ向かう。

 結構な速さで流れている小大下瀬戸を遡るには反転流を使えば楽なのだが、なぜか全員がど真ん中をサーフィンで登ることを選んだ。ザーーッと登るとあっという間に登っちゃうのでたまにバック。

 西日を浴びる大崎上島の神峰山。次はあそこまで登りますか。自転車で。

 その後のキャンプの話をしながら、どっか買出し行っちゃおうかという話をしてたのだけど、あそこ何かあるでしょ、と対岸1km先の明石港へ行くことにした。

 小さな浜に上陸し、釣り人親子に教えてもらってちょっと急ぎ足でお店でよく冷えたビールを購入。そそくさと戻ると急に猛烈な突風が吹いてきた。10~15m/sくらいか。でも夕日がとってもきれい。これがまたブラウンレンズのサングラスだととんでもなくきれいなんだから。

 出港地のキャンプ場に上陸して、着替えたら即夜の宴へ突入。食べられるものを持ち寄って、翌日の行動についてミーティング?かなり満腹な夜だった。

とびしま補完計画シーカヤックツーリング


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 岡村島の正月鼻キャンプ場は10台ほど駐車可。トイレあり。水飲用不可。車を停められるけれど、そこまで離合困難な見通しの悪い道を通らないといけません。

 このあたりは潮流が非常に速くフェリー航路や大型船の航路が走っています。ご注意を。

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