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9/4~5 平郡島シーカヤックツーリング

 9/4~5は、年に一度の平郡島へぶらりひとり旅。いや年に一回しか行っちゃいけないんじゃなくて、一回は行っときたいという意味で。39.7km。

 特にこの日に、っていう意味はなかったんだけど、ちょうど土日とも天候が安定しそうだったので、じゃぁ行っときますか、というわけで急遽決定。

 T編集長の新拠点に車を置かせてもらって出艇。土曜は予定があるらしいので、日曜日帰ってきたら一緒に漕ぎましょうということで。

 下げ潮に乗ってなかなかのスピードで上荷内島へ。

 ベタ凪の航路横断。晴れオトコならぬ(略)なもんで、船舶の通行はちょうどなくってすいすい渡れた。

 そうは言っても実際は影響のないところで通って行ったんだけど。

 音はしなかったけど、スナメリが見えたのですぐカメラを出してファインダーも見ずにとりあえずシャッターを押したらなんとか撮れた。

 拡大してみるとカタマリが二つ見える。左がひれ?よくわからんけど・・・。ともあれ、初めて生スナメリの撮影に成功!!

 というわけですんなりと赤崎・・・のひとつ西の岬へ到着。

 振り返って上荷内・下荷内を眺める。初めて渡ったときに振り返って見たのと同じ島のはずなのに、もうあの当時の感慨は持ってない。オトナになるってこういうことだろうか。ちがうか。あのときは心臓バクバクだった平郡渡り。もう、散歩気分で自信を持って渡れるようになった。進歩したもんだ。って、こんなベタ凪で渡ったらぜったい勘違いするし。

 もう余裕綽々。余裕綽々ってどんな意味かご存知ですか?この「綽々」という言葉、どういう意味なんだろう、「余裕」のうしろ以外に付くことがあるのだろうか、とか考える余裕がある状態のことを言うのです。知らんけど。

 まぁそういうわけで、いつもは海から眺めるだけだった赤石神社に上陸して参拝してみることにした。

 赤い石が御神体という珍しい神社で、腰から下の病に効能があるそうだ。※効果には個人差があります。

 裏にまわってみると「さすり岩」とある。ここをさすると効果があるのだろうか。※効果には個人差があります。

 伝説の蛇の池。どういう伝説かっていう話は、柳井市のウェブサイトを参照のこと。

 赤石神社をあとにしてここを目指して歩いている途中、軽トラのご夫婦が追い越していった。僕の格好を見て、「潜るんかい」とおっしゃる。いえいえカヌーで来たんですよ。こんな格好はなかなか見慣れないんだろう。そのあとで、カヤックと言わなかったことがちょっと気になった。

 別角度から蛇の池。この前に先の軽トラが止まってらっしゃったので改めて挨拶した。「反対派か」と言われた。不幸なことに、この辺ではカヤックといえばそんなイメージ。

 どこから来たか、ここまでどれくらいの時間がかかったかなどFAQをひととおり。ひっくり返ることはないのかという話も。ひっくり返ってもナンボでも起きれるんですよと「ら」抜き言葉で答えた。

 土地の人に心配かけちゃいけない。みんな心配してるんだから。ナンボでも、がウソにならないように常に練習しとかないといけない。沈しない・沈脱しない・漂流しない・死なない。ソロツーリングの鉄の掟、そのひとつでもおろそかにしてたら何時まで経っても初心者なのだ。

 海岸に佇むこのオブジェ。なんとこのお父さんがひとつひとつ積み上げたんだそうだ。台風が来たらどうせ壊れるとおっしゃってたけど、このお父さんならまた作るだろう。

 テーマは「マツダスタジアム」だそうだ。たぶん、勢い余って積み過ぎじゃったんだろう・・・。見にくいけれどマジックで「マツダスタジアム」と書いてある!アートだ。そしてその中には・・・

 浜で拾ったボールを貯めていったらこんなになったそうだ・・・。どんだけー

 再出艇して西側を回りこんだところで足元のクーラーバッグから昼食を取り出して海上で食べた。そのまま平郡西の集落へ上陸。ちょっと冷たいドリンクを・・・と探したら、フェリー待ちとおぼしき作業服のおっちゃん達があっこしかないと教えてくださったので、自販機に歩いていった。

 青い空。青い海。まだ夏は終わらない。体を冷やしながらゆっくり進んだ。

 八島もしっかり見える。激しく遠くに感じたあの島も、今なら近くに見える。

 断崖絶壁フェチにはたまらない壁もある。

 ぽつぽつぽつと三島が見えてきた。

 さぁ浜に到着。まだ9月に入ったばかりだし、こんなに暑いし、結構賑わってるだろうなぁと思ってたんだけど。浜にはだーれもいない。牛しかいない。

 だーれもいないので、この美しい景色を独り占め。

 八島の景色も独り占め。

 それにしても暑い。だーれもいないのはやっぱりこの暑さのせいか。

 沈みゆく太陽に合わせて「木陰」のクーラーバッグを移動させつつしばらく沈したり散歩したり泳いだりして一人の午後を過ごした。結局だーれも来なかった。

 最近(また)会社でいろいろあって漕いでる間も頭から離れなかったけど、少し落ち着いた。この日海に出なかったら。どうなっていただろう。

 シャワーを浴びてさっぱりして、誰もいないことをいいことにスペースをいっぱい使って干しものしてみたり。夕日を眺めてビールを飲んだ。

 モウヒガシズム。カタカナで書いてみるとモウヒガ主義みたいな。わけわからん。

 さて翌朝。結局朝も誰も来なかった。毎年会ってたおっちゃんも来なかった。暑すぎたんだろうか。そしてまたキャンプサイトの写真を撮り忘れた。

 朝になってはじめて、こんな貼り紙に気づいた。シュモクザメにご注意を!だそうだ。いるんだねぇ。

 若干東の風があって、三島を回りこむとそこそこの波で、こんなにバッシャンバッシャンなる。このバッシャンバッシャンを表現するために5テイク必要だったことは秘密だ。

 岬を回りこみ、二年ぶりに平郡東の集落へ上陸。

 人がいないなぁ~。暑いからか。

 浄光寺に掲げてあった言葉。耳が痛むのはなぜだろう。

 思い出の消防倉庫前。

 思い出の鳥居前。

 メインストリートにはだーれもいないけど、日陰にはたくさん集まっていた。みんな暑がってたんだねぇ。

 以前お世話になった酒屋さんに顔を出してみたけど覚えられてなかった。でも、話してるうちに、「あれはひっくり返ってもすぐ起きれるんでしょ」と言ってくれた。そういうとこは覚えててくれたのかな。シーカヤック乗ってる人はみんなひっくり返ってもすぐ起きれるんです。だから安全なんです。心配しないでください。そう言える日が来るといいなぁ。シーカヤックは絶対にひっくり返らないんです、とどっちがいい?

 渡ってきた赤崎の方へと漕ぎ進めると、右手には平郡水道の航路が見えるわけで、ふと気がつくと視界には1、2、3、・・・いっぱい!7艘の大型船が見えた。横断時にこんなに見えたらたまらんわぁ。

 なんでこんなに航路航路言うのかというと、どうやら一度行っただけでも、その時船がいなかったら「あそこは大型船が通らない」って思う人もいるみたいなんで・・・。

 でも他の人のブログなんてあまり細かく読まないよねぇ。だいたいこんな下までスクロールしてくれる人なんてどれくらいいるんだろう。それはアクセスログ取ったとしてもわからないし。ちょっとクドく書き過ぎなんじゃないかと自分で思うほど書いてもやっぱりうまく伝わらないことがあるって過去に経験済みだし。そしてそれをうまいこと伝えられる文章力はどうやら持ってない。いや印象的な言葉で短く書いた方が伝わるんだと思うけど。

 で、ぐるっとまわって赤崎!・・・の西の岬へ到着。これで一周完成!晴れオトコならぬ(略)なおかげで(?)あんだけ通ってた大型船もすーっといなくなり、ちょうど大型船が一艘しか視界に入ってなかった。ちょっと休憩して横断を開始。

 ちょっと逆潮ぽい感じだったけど余裕綽々で横断できて、何もなく正午過ぎに無事帰還。

 その後昼食中のT編集長と合流。状況がよくわかってなかったけれど、まさかそんなことになってたなんて!というわけで、結局なにやら忙しいみたいで漕がなかった。また次回に。停めさせて頂いてありがとうございました。

 頻繁に船が通る航路横断があるし、距離もキャンプ指定地まで片道20kmくらい。キャンプツーリングじゃないと厳しいうえに風が吹くとすぐ荒れるので翌日の天気まで心配しないといけない。そんなこんなでなかなか近づけなかった平郡も、今回で4回目。こんな風に散歩気分で行けるようになるなんて、当時は予想できなかった。だってねぇ、20kmって言ったら、「今日は15kmも漕いだーー!!」って言ってたあの頃には夢のような距離だったのだから。それが今や半日お散歩コース。

 今まで練習してきたことが今なんか弾けて実を結んで来たような気がする。漕げるエリアと余裕が急速に広がってきた。どれだけ広がったかは、ほんの数年前にどんだけ怖がってたか知ってる人には理解できると思うけど・・・。平郡までのほんのちょっとが全米が泣いた一大スペクタクル巨篇になるってどんだけーって思うでしょ。それはたった3年前の話。

 3年後、どうなってるだろう。僕はシーカヤックをまだやってるだろうか。7回目の平郡、とブログ書いてるだろうか。

平郡島シーカヤックツーリング


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コメント

  1. tanaka より:

    最後まで読んでいる者がここにも居たりするのでした。
    この夏も漕ぎまくっていたんですね。3年後は国境を越えているかもしれませんね??
    また、ご一緒しましょう。

  2. quickturn より:

    おーいらっしゃいました!
    僕も全ての動画をダウンロードして拝見してますよ!
    広島(付近)の漕げるとこを探してあちこち行きましたので
    きっと今度はご案内できると思います。
    またよろしくお願いします!

  3. tanaka より:

    それは有り難うございます。
    今度連休をつくって必ずまいりたいと思いますので、よろしくお願い致します。楽しみが増えました。
    因みに、今月ちょっとしたカヤックのイベントを予定しているので、ミクシィのメールしておきますね。

  4. quickturn より:

    メール届きました!
    すみません、日が合わなかったですが
    またお願いします!

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